映画「おおかみこどもの雨と雪」感想レビュー - ヒーローフィギュアをレビュー!

映画「おおかみこどもの雨と雪」感想レビュー

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今回は、映画「おおかみこどもの雨と雪」の感想レビューです。

※完全なネタばれなので、
これからご覧になる方はご注意ください。


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映画「おおかみこどもの雨と雪」を観て来ました。

本作は
2006年の「時をかける少女」
2009年の「サマーウォーズ」に続く
「細田守」監督の作品です。

以下が、
「あらすじ」と「感想」です。


※完全なネタばれなので、
これからご覧になる方はご注意ください。


また、
うろ覚えのため
実際の作品の内容と
異なる記載があるかもしれませんが、
ご容赦願います。



「ガーネット」奥華子

「僕らの夏の夢」山下達郎

「おかあさんの唄」アン・サリー 高木正勝


※動画投稿者の方々へ、ありがたく使わせて頂きます。

(あらすじ)

この物語は、
「おおかみおとこ」である「父」と
「人間」である「母」との間に生まれた
「おおかみこども」の少女「雪」の
回想によって描かれる。


「母」である「花(声:宮崎あおいさん)」が
「父」である「彼(おおかみおとこ)(声:大沢たかおさん)」と出会ったのは、
「花」が通っていた大学の教室の中だった。

「花」は父子家庭で育ったが、
父親は彼女が高校生の時他界し、
以来彼女は1人ぼっちになってしまった。

バイトを掛け持ちして生活し、
奨学金で大学に通っていた「花」は、
教科書も持たずに、
黙々とノートを取る「彼(おおかみおとこ)」の姿に
興味を持つ。

出席カードも提出せずに、
退室する「彼(おおかみおとこ)」を呼び止めた「花」は、
彼がここの学生ではない事を知らされる。

その出会いをきっかけに、
「花」は「彼(おおかみおとこ)」がそれまで通り
大学で勉強できるよう協力するようになる。

「花」は「彼(おおかみおとこ)」に、
父親が亡くなる前に言われた、
「いつでも笑顔でいるように」
という言葉を守り、
辛い時も乗り越えて来た事等を話し、
次第に親密になっていく。


やがて、
2人は交際を始める。

そんなある日、
「彼(おおかみおとこ)」は、
普段働いている運送ドライバーの仕事で、
様々な家庭を訪れて、
「自分にも家族がいれば」
と漏らす。

そんな「彼(おおかみおとこ)」に、
「花」は、
自分が傍にいると語りかける。

その言葉を聞いた「彼(おおかみおとこ)」は、
「花」に、
ある秘密を明かそうとする。

後日の真冬の晩、
待ち合わせの場所で
「花」は、
「彼(おおかみおとこ)」を待ち続けるが、
彼は現れない。

すっかり人気がなくなった頃に、
「彼(おおかみおとこ)」は現れ、
「花」は微笑みかける。

その直後、
別の場所で、
「彼(おおかみおとこ)」は「花」に
暫く眼を閉じるように言う。

再び眼を開けた「花」は、
「彼(おおかみおとこ)」が
「人間の姿」から
「おおかみおとこの姿」に変身していく光景を
目の当たりにする。

「花」は怯える事もなく、
「怖くない…あなただから」と
「おおかみおとこ」の彼を受け入れる。

その晩、
「花」と「彼(おおかみおとこ)」は結ばれる。

「彼(おおかみおとこ)」は、
約100年前に絶滅したとされる
「ニホンオオカミ」の末裔で、
オオカミと人が混ざり合い、
その血を受け継ぐ最後の存在であった。

両親と死別した
「彼(おおかみおとこ)」は、
何も知らない親戚に預けられ、
苦労しながら育ったとの事であった。

やがて運転免許を取得して、
都会に出て運送ドライバーの仕事に
就いたとの事であった。

それから2人は
「花」のアパートで同棲を始め、
幸せな日々を送る。

やがて「花」は、
「彼(おおかみおとこ)」との子供を
身ごもる。

生まれた子供が、
オオカミの姿をしている場合を考え、
「花」は産婦人科も受診せず、
自宅で出産する。

雪の降る日に生まれた
「花」と「彼(おおかみおとこ)」の娘は
「雪」と名付けられた。

その1年後の
雨の降る日に
「花」は男の子を生み
「雨」と名付ける。

しかし「雨」の生まれた直後、
「彼(おおかみおとこ)」は、
アパートの玄関前に、
買物袋と
財布を残して姿を消す。

「花」は、
「雪」と「雨」を連れて、
雨の中に飛び出す。

そんな「花」の目に入ったのは、
近所の河から引き上げられた、
「おおかみ」の状態の
「彼(おおかみおとこ)」の死体であった。

産後の「花」に、
精の出る物を食べさせようとして、
狩りをしていて、
誤って死んでしまったのか、
「彼(おおかみおとこ)」の真意は
結局誰にも分からず仕舞いであった。

「彼(おおかみおとこ)」の死体は、
清掃車に回収されてしまう。

悲しみに打ちひしがれる「花」であったが、
「彼(おおかみおとこ)」から
「雪」と「雨」の事を託されたように思えた「花」は
「うん。任せてちゃんと育てる」
とつぶやく。

「花」は、
2人の子供を育てるため、
大学も休学し、
バイトも辞めてしまう。


「雪」は食欲旺盛で、
好奇心旺盛な性格の女の子で、
「雨」はおとなしく気弱な性格の男の子であった。

「雪」と「雨」は、
感情が高ぶると
「おおかみ」の姿に変身し、
はしゃぎまわって、
アパートの部屋のあちこちを
めちゃくちゃにしてしまう。

「花」は、
「人間」と「おおかみ」が
共存するための方法を模索するが、
「彼(おおかみおとこ)」に
もっと色々聞いておけば良かったと
後悔するばかりであった。

ある日の晩、
「雪」が誤って洗剤を飲んで嘔吐したため、
「花」は「雪」と「雨」を連れて外に飛び出すが、
「小児科」と「動物病院」との間で
どちらに行くべきか迷い
立ち止まってしまう。

結局どちらにも受診する事なく、
「雪」の体調も回復し
事なきを得る。


しかし、
「雪」と「雨」の秘密を守りながら
都会での生活を続ける事が、
次第に難しくなっていく。

外出した先で、
「雪」や「雨」が
うっかり「おおかみ」に
変身して、
「花」は必死にその場を逃げる。

「雨」の夜泣きで
アパートの住民から
苦情を受けて、
「花」はただただ
頭を下げるしかなかった。

「おおかみ」に変身した
「雪」と「雨」の遠吠えのせいで、
アパートの大家から
ペットを飼っていると疑われ
立ち退きを迫られる。

生まれて以来
「雪」と「雨」が、
一度も健康診断等を
受けていない事を不審に思った
児童相談員の訪問を受け、
「花」は必死で追い返す。

都会での生活を続ける事に
限界を感じた「花」は、
「引っ越そうと思うの。
人間かおおかみか
どっちでも選べるように」
と「雪」と「雨」に語り、
田舎へ引っ越す事を決意する。


「花」達親子が移り住む事になったのは、
田舎の山奥にある築100年の古民家であった。

家賃は安く、
電気やガスが来ているものの、
廃屋同然の家を、
「花」は黙々と修繕する。

「雪(声:大野百花さん)」は新しい家を気に入るが、
「雨(声:加部亜門さん)」は都会での生活を恋しがる。

「雪」は家の庭で、
おおかみに変身して、
元気に駆け回り、
獲物も捕えるようになる。

一方「雨」は、
おおかみに変身して
猫とけんかして負けて
傷だらけになってしまう。

おおかみがどこでも悪者扱いされていると
泣き出す「雨」に、
「花」は
「みんながおおかみを嫌っても、お母さんはおおかみの味方だよ」
と優しく語りかける。


「彼(おおかみおとこ)」の残した貯金だけで
生活していく事に不安を感じた「花」は、
節約のため自給自足を行う事を決める。

秘密を守るため、
極力人との接触を避ける「花」を、
近所の農家の主人である
「細川(声:中村 正さん)」
「山岡(声:大木民夫さん)」達は
「すぐに音を上げて逃げ出すだろう」と
冷めた目で見ていた。

そんな彼等の傍で
同じく近所の農家の老爺
「韮崎(声:菅原文太さん)」は、
黙って2人の話を聞いていた。

「花」は移動図書館で、
自家菜園の本を借りて勉強し、
家の畑を耕し、
種苗を植えるが、
実を結ばず枯れてしまう。

気を取り直して
再チャレンジするも、
結局失敗してしまう。

失敗を繰り返し、
途方に暮れる「花」の前に、
「韮崎」が現れ、
「うまくいかないなら、なぜ聞こうという気持ちがない」
と言い放つ。

「韮崎」の娘である
「韮崎のおばさん(声:片岡富枝さん)」からもらった
種芋を植えるための畑を開墾するよう、
「韮崎」は「花」に言い付ける。

汗だくになりがなら、
土を耕す「花」を、
「韮崎」は傍で見守りながら、
的確なアドバイスを与える。

さらに「韮崎」は、
「親子3人分ならこれで十分です」
と言う「花」に、
さらに開墾するよう言いつける。

何とか畑の開墾ができた事を、
「花」は「韮崎」に感謝するが、
「韮崎」は無言で帰って行く。

その後、
「細川」や「山岡」達も、
「花」に畑づくりのアドバイスを
するようになる。

さらに、
「韮崎のおばさん」や、
「土肥の奥さん(声:谷村美月さん)」、
「堀田の奥さん(声:麻生久美子さん)」等
近所の住民達が、
「花」達親子の家に訪れるようになる。

「花」は、
大型の冷蔵庫を譲ってもらったり、
子育てや仕事の相談相手になってもらったり、
周囲の人々と交流の輪を広げていく。

やがて努力の甲斐があり、
「花」の家の畑には
大量の野菜が実る。

「花」の家の畑は、
本来山の動物が荒らすため、
農業に向かないと思われていたが、
おおかみになった「雪」が
動物を追い払っていたのだ。

収穫したじゃがいものおすそ分けをするため、
近所の各家庭を回った「花」は、
「韮崎」が、
近所の人々に対して、
「花」に協力するよう
頼んで回った事を知る。

その後「花」は「韮崎」に、
「なぜ畑が広くないといけないのかわかりました」
と言って感謝する。


ある冬の朝、
外は降り積もった雪で
真っ白になっていた。

「雪」と「雨」は
おおかみに変身して
雪原を駆け、
「花」はその後を追う。

3人は雪原で寄り添いながら、
大声で笑い合った。

その帰り道、
「雨」は
獲物を捕えようとして、
誤って川に落ちてしまう。

「花」によって、
「雨」は無事に救出されるが、
その日を境に、
「雨」には変化が現れる。


やがて6歳になった「雪」は、
近所の母親達の話を聞いて、
「みんなと同じ事がしたい」と思うようになり
里の学校に通いたいと「花」にねだり出す。

「花」は「雪」に
「なにがあっても、人前でおおかみにならない事」
という条件を付けて、
変身しないためのおまじないを教えた上で
学校に通う事を認める。

初めて大勢の人間の中に入った「雪」は、
最初こそ緊張したものの、
すぐに仲の良い友達もでき、
楽しい学校生活を送るようになる。

やがて、
「雨」も学校に通うようになるが、
学校生活になじむ事ができず、
休みがちになってしまう。

「花」も、
昼間は仕事に出るようになる。

「雪」は相変わらず活発な女の子で、
外で蛇を捕まえたり、
宝物として
小動物の骨等を集めたりしていた。

しかし、
周囲にドン引きされた「雪」は、
自分と周囲の女の子との違いを感じるようになり、
おしとやかに振る舞おうと決心する。

そんな「雪」のために、
「花」はワンピースを新調する。

そのワンピースのおかげで、
「雪」は元通り
他の女の子達と
仲良く過ごせるようになる。


そして「雪(声:黒木華さん)」が小学4年生になった時、
彼女のクラスに
「草平(声:平岡拓真さん)」という少年が転校して来る。

「草平」は「雪」を見るなり、
「獣臭い」と言い出し、
「雪」を動揺させる。

明るく活発な性格の「草平」は、
すぐにクラスのみんなと打ち解けるが、
「雪」だけは彼を避けようとする。

自分が避けられる理由を知りたい「草平」は、
「雪」を問い詰めてしまう。

必死に「花」に教わったおまじないを唱える「雪」であったが、
校舎の裏側で「草平」に追い詰められた時、
ついにおおかみに変身し、
「草平」を傷つけてしまう。

学校から連絡を受けた「花」は、
「雪」と共に、
「草平の母(声:林原めぐみさん)」に謝罪するが、
無理な要求を突きつけられてしまう。

その時「草平」は、
「おおかみがやった!」
と言って「雪」を庇う。

教室に戻った「雪」は、
「草平」の怪我の事を蒸し返そうとする
クラスメイト達の言葉に耐えられず、
飛び出してしまう。

「雪」は「花」に、
「もう学校にも戻れないし、家にも住めなくなるかもしれない」
と泣きじゃくり、
そのまま帰ってしまう。

次の日から「雪」は
学校を休むようになる。

そんな中、
「草平」は、
学校のプリントや、
給食のパンを届けに
「花」達の家を頻繁に訪れるようになる。

「雪」は「草平」に会おうとはしないが、
「草平」の訪問は続く。

「雪」が友達の所に出掛けて不在のある日、
「花」は「草平」を
家に招き入れる。

先日の学校での発言について
「花」から尋ねられた「草平」は、
「雪」に振り払われた次の瞬間
「おおかみ」の姿が見えて、
気を失ったと答える。

さらに「花」は「草平」に、
「おおかみは嫌い?」と尋ねる。

「嫌いじゃない」と答える「草平」に、
「おばさんと同じだ」と
「花」は微笑みかける。

そして、
「雪」が学校に戻る事を決めた日の朝、
「草平」が迎えに来る。

「草平」は、
右耳に負った傷を「雪」に見せ、
動揺する「雪」に語りかける。

「雪」と「草平」は
無事仲直りし、
元の楽しい学校生活が
始まる。


一方学校を休みがちな「雨(声:西井幸人さん)」は、
山の主として他の動物達から崇められている
一匹の「キツネ」を「先生」と呼び、
共に野山を駆け巡りながら、
「おおかみ」として
生きる術を学んでいた。

そんなある日の晩、
「先生」と一緒に見た光景等を
得意げに話していた「雨」は、
6年生になっていた「雪」を誘うが、
「もう絶対おおかみにならないって決めたの」
と断られる、

「自分は人間である」と主張する「雪」と
「おおかみだ」と主張する「雨」は、
とうとう喧嘩になってしまう。

おおかみに変身して取っ組み合う
「雪」と「雨」を止めようとする
「花」であったが、
どうする事も出来ない。

結局、
「雪」は風呂場に逃げ込み、
「雨」も人間に戻って座り込んでしまう。

「人間として生きるか、おおかみとして生きるか」を
決める日が来る事を覚悟していた「花」であったが、
寂しさを感じずにはいられなかった。


雨が続いたある日、
「雨」は「花」に、
「先生」が怪我をして余命いくばくもない事を伝え
「先生がしてきた事の代わりを誰かがしなきゃならない」
と語る。


その後日、
里は豪雨に見舞われ、
学校からの連絡を受けた「花」は
「雪」を迎えに行こうとする。

ところが、
「雨」が山に向かった事に気付いた「花」は、
必死で後を追いかける。


その頃里の学校の体育館では、
生徒達が次々に迎えに来た保護者と共に
帰って行く。

やがて残ったのは、
「雪」と「草平」の2人だけになってしまう。

「このまま誰も迎えに来なかったらどうしよう」
とつぶやく「雪」に、
「草平」は
「このまま学校に住めばいい」
と言い出す。

見廻りの先生が来ても、
教室の中で身を隠し、
「雪」と「草平」は
2人きりで話をする。

「草平の母」が再婚して
子供ができたため、
自分はもういらなくなったと語る
「草平」は、
「一匹おおかみとして生きていく」と言い出す。

そんな「草平」の眼前で、
「雪」はおおかみの姿に変身し、
以前傷つけた事を詫びる。

そんな「雪」に「草平」は、
「雪」がおおかみに変身した事も知っていて、
誰にもその事を話していないし、
誰にも話さないと語る。

「雪」はそんな「草平」に
感謝するのであった。


その頃、
「雨」を探して山の中に入った「花」は、
斜面から滑り落ちて気絶してしまう。

すると「花」は夢の中で、
「彼(おおかみおとこ)」と再会する。

「雨」の身を案じる「花」に、
「彼(おおかみおとこ)」は、
「雨」が自分の生きる道を見つけたと
語る。

「雨」によって救われ、
意識を取り戻した「花」の眼前で
「雨」はおおかみに変身する。

その姿は、
「花」がかつて見た
「彼(おおかみおとこ)」と同じ
立派な大人の「おおかみ」であった。

そのまま山に向かって去って行く「雨」を
「花」は笑顔で見送るのであった。



その後、
「雪」は中学に進み、
寮に入るため家を出る事になった。


田舎の家には、
1人山から聞こえて来る
「雨」の遠吠えを聞く
「花」の姿があった。




(感想)

まず本作で良かった点は、
以下の通りです。


「宮崎あおいさん」演じる
「花」は、
子供達を必死で守ろうとする
母親の雰囲気が
しっかり出ていたと思いました。


「彼(おおかみおとこ)」が、
序盤であっけなく退場してしまったため、
声を演じる「大沢さん」の出番も
そこまでかと思っていたら、
終盤の「花」の夢の中で登場した際
ちゃんと台詞があって本当に良かったです。


また、
前作「サマーウォーズ」も
舞台自体は田舎でしたが、
本作では、
より「田舎の自然」が
精密に描かれていたと思いました。

既に予告編等で流されていた、
「雪」と「雨」が雪原を駆ける場面は
やはり圧巻でした。

幼少の「雪」と「雨」が、
おおかみに変身したり、人間に戻ったりしたりする場面が、
とてもかわいらしく思えました。

「花」・「雪」・「雨」が移り住んだ
田舎の家が、
最初の廃屋状態から、
次第にちゃんとした住居に変化していく様子が
良かったです。


上記の
「おおかみ」に変身した
「雪」と「雨」が
生き生きと雪山を走り回ったりしている場面が、
どこか懐かしい気がしました。

監督は、
かつて頻繁に作られていた
「動物が主人公のアニメ」が
すっかり無くなってしまった事を残念に思い
今回の作品の中で
動物の姿を描こうと考えたそうです。

確かに、
かつては
「ジャングル大帝」
・「シートン動物記 くまの子ジャッキー」
「銀牙 -流れ星 銀-」等
動物が主役のアニメがたくさんありましたが、
今は1本もテレビで放送していませんね。
(今現在放送されているのは
深夜枠を中心に、
「ライトノベル」原作の
「SF」や「萌え」のアニメばかりで…
ファンの皆様ゴメンなさい…)


「良いか悪いか」ではなく、
最後に「花」が、
「雪」と「雨」の選択を
それぞれ受け入れる姿も
印象深かったです。


しかし本作の子供達は
親元を離れるのが
早いですね。




一方本作で残念に思った点は
以下のようになります。


本作の主題歌は、
作品のテーマに沿った歌詞の曲でしたが
個人的には
前作「サマーウォーズ」の
主題歌の方が良かったと思います。


劇中で、
「彼(おおかみおとこ)」の名前が出て来なかった点も残念でした。
(一応運転免許証に名前が書いてありましたが…)

また、「彼(おおかみおとこ)」の最後が不可解だった点も残念でした。


そして、
「雪」と「雨」が
小学校に通い出してから、
「健康診断」等により、
秘密がばれる危険性は
なかったのでしょうか?

物語前半の
都会が舞台の際は、
「秘密がばれるのでは」
という緊迫感が、
後半になると
一気に払拭された点が
何となく無理があったような気がします。

「雪」が「草平」を傷つけてしまう場面が、
後半で唯一「秘密がばれるのでは?」
と思わされる場面でした。


それにしても
本作に限らず、
「人間社会で暮らす人間と異なる種族」
が主人公の物語等では、
「如何にして正体がばれないようにするか?」
という問題について、
様々な対処法が描かれてきました。



私が読んだ作品では、
「超自然の生物特有の超能力」を駆使し、
「記憶を消す・書き換える」
という対処法が描かれていました。

しかし、
今回の「花」も「雪」も「雨」も、
そんな特殊な超能力は
持っていませんでした。

「彼(おおかみおとこ)」にしても、
特にそんな能力は
持っていなかったようです。

故に、
「彼(おおかみおとこ)」が
如何にして今日まで秘密がばれる事無く、
社会に紛れて生活してきたか
について
具体的に描いてほしかった気もします。

それから、
「自分と違う相手を、ありのままに受け入れる事ができるのか?」
というテーマは
昔から様々な作品で
描かれてきたと思います。


特撮番組「ウルトラセブン」の最終回では、
主人公「モロボシ・ダン=ウルトラセブン」から、
正体を明かされた「アンヌ隊員」が、
「人間であろうと宇宙人であろうと、
ダンはダンに変わりないじゃないの
たとえウルトラセブンでも」
と語って「ダン」を受け入れていました。

同じ「ウルトラシリーズ」の
「ウルトラマンレオ」でも、
主人公「おおとりゲン=ウルトラマンレオ」が旅立つ際、
家族のように彼と暮らしていた人々が、
「おおとりさん、私達はね、もしも、もしもよ、
あなたが他の星の人でもちっとも気にしてないのよ」
「私の知っているおおとりさんは宇宙人なんかじゃないわ。
私達と同じ血の流れた人間よ。」
と語って「ゲン」を受け入れていました。



もちろん反対に、
正体を明かしたばかりに
信頼していた相手から裏切られてしまうという
悲劇を描いた作品も多く作られてきました。


アニメ「妖怪人間ベム」では、
主人公「ベム」・「ベラ」・「べロ」の
3人の「妖怪人間」達は、
助けた人間に、
醜い正体を見られたばかりに
迫害されていました。


テレビアニメ化もされた
「ときめきトゥナイト」では、
アニメ化されていない原作の第2部にて、
「魔界から来たモンスター一家」の正体が世間にばれて、
暴徒と化した群衆が一家の家に押し寄せたため、
彼等はやむなく「魔界」に戻りました。
(しかしその後、
魔力を使って世界中の人間の記憶を書き換え、
一家は「人間界」に戻って来ました。)

特撮番組「仮面ライダーアギト」に登場する
「葦原涼=仮面ライダーギルス」も、
「ギルス」である事を知られたばかりに、
恋人、知人達に次々に裏切られていました。


個人的には、
今回の「雪」と「雨」のように
「人間と、人間と異なる種族の間に生まれた子」が
存在を否定される物語を見てきました。

「生まれて来た事自体が間違いだ」
「生きている価値がない」等と、
悪者に否定され、
心ない言葉を浴びせられ
苦悩するキャラクターに
ついつい感情移入してしまいました。

だから、
特撮番組「轟轟戦隊ボウケンジャー」で、
「人間の父」と「アシュ(怪人)の母」との間に生まれた
「高丘 映士=ボウケンシルバー」が、
母と同族の怪人に存在を否定された時、
毅然とした態度で立ち向かい、
相手を打ち負かすシーンは爽快でした。







話がそれてしまいましたが、
本作はとことん、
「母親の強さ」を描いた作品でした。

現実では、
実の親子の間で
痛ましい事件が起こり、
根本的な解決策が見つからず、
こう着状態です。

本作でも、
「何としても子供を守り抜こうとする母親」と
「自分の都合で子供を突き離す母親」が
登場しました。


また、
人目を避けるために移り住んだ田舎で、
「花」・「雪」・「雨」の親子が、
大勢の人達に助けられる事により、
事態が好転していく場面には、
「誰も1人では生きられない」
メッセージが込められていると
思いました。

現実の方はと言えば、
誰にも救いの手を差し伸べられる事無く、
人知れず孤立死に至る事件が報道され、
やりきれません。

今回の作品とは正反対に、
弱くて不器用で
人の助けが必要な主人公が、
誰にも助けてもらえず、
最後は愛犬に見取られて
野垂れ死にする
映画「星守る犬」
みたいな作品もあります。


今回の作品と全く同じとはいかなくても、
ほんの少しだけでも、
救いを必要とする人達が
救われる社会になってほしいと思います。



「人間として生きる事」を選んだ「雪」の未来にも、
「おおかみとして生きる事」を選んだ「雨」の未来にも、
「希望」がある事を示す形で物語は締め括られ、
爽やかな気持ちになれました。


制作側としては、
「母親である人も、それ以外の人も楽しめる作品」
を目指されたそうで、
その言葉通り、
老若男女に関わらず
楽しめる作品だと思いました。



大変長くなりましたが、
今回はこれまで!


超像アートコレクション おおかみこどもの雨と雪 花と雨と雪

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