映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」感想レビュー - ヒーローフィギュアをレビュー!

映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」感想レビュー

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今回は、映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の感想レビューです。

※完全なネタばれなので、これからご覧になる方はご注意ください。

テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」をモチーフにした
映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の「序」・「破」に続く第3弾
「Q」を観て来ました。


以下が
「あらすじ」と「感想」です。


※完全なネタばれのためこれからご覧になる方はご注意ください。
また、うろ覚えのため実際の作品の内容と異なる記載がありますが、
ご容赦願います。


「残酷な天使のテーゼ」高橋洋子

「FLY ME TO THE MOON」CLAIRE

「魂のルフラン」高橋洋子

「桜流し」宇多田ヒカル

※動画投稿者の皆様へ、ありがたく使わせて頂きます。



(あらすじ)

今回の物語の舞台は、
前作「破」のラストで、
「碇シンジ(声:緒方恵美さん)」が乗る
「エヴァンゲリオン初号機」が、
「渚カヲル(声:石田彰さん)」の乗る
「エヴァンゲリオンMk-Ⅵ」の放った
「ロンギヌスの槍」で貫かれてから
14年が経過した世界が舞台となる。


「シンジ」の保護者であった
「葛城ミサト(声:三石琴乃さん)」達は、
「ネルフ」のせん滅を目的として
新たに結成された組織「ヴィレ」のメンバーとして
活動していた。


そんな状況の中、
「式波・アスカ・ラングレー(声:宮村優子さん)」の乗る
「エヴァンゲリオン2号機」と、
「真希波・マリ・イラストリアス(声:坂本真綾さん)」の乗る
「エヴァンゲリオン8号機」は、
ある物体を回収するため、
宇宙空間に打ち上げられる。


敵の妨害を受けた
「2号機」は、
「8号機」に援護射撃をさせつつ、
物体の確保に成功する。


しかし、
物体が展開し、
「2号機」に襲いかかって来る。


「8号機」が大気圏に突入して、
孤軍奮闘する「2号機」であったが、
次第に追い込まれていく。


「何とかしなさいよ!バカシンジ!」という
「アスカ」の叫びに応えるかのように、
戦場に走った一閃により、
物体は切り裂かれる。


流星のように地上に落下する
「エヴァンゲリオン初号機(姿は確認できない)」を
「カヲル」は1人見つめていた。



「初号機」のエントリープラグから回収された
「シンジ」は、
「ヴィレ」の戦艦
「AAA ヴンダー」の中で目を覚ます。


「シンジ」の友人
「鈴原トウジ」の妹で
「ヴンダー」の乗組員である
「鈴原サクラ(声:沢城みゆきさん)」は、
「シンジ」の状態を逐一「ミサト」達に報告する。


「ヴンダー」の艦橋に運ばれた「シンジ」は
拘束を解かれるが、
オペレーター達は、
皆「シンジ」に冷たい視線を向ける。


「ヴンダー」の艦長である
「ミサト」の姿を見つけた「シンジ」は
声を掛けるが、
「ミサト」は目を合わそうともしない。


その時、
「ヴンダー」が、
他の艦隊と共に停泊している場所に、
謎の敵が出現する。


危険を感じた「ミサト」は、
試運転もしていない状態で、
「ヴンダー」を浮上させる事を決定する。


艦のエンジンを起動させるため、
出撃した「2号機」の姿を見た「シンジ」は、
自分も「初号機」で出撃する事を申し出る。


しかし、
「赤木リツコ(声:山口由里子さん)」から、
「初号機」は「ヴィレ」の管理下に置かれた事を伝えられ、
「あなたは必要ない」と一蹴される。


戦闘に応じ、
艦橋を移動させる「ミサト」に、
「シンジ」は
「自分は何をすればいいのか?」
と尋ねるが、
「あなたはもう何もしないで!」と
冷たく言い放たれ、
1人置き去りにされる。


「2号機」により
エンジンが起動した
「ヴンダー」は浮上し、
謎の敵を、
瞬く間に撃破してしまう。



戦闘終了後、
「シンジ」は、
「リツコ」から、
シンクロ率がゼロとなったため、
もう「初号機」を動かせない事、
自分達への保険と、
「シンジ」の犯した罪の償いとして、
彼の首に「首輪」をはめた事を
伝える。


その「首輪」は、
「第10使徒」との戦闘時に、
「初号機」の力を覚醒させた
「シンジ」の激昂に反応し、
彼を死に至らしめる装置であった。


困惑する「シンジ」に、
「綾波レイ(声:林原めぐみさん)」が
「第10使徒」との戦闘時に持っていた
「カセットウォークマン」が返却される。


硬質ガラスで隔たれた部屋で、
「シンジ」と「ミサト」達がやり取りする中、
割り込んで来た「アスカ」から、
「シンジ」は、
「第10使徒」との戦いから
14年の月日が経過した事を告げられ動揺する。


全く以前と歳を取っていない事を
「シンジ」に指摘された「アスカ」は、
「エヴァの呪縛」と
言い放つ。


「シンジ」は、
「アスカ」の左目を覆う眼帯について尋ねるが、
「あんたには関係ない!」
と突き離される。


状況が理解できず、
自分の疑問に何も答えてくれない「ミサト」達に、
「シンジ」は、
「レイ」の事を必死で尋ねるが、
「彼女はもういない」
と言い放たれる。


「第10使徒」から
「レイ」を救い出したと確信する「シンジ」は、
「ミサト」達の言葉を信じようとはしない。


その時「シンジ」の脳裏に、
「レイ」の声が響く。


その直後、
部屋の外壁が破られ、
「アヤナミレイ(仮称)(声:林原めぐみさん)」の乗る
「エヴァンゲリオンMk-Ⅸ」が現れる。


「Mk-Ⅸ」は、
「マリ」の乗る「8号機」の銃撃を受けて、
頭部を失うも、
その場を離れようとはしない。


差し出された「Mk-Ⅸ」の掌に乗る「シンジ」に、
「ミサト」は拳銃を向ける。


自分を必要ないと言いながら、
縛りつけようとする「ミサト」達を
「シンジ」は勝手だと
糾弾する。


「Mk-Ⅸ」と共にその場を去ろうとする
「シンジ」に対し「サクラ」は、
「エヴァにだけは乗らんといてください!」
と訴える。


結局「シンジ」は、
「Mk-Ⅸ」と共に、
「ヴンダー」から飛び去ってしまう。


「ミサト」は、
取り出した
「首輪の起動スイッチ」を
押す事ができなかった。



とある部屋のベットの上で
目を覚ました「シンジ」は、
黒いプラグスーツを着た
「アヤナミレイ」が
傍に立っている事に気付く。


彼女が「第10使徒」から救い出した
「綾波レイ」だと思い込んだ「シンジ」は、
再会を喜ぶが、
「アヤナミレイ」の反応は冷たい。


「シンジ」は、
「アヤナミレイ」に連れられて、
廃墟と化した「ネルフ本部」の地下へと
案内される。


そこで「シンジ」は、
父「碇ゲンドウ(声:立木文彦さん)」、
「冬月コウゾウ(声:清川元夢さん)」、
「カヲル」達と対面する。


「碇ゲンドウ」は
「エヴァに乗れ!」と「シンジ」に告げ、
巨大な球体で覆われた
「エヴァンゲリオン第13号」を見せる。


与えられた自室に籠る「シンジ」は、
未だに状況が把握できずにいた。


「シンジ」は、
「アヤナミレイ」に話しかけるが、
「命令ならそうする…」
とつぶやくばかりで
要領を得ない。


以前の「綾波レイ」が読書好きであったため、
「シンジ」は
「アヤナミレイ」の生活するテントの前に、
「ネルフ本部の図書室」から集めた本を
置き続けるが、
彼女は手を着けようとはしない。


悶々とした日が続く中、
「シンジ」は、
1人ピアノを弾く
「カヲル」の姿を目にする。


「カヲル」に誘われるまま、
「シンジ」は彼と
ピアノの連弾をするようになる。


「カヲル」は、
故障していた
「シンジ」の「カセットウォークマン」を
あっという間に直してしまった。


「カヲル」との交流により、
「シンジ」は
久々に明るい気持ちを取り戻す。


そんなある日、
「シンジ」は
自動で支給された
制服のシャツに、
「鈴原トウジ」の名前が書かれている事に気付き
愕然とする。


「シンジ」は「カヲル」に、
「鈴原」達
かつての友人達がどうなったのかが
気がかりである事を伝える。


それを聞いた「カヲル」は、
「シンジ」に
真実を伝える事を決心する。



「カヲル」に連れられて
とある場所に案内された「シンジ」は、
「サードインパクト」によって
崩壊した世界の光景を目の当たりにし、
唖然とする。


ショックを受ける「シンジ」に対し、
「カヲル」は、
「サードインパクト」が、
「第10使徒」との戦いで
「シンジ」が「初号機」の力を覚醒させた事が
トリガーとなって起きた事を明かす。


自分はただ「綾波レイ」を救いたい一心だったと語る「シンジ」に、
「カヲル」は、
それでも周囲は「シンジ」のせいだと思うだろうと語る。



ショックを受けた状態の「シンジ」は、
「ネルフ本部」で
「冬月」と将棋をする事になる。


その最中、
「冬月」は「シンジ」に、
母親の「碇ユイ」の写真を見せる。


それまで母親の顔を知らなかった「シンジ」は、
「ユイ」が「綾波レイ」そっくりな事に気付く。


「冬月」は「シンジ」に、
「ユイ」がかつて
「初号機」の起動実験により
その内部に取り込まれた事、
「綾波レイ」は
残された「ユイ」の情報を元に
生み出されたクローンである事を
伝える。


「シンジ」は、
「第10使徒」から救い出したと信じていた
「綾波レイ」が、
「初号機」に取り込まれた事も
「冬月」に知らされた事で、
完全に錯乱状態に陥ってしまう。


「シンジ」は、
改めて「アヤナミレイ」に、
「第10使徒」から救い出した
「綾波レイ」と同一人物か
尋ねるが、
「知らない…」と言われ、
「じゃあもういいよ!」と憤慨し
彼女のため積み上げた本を崩してしまう。


「アヤナミレイ」が「綾波レイ」とは別人である事が判明し、
「ミサト」も「ゲンドウ」も信じられなくなり、
疑心暗鬼になった「シンジ」は、
「もうエヴァになんか乗りたくない!」と言って
塞ぎこんでしまう。


そんな「シンジ」に、
「カヲル」は
「セントラルドグマ」内にある
「2本のロンギヌスの槍」を使えば、
世界を救う事ができる事を教えた上で
「エヴァで犯した罪は、エヴァで償う事もできる」
と諭す。


「カヲル」は
「シンジ」の首輪を取り外し、
自分の首に取り付けてしまう。


「シンジ」は、
自分に優しく寄り添ってくれる
「カヲル」のために、
「エヴァ」に乗って
全てをやり直そうと決心する。


巨大な球体から取り出された
「エヴァンゲリオン第13号機」の
「ダブルエントリープラグ」に、
「シンジ」と「カヲル」は乗り込む。


「アヤナミレイ」の「Mk-Ⅸ」と共に、
「セントラルドグマ」に降下した「13号機」は、
「セントラルドグマ」への侵入を阻む壁を
解体してしまう。
(「カヲル」と「アヤナミレイ」の2人では
壁を解体する事ができません。)


「セントラルドグマ」に入った「シンジ」は、
「ロンギヌスの槍」に貫かれ、
うつぶせに倒れた「アダム」と、
同じく「ロンギヌスの槍」に貫かれた
「エヴァンゲリオンMk-Ⅵ」を見つける。


「シンジ」が槍に近づこうとしたその時、
「セントラルドグマ」の天井から、
「2号機」が降下し、
「13号機」の行く手を阻む。


「シンジ」は「アスカ」に対し、
全てをやり直すために槍が必要な事を
必死で訴えるが、
「アスカ」は「ガキシンジ!」と叫んで
取り合おうとしない。


埒が開かないと感じた「シンジ」は、
「13号機」で「2号機」を
弾き飛ばしてしまう。


怒った「アスカ」は、
「マリ」の「8号機」に
「13号機」を攻撃させるが、
全く効き目がない。


新たな首を再生した
「Mk-Ⅸ」が「2号機」を足止めしている隙に、
「シンジ」は「ロンギヌスの槍」に接近する。


槍の形に違和感を覚えた「カヲル」は、
計画を取りやめようと言い出すが、
興奮状態の「シンジ」はそれを無視し、
2本の「ロンギヌスの槍」を引き抜いてしまう。


槍を抜かれた
「Mk-Ⅵ」は「使徒」と化すが、
すぐに活動を停止してしまう。


槍を手にした「13号機」は、
眩しい光を放ち、
浮遊を始める。


そこに現れた「ヴンダー」は、
「13号機」を止めようとするが、
「Mk-Ⅸ」に妨害され、
「13号機」を取り逃がしてしまう。


「アスカ」は、
「2号機」の機能をフル活用し、
「Mk-Ⅸ」に攻撃するが、
「全体がコア」である事に気付き、
「エントリープラグ」を射出させ
「2号機」を自爆させる。


「アヤナミレイ」の乗る
「エントリープラグ」も
「Mk-Ⅸ」から射出される。



同じ頃「ゲンドウ」は、
「人類補完計画」を
自分が引き継ぐ事を宣言し、
「ゼーレ」の幹部達の
生命維持装置をOFFにしてしまう。



槍を手にした事により、
「13号機」が「フォースインパクト」を
引き起こす事を知った「シンジ」は、
「カヲル」に泣きつく。


そんな中、
「カヲル」の首輪が起動を始める。


別々のエントリープラグに乗っているため、
どうする事もできない「シンジ」の眼前で、
「希望は残っているよ。どんな時にもね」
という言葉を遺し、
最後の使徒である「カヲル」は
肉片と化す。



「カヲル」の死により、
「13号機」の起動は停止し、
「フォースインパクト」も不発に終わる。


地上に落下していく「13号機」に、
「マリ」の「8号機」が
空中で飛びつく。


「マリ」は
「アスカ」を救いに行くよう訴えるが、
「シンジ」の耳には届かない。


やがて
「13号機」から、
「シンジ」の乗る「エントリープラグ」が
射出される。



「フォースインパクト」が不発に終わった事を知った「ゲンドウ」は、
「今はこれでいい…」とつぶやき、
「人類補完計画」の延期を決める。



唯一優しく接してくれた
「カヲル」を失い
絶望しきった「シンジ」は
「エントリープラグ」の中で、
うずくまっていた。


未だ怒りの治まらない「アスカ」は、
そんな「シンジ」を
「エントリープラグ」から引きずり出す。


そこに、
「アヤナミレイ」がやって来る。


「アスカ」は放心状態の「シンジ」の手を引き、
「レイ」は「シンジ」の手から滑り落ちた
「カセットウォークマン」に視線を落とす。


「アスカ」・「シンジ」・「レイ」の3人は、
赤く染まった大地を歩んで行く。





(感想)


初めに、
今回は予め
ネット上での書き込み等をチェックした上で、
本作品を観に行きました。


ネット上での評価は
「さっぱり内容がわからない」等
大変厳しい意見が目立ちました。


しかし私個人の率直な感想としては、
「話に完璧についてはいけないものの、
退屈で居眠りするような事無く、
最後まで話に入り込めた」
と思います。


前作までのような
エンターテイメントな内容ではないものの、
見応えは感じました。


それでは本作について
「良かった点」と「残念だった点」について、
以下に記載します。



まず、
本作品で良かった点については
以下の通りです。


新たに登場した「エヴァンゲリオン」の
「改2号機γ」
「8号機β」
「Mk-Ⅸ」
「13号機」の
それぞれの活躍が
印象的でした。


「改2号機γ」は、
クライマックスで、
連結式の長刀で、
「13号機」に襲いかかる所や、
左腕をガトリング砲に換装し、
「ビースト・モード」に変化して
「Mk-Ⅸ」と戦う所が良かったです。


「8号機β」については、
今回は主に
「改2号機γ」の援護射撃がメインだったものの、
拳銃で発砲する場面で、
テレビアニメ版の「初号機」を彷彿とさせられました。


「Mk-Ⅸ」については、
最初に出て来た時、
「零号機」かと思いましたが、
背中の装飾がブースターに変形したり、
切断された首が再生したりして、
完全な別物でした。

「13号機」についても、
ほとんど「初号機」と変わらないデザインでしたが、
前作の「3号機」同様
4本腕になって
「ロンギヌスの槍」を引きぬく場面が
圧巻でした。


物語冒頭の
専用ユニットを装備した
「2号機」の戦闘場面が、
「板野サーカス」で知られる
「板野一郎さん」の監修らしく、
迫力がありました。


「改2号機γ」「8号機β」「Mk-Ⅸ」「13号機」は、
「ROBOT魂」等で
可動フィギュア化しても
いいかもしれませんね。


そして本作に、
前作「破」にちょっとだけ出て来た
「鈴原トウジ」の妹
「鈴原サクラ」が
ちゃんと台詞有りのキャラで
登場した点も良かったです。

テレビアニメ版等では、
「初号機の初陣で負傷した」
という「トウジ」の台詞でしか
触れられませんでした。


「サクラ」以外にも、
「オペレーター」役として、
新キャラが登場したのが
新鮮でした。


それから今回
「マリ」が戦闘中に、
1977年に放送されたテレビアニメ
「アローエンブレム グランプリの鷹」の主題歌
「グランプリの鷹」の歌詞を口ずさんでいたのが
印象的でした。

「グランプリの鷹」水木一郎、フィーリング・フリー

※動画投稿者の方へありがたく使わせて頂きます。

「破」の初登場時から
「三百六十五歩のマーチ」を歌っていたものの、
完全に歌いながら戦うキャラとして
定着したようです。

こうなると、
次回の最終作では、
「坂本さん」自身が歌っていた
「マクロスF」の初代OP
「トライアングラー」を
「マリ」が歌うのでしょうか?
(さすがに無理ですよね…)



さてさて今回、
本作を観ていて
個人的に強く感じた事は、
「エヴァは、巷に溢れる二番煎じの作品とは一線を画する」
という事です。


冒頭でも書きましたが、
本作を観賞していて、
説明もないまま、
難解な専門用語が飛び交う展開に
完璧について行く事はできませんでした。


しかしそれでも本作に対して、
これまでに視聴してきた
「エヴァ」を意識したかのような、
不可解な演出や
謎だらけの設定
難解な専門用語満載の
アニメと違い、
好感を持つ事ができました。

かつて、
「新世紀エヴァンゲリオン」放送以降、
「機動戦艦ナデシコ」「ラーゼフォン」「勇者王ガオガイガー」「交響詩篇エウレカセブン」
等の、うわべだけ「エヴァンゲリオン」を模倣したような作品が
乱作されてきました。
(あるいは「エヴァンゲリオン」を彷彿とさせる
キャラや演出が登場する箇所がある作品等)


しかし、
そのほとんどが
「エヴァンゲリオン」の人気には遠く及ばない結果に終わったと思います。

特に、
リアルタイムで
テレビアニメ版と劇場版を観た
「交響詩篇エウレカセブン」は
その最たるものでした。

「綾波レイ」そのままかのような
ヒロイン「エウレカ」や、
「精神攻撃の描写」等が
あまりに安易だと思いました。

「機動戦士ガンダム」のキャラクターをデザインした
「安彦良和先生」もインタビューで
「エウレカセブン」について
「エヴァンゲリオンの劣化コピー」と一蹴していました。

「安彦先生」は、
「本作品で残念だったのは、
せっかくの魅力的なキャラや設定を生かす能力を
スタッフが持っていなかった事」
的な内容のコメントをしていました


2012年に続編として放送された
「エウレカセブンAO」も、
最初から最後まで、
ただただ視聴者を置き去りにした
内容でした。

それに比べれば、
今回の「Q」は、
「シンジ」に、
視聴者の戸惑いを
代弁させていたと思います。


何も自分の質問に答えてくれない周囲にいらつき、
現状を把握できないまま流され
苦悩する「シンジ」の姿は、
上記の「置き去りにされた視聴者の姿」を
描いているかのように思えました。

正直言って、
「エウレカセブン」とは
似て非なる物でした。


制作側は、
観客が「シンジ」に感情移入できるよう
あえて今回のような内容にしたのかもしれないと
思います。


今回の
ほぼ説明を排した難解な展開は、
「エヴァンゲリオンを模倣した作品」に対する
アンチテーゼも込められていたのではと
感じました。


かつて「庵野秀明監督」は、
「エヴァンゲリオン」が社会現象になって
作品に心酔するファンが
極端な事を言い出す様子を目の当たりにして、
「彼等を現実に引き戻す」という狙いで、
「劇場版 Air/まごころを、君に」を
あのような
ファンを突き離すような内容にしたと
コメントしていました。


今回は、
「序」・「破」で
かつての興奮を呼び覚まされた往年のファンと、
新たに開拓されたファンの両方を
突き離すような内容だと思いました。


別の見方をすれば、
物語の
「起」「承」「転」「結」の
「転」にふさわしい
急展開だったとも言えると思いました。


今回の内容だけで、
「ヱヴァ新劇場版はもう観る価値はない」
と言い切ってしてしまうのは
早計かもしれないと思います。

いずれにしろ、
私では想像もできないような
「庵野監督」を含めた
制作側の意図が
込められていたのかもしれません。

その点については、
今後明らかにされるかもしれませんね。


それと今回、
ずっと事前に情報がなかったので
「3作連続で『Beautiful World』が主題歌なのか?」
と気になっていましたが、
歌手こそ「宇多田ヒカルさん」だったものの、
新曲「桜流し」になった事が
うれしかったです。




続いて、
本作品で残念に思った点については、
以下の通りです。


まず、
前作「破」の最後に流れた
予告編にあった場面が
全く登場しなかった点です。

「複数の綾波レイ」も出て来ませんでした。

「加持さん」はどうなったんでしょう?

そして、
「ミサト」達の
「シンジ」に対する接し方について、
納得できない点がありました。


前作まで、
「ミサト」達周囲の大人は、
散々「シンジ」を焚きつけて戦わせておきながら、
結果として起こった惨劇の全てを
「シンジ」1人に押しつけていました。

「シンジ」を焚きつけた自分達にも
責任の一端があると思う者もいなければ、
指摘する者もいませんでした。

「シンジ」1人が
悪者にされるのは
理不尽だと思いました。


今回、
「破」までの展開で
かなりたくましく成長したように描かれた
「シンジ」が、
度重なる逆境により、
再び腑抜けになって終わった点が
残念でした。

「カヲル」のためにと
再びやる気を起こしたと思ったら、
結局裏目に出て、
最後は情けなく
「アスカ」に手を引かれて
去って行きました。

「マリ」に檄を飛ばされたにも関わらず、
結局「アスカ」を救えず、
本人からも
「また助けてくれなかった…」
と恨み事を言われる始末でした。
(「アスカ」が上記の台詞を言う場面は、
前作「破」の「3号機」の一件について描いているのか、
かつての「劇場版」の一件について描いているのかが
気になりました。)


他作品ですが、
「機動戦士ガンダム」の主人公
「アムロ=レイ」が、
最初こそ
周囲に求められるまま
嫌々戦う覇気のないキャラだったのが、
最終的には、
皆の先頭に立って戦う
頼もしいリーダーに成長したのとは
「シンジ」は正反対ですね。


「エヴァ」のキャラデザインを担当した
「貞本義行さん」の描いた
コミック版「エヴァ」の
「アスカ」の危機に駆け付け
「量産型」を払い除ける
「ヒーロー然としたシンジ」を
アニメ版でも観たい気もするものの
難しいでしょうね。


さて
続きまして、
フィギュア化された
「巨大なユニットを付けた2号機」の出番が
物語冒頭だけの上に、
場面が目まぐるしく
全体のデザインが良く分からなかった点が
残念でした。


同じく、
可動フィギュアや
プラモデルも発売された
「エヴァンゲリオンMk-Ⅵ」が
まともに動く場面がないまま
退場してしまった点が
やはり残念でした。


パイロットである
「渚カヲル」についても、
せっかくなら、
「アスカ」や「マリ」とも
直接面と向かって
絡む場面が観たかったです。

テレビアニメ版同様
「シンジ」と「レイ」位しか
絡みがなかったのが
もったいなかったです。


それと、
「シンジ」はもちろんの事、
設定上人類が激減している事もあり、
登場人物が非常に限られ、
彼等がお互い直接面と向かって
絡むシーンが少なかった点も
残念でした。


そして、
今回全く予想していなかった
「本来のエヴァンゲリオンのイメージ」とはかけ離れる
戦艦「AAA ヴンダー」の描写は、
「ふしぎの海のナディア」の
「ノーチラス号」そのままだと思いました。

私はすっかり忘れていましたが、
「ノーチラス号のBGM」も
流れていたそうです。

「リツコ」のイメージが
まんま「ノーチラス号」の
「エレクトラさん」でした。

「ヴンダー」の乗組員の
「高雄コウジ」の声が、
「ノーチラス号のネモ船長」と同じ
「大塚明夫さん」だったのも
狙っていると感じました。



そしてやはり本作について、
観に行った方々の言われる通り
「説明不足で話の流れについていけない」
という不満を感じました。

劇中では、
「ロンギヌスの槍に貫かれてから本作の冒頭まで初号機はどういう状態だったのか?」
「『エヴァンゲリオンMk-Ⅵ』はどうしてあんな状態になったのか?」
「前作で危篤状態だった『アスカ』はいつ回復し、
如何なる経緯で『マリ』とコンビを組む事になったのか?」
「『ミサト』達は如何なる経緯で『ネルフ』と反目する事になったのか?」
「『エヴァの呪縛』とは具体的に何なのか?」
「前作で触れられていた『マリ』の目的はどうなったのか?」
等の疑問について一切触れられませんでした。


上記で記載した様に、
今回はあえて謎だらけの展開にして、
観客を劇中の「シンジ」に感情移入させる事が
狙いだったかもしれませんが、
やはり最後までずっと引っ掛かってしまいました。

一応
「シンジ」が「ミサト」達から
危険視されている理由については、
「カヲル」の台詞を通じて
説明がありました。

ただしそれ以外は、
放置されたままでした。


本作を含め、
「序」・「破」で残されたままの
謎や伏線が
残る最終作でちゃんと解消されるのか
気になります。

ただ、
かつて「新世紀エヴァンゲリオン」放送時、
劇中にちりばめられた謎について
視聴者があれこれ考察するのがブームになっていたので、
本来の姿に戻ったと言えなくもないのですが…








さて続いて
「シンジ」「アスカ」「レイ」の声を演じた
「緒方恵美さん」「宮村優子さん」「林原めぐみさん」について
今回の機会に、私の言いたい事を
以下に記載したいと思います。
(※作品のレビュ―には無関係なので、
興味のない方はどうぞ無視してください。)




「碇シンジ」役の
「緒方恵美さん」が
声を演じたキャラについては、
個人的に
「幽☆遊☆白書」の「蔵馬」や、
映画「ドラえもん のび太の太陽王伝説」の「ティオ」の
印象が強いです。


今回の、
どんどん精神的に追い詰められていく
「シンジ」を
雰囲気たっぷりに演じていたと思いました。

※以前レビューの中で
「緒方さん」について、
特撮番組「宇宙刑事シャリバン」の主人公
「宇宙刑事シャリバン=伊賀電」を演じた
「渡洋史さん」の奥さんと記載しましたが、
間違いでした。

誤った内容を記載してしまい、
真に申し訳ありませんでした。

この場をお借りして
お詫び申し上げます。



「式波・アスカ・ラングレー」役の
「宮村優子さん」については、
特撮番組「救急戦隊ゴーゴーファイブ」に、
「ゴーグリーン=巽鐘」の先輩である
「速瀬京子」役としてレギュラー出演していた事が
記憶に残っています。


放送当時話題になっていたそうですが、
私は「宮村さん」の事を知らなかったので、
「何か場違いの人が混ざっているのでは?」
という印象しかしませんでした。


顔を出して演じる芝居の経験が浅い事もあり
大変だったようです。


「宮村さん」自身その事を大変気にしていたそうで、
その後、
舞台等の顔を出す芝居に
積極的に出演していたそうです。


そして知らぬ間に、
結婚されて
オーストラリアに移住していました。


今回の、
とげとげしい「アスカ」を
力一杯演じていた様に
感じました。

「バカシンジ!」に加えて
新たに「ガキシンジ!」が
口癖になっていました。


「アヤナミレイ」役の
「林原めぐみさん」が声を演じたキャラについては、
個人的には
アニメ「チンプイ」の主人公
「春日エリ」のイメージが未だに強いです。


前作「破」公開時の予告編で、
複数の「綾波レイ」が並び立つ映像を見ていて、
「幼女のレイ」
「『序』から登場しているレイ」
「テレビアニメ最終回に登場した活発なレイ」
の3人を
「林原さん」が
1人3役で演じる事を期待していたので、
残念に思いました。





(「巨神兵東京に現わる 劇場版」)
evaqr002.jpg

今回「エヴァQ」本編上映前に、
「庵野監督」等が主催した展覧会
「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」
用に制作された展示映像
「巨神兵東京に現わる」の
「劇場版」が上映されました。

「巨神兵」は元々、
「庵野監督」も参加していた
「宮崎駿監督」の映画
「風の谷のナウシカ」に登場した
戦闘兵器でした。

「ナウシカ」本編では、
シルエットや、
皮膚が腐って溶けた状態のみでの登場でした。

本作では、
初めて本来の姿で
登場しました。


映像のあらすじは、
ある日、
東京に一体の
「巨神兵」が現れ、
口から発射した熱線により、
瞬く間に
都市を壊滅させていくという
内容でした。

攻撃を受けた建物の
窓ガラスが粉々に割れて、
全体が吹き飛んでいく描写が、
ミニチュア撮影の魅力が
凝縮されていると感じました。

CGだけでは出せない
迫力のある映像だと思いました。

話のラストで、
複数の「巨神兵」が
炎の中を行進する場面は、
上記の「ナウシカ」の
場面を彷彿とさせるものでした。


一方残念に思った点もありました。

「巨神兵」に対し、
自衛隊の戦車や戦闘機が攻撃する場面等、
「人類の抵抗する場面」も
ちゃんと描いてほしかったです。

「ゴジラ」のように、
奮闘虚しく焼き払われていく
人類の兵器の様子も
描いてほしかったです。

それと、
呑気に「巨神兵」を撮影する人々の場面だけではなく、
「巨神兵」に攻撃され、
逃げ惑う人々の場面があれば、
より映像に緊迫感が出たと思います。


非常に短い作品ではあったものの、
予算の問題等で、
CGに押されてすっかり衰退してしまった
ミニチュア撮影の魅力が
たっぷり詰まった作品だと思いました。


ところで、
展覧会「特撮博物館」に、
「東映の特撮作品」の
関連資料が展示されなかった点について、
個人的に残念に思っていました。


特に、
「スーパー戦隊シリーズ」の
「戦隊ロボ」や「輸送母艦」
「敵戦闘機」等のミニチュアを
ぜひ展示してほしかったです。


最近では
ほぼCGで描かれるようになったとは言え、
「特命戦隊ゴーバスターズ」でも
ちゃんとミニチュアで撮影した回があるので、
ぜひ参加してほしかったです。

今後再び機会があれば、
ぜひ実現してほしいと思います。



(おしまいに)


今回残念な点はありましたが、
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」に対して、
最終作まで観たいという
気持ちは変わりませんでした。


思い起こせば、
かつてテレビアニメ版放送当時、
沸き起こったブームを冷めた目で見ていた自分が、
ふとしたきっかけで
ミイラ取りがミイラとなり、
こんなにも「エヴァンゲリオン」に
ハマるとは思いませんでした。

「テレビアニメ版」・「旧劇場版」・「新劇場版」を観賞し、
「フィギュア」も買い集める程
好きになりました。


次回の
「新劇場版 最終作」まで、
「エヴァンゲリオン」は
どのような商業展開を見せるのか
気になります。


今回説明のなかった
「『破』と『Q』との間の空白の14年間」は、
作品の中で描かれる事はないのでしょうか?

例の如く
コミックや小説等
アニメ以外のメディアで描かれるのでしょうか?


「新劇場版」の最後を飾る
「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は、
「序」・「破」・「Q」で残された伏線を回収し、
物語をきれいに
完結させてくれるのでしょうか?


今回のラストの次回予告に出て来た
「2号機」と「8号機」を真ん中で繋ぎ合わせた
「エヴァンゲリオン」は
本編でもちゃんと登場するのでしょうか?


果たして、
「サードインパクト」を引き起こした事を周囲に糾弾され、
唯一の心の拠り所であった「カヲル」も失い、
身も心もボロボロになってしまった「シンジ」は、
最終作で立ち直る事ができるのでしょうか?


かつての
「シンジ」の友人達は、
もう登場しないのでしょうか?


かつて、
「庵野監督」自身のメッセージとは言え、
「旧劇場版」が
あのような悲劇的なバッドエンドで締め括られたのに対し、
「新劇場版」は
ハッピーエンドで締め括られるのでしょうか?


他作品では、
「機動戦士Zガンダム」の主人公
「カミーユ=ビダン」が、
テレビアニメ最終回で、
廃人となって終わったのに対し、
劇場版では
周囲に支えられ、
廃人になる事なく
笑顔で戦いを終える結末に
変更されました。
(「Z」の続編の「ZZ」の最終回でも
一応全快したそうですが…)


今回の「Q」では、
「シンジ」を危険視していた
「ミサト」が、
首輪の起動をためらったり、
散々悪態をついていた「アスカ」が、
しぶしぶながら、
「シンジ」の手を引いて行く姿が描かれていました。


上記の場面を見ていると、
ハッピーエンドの可能性は
残されているかもしれないと思いました。


何はともあれ、
何年後に公開されるか分かりませんので、
それまでのお楽しみにしたいと思います。


大変長くなりましたが、
今回はこれまで!
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