(「仮面ライダーW & 仮面ライダーディケイド MOVIE大戦2010」 感想) - ヒーローフィギュアをレビュー!

(「仮面ライダーW & 仮面ライダーディケイド MOVIE大戦2010」 感想)

ライダー2010表紙2
「仮面ライダーW & 仮面ライダーディケイド MOVIE大戦2010」の感想です。
(注意) ネタバレ満載なので未見の方はご了承願います。
また、文中の台詞には、うろ覚えなので、実際のものと異なる場合があります。



(あらすじ)

「仮面ライダーディケイド 完結編」
 TV版最終回で勃発した「ライダー大戦」後、
ディケイド=門矢士は次々に仮面ライダーを倒し、
ついにクウガ=小野寺ユウスケまでその手にかけてしまう。

 その直後、ディケイドは光夏美が変身した
「仮面ライダーキバーラ」の剣に貫かれ絶命し消滅する。

 駆けつけたディエンド=海東大樹共々、夏美はキバ=紅渡より、
「ディケイドの世界は元々存在せず、消滅した他のライダーの世界は復活した」事を伝えられる。

 折りしも「大ショッカー」の残党を集め結成された「スーパーショッカー」の
襲撃に遭いながら、夏美・海東・ユウスケの三人は士との再会を願う。

 すると三人の眼前で士は復活を果たし、ディケイド・ディエンド・クウガ・キバーラ達と
スーパーショッカーとの戦いが始まる。

 復活した世界から駆けつけた平成ライダー達と共に、スーパーショッカーが作り出した
「ネオ生命体」の刺客「究極生命体ドラス」を最強フォームで倒すディケイド。

 しかしスーパーショッカーの「スーパークライス要塞」から放たれた
「マンモスメカ」の猛攻にディケイドはピンチに陥る。(ここでTV版の「次回に続く」の映像が…)



「仮面ライダーW ビギンズナイト」

 クリスマスシーズンの「風都」で死者が甦るという事件が発生し、
依頼に基づき調査を行っていたW=左翔太郎&フィリップの目の前に、
死んだはずの翔太郎の師匠「おやっさん=鳴海荘吉」が現れる。

 おやっさんは「仮面ライダースカル」に変身しWに襲い掛かる。

 成す術のないまま完敗し、傷心の翔太郎はフィリップと共におやっさんが死んだ日の事を思い返す。

 その日おやっさんと翔太郎は、ガイアメモリを作り「風都」に暗躍する
組織「ミュージアム」から「フィリップ」を救出するよう依頼され、敵アジトに潜入していた。

 しかし、おやっさんの言いつけを翔太郎が守らなかったために計画が狂い、
結果としておやっさんは翔太郎を庇って命を落としてしまったのだった。

 翔太郎は

「この依頼はお前が引き継げ…あの子を頼んだぜ…」

というおやっさんの遺言を守るため、

 一方フィリップは

「お前はこれまで一度でも自分で何かを決めた事があるか?」

とおやっさんに言われて、何も決断せずに、組織の言いなりになって
悪に加担してきた罪を償うため、仮面ライダーWになる事を決意したのだった。

 結局甦ったと思われたおやっさんや、その他の死者たちは、
「ダミー・ドーパント」が化けた偽者で、過去にけじめをつけた
W=左翔太郎&フィリップによって圧倒される。

 追い詰められたダミー・ドーパントはタイヤに化けて逃走し、Wはその後を追う

(ここで物語はいったん終了)



「MOVIE大戦2010」


「マンモスメカ」の攻撃をかわし続けるディケイドと、ダミー・ドーパントを
追っていたWは、戦場で出会う。

 共に戦う事となったディケイドとWは、ネオ生命体がダミー・ドーパントに合体した
「アルティメットD」を「ファイナルアタックライドW」で倒す。

 戦いは終わり、士は翔太郎に「スカル」のカードを渡し、他のライダー達共々去っていく。

 すると翔太郎・フィリップ・鳴海亜樹子の前におやっさんに瓜二つの
「別世界の仮面ライダースカル」が現れる。

 スカルは

「帽子がサマになるのは一人前の証拠だ」と翔太郎に言い残し去っていく。

  映画のラスト、士達が新たな旅が始まる事を予感する姿と、
翔太郎達がクリスマスパーティーを楽しむ様子が映し出された後、
「アクセルのメモリ」を持った謎の男の姿が…

 以上

(感想)

まず、「仮面ライダーディケイド 完結編」について、
TV版最終回最後に流れた予告と全く異なる内容に唖然としました。

 例えば鳴滝がディケイドに組み付いて「とうとう私の正体を明かす時が来たようだな!」
等と叫ぶ場面や、コマンド風の女性が「ディケイドは私が倒す!」
等と言う場面とか本編にはありませんでした。

 また、最終回で、アポロガイストの攻撃から士を庇って一度死に、
キバーラの力で復活するも性格が豹変したと思われたユウスケが、
映画では何事もなかったかのように元の性格に戻っていました。

 そして、紅渡の変身したキバの合図で勃発したライダー大戦の中、
ディケイドにディエンドライバーの銃口を向けたディエンドでしたが、
結局あれから何をしたのか全く説明がありませんでした。

 物語はTV版の最終回のラストの展開を全く無視した形で始まり、
何の補足説明もされなかったという印象でした。

 登場人物の設定にしても不可解な事ばかりでした。

 「ディケイド=門矢士は一体何者だったのか?」

 前作「オールライダー対大ショッカー」に出てきた、士の妹がいる
「ディケイドの世界」はなかった事にされているので、他の世界を行き来できる能力があったため
「大ショッカー」の首領に祀り上げられたという設定も取り消されたみたいです。

 その行動にしても不可解で、「世界の破壊者」に徹し、他のライダーを
躊躇する事なく倒し続けた理由が
「戦う事でしか他のライダーと繋がれなかったから」
というものでした。

 最終回の様子からして、もう投げ槍になった風にしか見えず、
そんな深い考えがあるようにはとても思えませんでした。

 今回登場した「電波人間タックル」は、既に「ハチ女」に殺されたのを、
士が甦らせたとの事でしたが、どういう経緯で甦らせたか等全く説明がありませんでした。

 そして、「鳴滝」は何者だったのかついに明かされる事はありませんでした。

 今回の「ゾル大佐」は、ディケイドを倒したいがために鳴滝がスーパーショッカーと
手を組んでコスプレしていたに過ぎず、最後は元のかっこうに戻っていました。

 そもそもTV版や前作「オールライダー対大ショッカー」では「ショッカー」と
敵対していたはずなのに、「何故ゾル大佐なんだ?」と公開前から疑問を感じていました。

 また、せっかくゾル大佐になったのに、冒頭でショッカー戦闘員の服装の乱れを叱る姿以外
それらしい事はせず、ディケイドとも直接対決する事はありませんでした。

 まあ、ゾル大佐の正体である「狼男」に変身しようものなら、前回の映画の
「イカデビル」と「ガラガランダ」の登場があれでしたから、
また失笑確実のシーンになっていたかもしれませんね。

 鳴滝について、

「何故世界を行き来する力があったのか。」

 「何故ディケイドを憎んでいたのか。」

 という肝心の部分は全て永遠の謎となってしまいました。

 その他の登場キャラについても不満が残りました。

 ディケイドに旅をさせた「紅渡」は何者だったのか。
 我々が知る「ディケイド」の前番組「仮面ライダーキバ」の
「紅渡」その人なのかどうかもはっきりせず、その目的も結局曖昧なままでした。

 また、「ディケイド」のクライマックスで再登場し、ディケイドを圧倒していた
「仮面ライダーブレイド=剣崎一真(演:椿隆之)」は、
今回冒頭であっけなく倒されてしまいました。(椿氏は声のみの出演)

 そして、せっかくテレビ版で新たに平成ライダーの変身前を演じた方々が登場したのに
(「555」の「タクミ」と「電王」の「良太郎少年」は未登場)、
変身シーンがあったのが「ワタル」と「アスム」だけだったのがあまりにもったいなかったです。

 言わずもがな、最早オリジナルキャストを揃えるのは絶対に不可能なので、
せめて新キャストが全員駆けつけ一同に変身するシーンを見たかったです。

 最後に、消滅したはずの人間が復活する場面が矢継ぎ早に出てくるのを見ていると、

「こういう話を作るから、死んだ人間が生き返ると
本気で思う子供が出て来るんだろうか…」
とフッと思ってしまいました。

続いて「仮面ライダーW ビギンズナイト」の感想については、
「ディケイドよりも話の作りがしっかりしている」というものでした。

「ディケイド」がお客を完全に置き去りにしたまま話を進めていたのに対し、
「W」はしっかりとお客に寄り添う感じで着実に物語が進んでいきました。

今回登場した「おやっさん」が変身する「仮面ライダースカル」は、
「仮面ライダー」の原点である「スカルマン」がモデルに違いないと情報が出た時から思っていました。

元々「スカルマン」というキャラは、石ノ森章太郎先生の原作では、
自らの復讐の為にこじつけで何の罪もない人を平気で殺すダークヒーローでした。

 またTVアニメ版では、最後に洗脳され「サイボーグ009」の宿敵
「黒い(ブラック)幽霊団(ゴースト)」の首領「スカール」になってしまいました。

 しかし今回の「仮面ライダースカル」は、れっきとした正義の味方でした。

 ただ、変身して次々ザコを蹴散らしていく場面を見た後でテレビ版第1話の冒頭に繋がる場面を見ると、

「変身さえしておけば後ろから撃たれても死なずに済んだのでは…」
とつっこみたくなりました。

テレビに先駆け、「フィリップ」がメインで変身する
「仮面ライダーWファングジョーカー」の活躍もかっこよかったです。

 ただやはりもうちょっと出番を増やしてほしかったです。

 最後に、「おやっさん」と、その娘である「鳴海亜樹子」の
絡みのシーンがなかったのが残念でした。

(まあ、テレビ版で亜樹子が「ほとんど父親の事を知らない」と語っているので、
回想シーンを入れたりしたら不自然になりますから)

 「MOVIE大戦2010」について、冒頭のシーンではディケイドとWのそれぞれの姿が、
スクリーンを2分割して描かれいて、少し目新しさを感じました。

それまでの展開の中で、それとなくヒントが出ていたとは言え、
スーパー死神博士が、「光栄次郎」がガイアメモリで変身していただけだったというオチは何とも…

それにしても、夏の映画の時も思った事ですが、ドラマや映画で数々の悪役を演じている
「石橋蓮司さん」であっても、「故・天本英世さん」が演じた
元祖「死神博士」のインパクトには遠く及びませんでした。

例えば、昔児童向け雑誌等に載っていた、
「イカデビル」に変身する直前のマントを頭上に掲げた「死神博士」の写真1枚見ただけで、
ものすごい不気味さを感じたものでした。

子供向け番組の悪役として強烈なインパクトを与えるために必要なのは、
演技力や経験だけでなく、独特の個性なんだなとつくづく感じました。

個人的には「平成ライダー」と「ディエンド」達による
「ファイナルフォームドライド数珠繋ぎ」は好きでした。

ラストの「ディケイド」の面々が新たな旅の始まりを予感する場面に対しては

「夏の映画と同じじゃないか…」と感じ、
「W」側の、「クリスマスパーティー」のシーンで締めくくられる
展開はほのぼのとした感じがしました。

(総評)
「これが現代のエンターテインメント!」と言ったところでしょうか…

「ディケイド」に対し、それまでの展開と、設定を完全無視した矛盾だらけの物語に対して、
最早いちいちつっこんだり、怒ったりするのも馬鹿馬鹿しく思えてきました。

 「ディケイド」は、「大人の事情」でさえなければ不可能はないといった作品になってしまった感じです。

 それに対し「W」は、人間ドラマをきちんと描き、ちゃんと見る者に対し
分かりやすいメッセージを送っていると思いました。

 最後の最後に登場した、「W」の仲間になるらしい
「アクセルのメモリ」を持った仮面ライダーの活躍にも期待したいと思いました。

それではまた。

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