1977年に放送された
テレビアニメ「惑星ロボ ダンガードA」に登場する
主人公「一文字タクマ」が操縦する
主役ロボ「ダンガードA」の「超合金魂」です。
「ダンガードA」の原作者は、
「宇宙戦艦ヤマト」「宇宙海賊キャプテンハーロック」「銀河鉄道999」でお馴染みの
「松本零士先生」です。
制作側としては、
原作者として
「ヤマト」で知名度のあった
「松本先生」の名前が欲しかったのだそうです。
もちろん
「松本先生」自身が執筆した
コミカライズ版「ダンガードA」も存在します。
映像作品の企画が先行し、
それに合わせる形で、
コミカライズ化された経緯は、
手塚治虫先生の「サンダーマスク」
藤子不二雄先生の「ジャングル黒べえ」
等と類似します。
ただし、
「松本先生」自身は、
「人型巨大ロボ」が好きではなかったそうで、
「キャプテンハーロック(原作)」の中で、
「アルカディア号」を改造した「魔地機関長」に対し、
「ヤッタラン副長」が
「時代遅れの人型巨大ロボに変身させたりしたら自分達は降りる。」と
語る場面を描いています。
その一方で、
「ヤマト」の「アナライザー」
「ハーロック(アニメ)」の「ロペット・ワーワー」等の
「マスコットロボ」は
それ程嫌いではなかった様です。
「ダンガードA」にも
「タマガー」というマスコットロボが登場します。
「ダンガードA」の物語は、
太陽系10番惑星「プロメテ」が
発見された事から始まります。
(※当時は「冥王星」を含む)その時地球は、
人口増加と資源枯渇の問題に直面し、
緑と資源豊かな「プロメテ」への移住計画が
世界各国で立ち上げられます。
日本でも、
「大江戸博士」が主導する
プロジェクトが進められ、
「一文字断鉄」を筆頭とする
先発隊がプロメテに向けて発進します。
しかし、
「プロメテ」へ移住するのは
優れた容姿と頭脳を兼ね備えたエリートだけと考える
「ドップラー」の罠にはまり、
先発隊は大爆発と共に消息を絶ちます。
その上、
全ては「断鉄」の裏切り行為が
原因とされてしまいます。
彼の息子である「一文字 タクマ」は、
それまでの
「英雄の息子」から一転
「裏切り者の息子」として、
周囲から迫害を受けます。
その10年後
16歳になった「タクマ」は、
行方不明となった「断鉄」の汚名を晴らし、
一流の宇宙パイロットとなる事を目指し
厳しい訓練を受けます。
やがて
「ドップラー総統」率いる
「ドップラー軍団」は、
「メカサタン」を使い、
「大江戸博士」等の移住計画を
妨害しようとします。
「大江戸博士」等の拠点
「ジャスダム基地」の戦力の要である
「ダンガードA」はまだ建造中でした。
「タクマ」は訓練機で
「ドップラー軍団」に立ち向かい、
絶体絶命の危機に陥ります。
そんな「タクマ」を救ったのは、
「ドップラー軍団」の元を脱出した
「一文字 断鉄」でした。
「ドップラー」により、
記憶を消され、
目と口しか開いていない鉄仮面を被され、
正体を判別できない「断鉄」は、
「キャプテン・ダン」という名前を与えられ、
「大江戸博士」の元で、
「タクマ」の教官となります。
「キャプテン・ダン」の厳しい特訓を受け
「タクマ」は
「ダンガードA」のパイロットとして、
日々成長を重ねます。
「ドップラー軍団」との戦いが続く中、
「キャプテン・ダン」は鉄仮面が外れ、
「断鉄」としての記憶を取り戻します。
しかし、
「タクマ」と「断鉄」は、
父と息子としての時間を過ごす事無く、
永遠の別れを迎えます。
「断鉄」の死と同時に、
「ジャスダム基地」から
「宇宙母艦ジャスダム」が、
「プロメテ」へ向けて飛び立ちます。
本「ダンガードA」で最も特徴的な点は、
主役ロボである「ダンガードA」の初登場が
第10話という異例の遅さである事です。
さらに「タクマ」自身の手により
「ダンガードA」が合体したのが、
第12話という有様です。
予定では、
登場はもっと後だったそうですが、
スポンサーである「ポピー(現バンダイ)さん」から、
スポンサーを降りるとお叱りを受けたため、
予定を繰り上げて登場させる事態になったそうです。
そして
「松本先生」が執筆したコミカライズ版では、
「ダンガードA」の戦闘シーンは全く描かれず、
登場はラストの見開きのみでした。
「サテライザー」についても、
「ドップラー軍団」の戦闘機部隊を
前面衝撃波で一掃する
初出撃の場面のみの登場でした。
また、
「ダンガードA」は、
放送当時
「唇のあるロボット」として
話題になったそうです。
そして、
「断鉄」と「タクマ」の親子の姿や、
厳しい特訓の場面等が、
スポ根アニメ「巨人の星」の
「星一徹」と「星飛雄馬」の親子の姿、
しごきのシーンと重なり
「ロボ根アニメ」と評される事があります。
「タクマ」と、
そのライバル「トニー・ハーケン」との対決は、
「星飛雄馬VS花形満」そのままと言われています。
そして、
「初登場が遅い主役ロボ」
「父と息子の再会」
「ジャスダムのプロメテへの旅立ち」等、
「ドラゴンボールZ」に代表される
1990年代のアニメで定番だった
「引っ張り」が目白押しの作品とも言われています。
それから、
初めて主題歌を聞いた時、
あまりにコミカルなものだったので
拍子抜けしました。
ハードな内容の作品なのに、
「マジンガーZ」や「勇者ライディーン」の様な
ヒーロー然とした歌にしなかったのは何故でしょうか?
まあ、
繰り返し聴いている内に、
好きになれたからいいのですが…
何はともあれ、
「ダンガードA」と
「サテライザー」のデザインは、
初めて見た時から魅力を感じていました。
前置きが長くなりましたが、
レビュー開始です。
※本レビューには、作品の設定と異なる内容の写真が含まれますが、
飽くまで趣味として撮影した物なのでご容赦願います。「すきだッダンガードA」ささきいさお、ヤング・フレッシュ
「その名もタクマ宇宙パイロット」ささきいさお
※動画投稿者の方々へ、ありがたく使わせて頂きます。(全体図)
(ダンガードA)






(付属品)

交換用手首(左右各3種)
ガードランチャー(変形用・交換用)
ガードランチャーノズルパーツ
交換用胸部パーツ
胴体カバー
交換用ライディングギアパーツ
ウイング(左右)
交換用ウイング
補助パーツ
メインノズル操作棒
コズモアロー(通常・ディテールアップ各2本)
スカイアロー
補助支柱(A・B)
ディスプレイ台座
ディスプレイ支柱(A・B・C・D)
(「サテライザー」ディスプレイ)




「ディスプレイ台座」と
「ディスプレイ支柱A」と「ディスプレイ支柱B」を組み合わせて、
「サテライザー」をディスプレイできます。
(パーツ収納)

「ディスプレイ台座」の裏に
パーツを収納する事ができます。
(パーツ取り付け)


「ディスプレイ台座」の上部に、
パーツを取り付ける事ができます。
(「ダンガードA」ディスプレイ)

「ダンガードA」の状態でも
「ディスプレイ台座」に
ディスプレイする事ができます。
(「ガードランチャー(変形用)」装着時「頭部」アップ)






(「ガードランチャー」なし「頭部」アップ)






「ガードランチャー」を被っていないと、
小柄な印象になります。
(「ガードランチャー(交換用)」装着時「頭部」アップ)






(「胸部」アップ)

(「胸部」展開)

「胸部」を開くと、
「ライディングギア」が現れます。
(「ライディングギア」展開)

「ライディングギア」も展開させる事ができます。
(交換用胸部パーツ)

「交換用胸部パーツ」を取り付ける事で、
「パルサーカノン」の攻撃シーンを再現できます。
(「腰部」アップ)

「腰部」のマークが、
しっかりとプリントされています。
(「背部「ウイング」アップ)


背中の「ウイング」を展開させる事ができます。
(交換用ウイング)

背中に「交換用ウイング」を取り付けて、
「ウイング」を完全に畳んだ状態を再現できます。
(「肩」の可動)




ジョイントを引き出す事で、
弱冠可動範囲を広げる事ができます。
(「脚部」の可動)


膝裏のパネルが可動し、
膝を90度以上曲げる事ができます。
(「可動手首」アップ)


最初から「本体」に付いている
「可動手首」は、
「親指」と「残り4本の指(固定)」が可動します。
(「握り手首」アップ)

「握り手首」に交換する事で、
ディテールアップさせる事ができます。
(「脚部」アップ)

(「コズモアロー」取り外し)

「脚部」から「コズモアロー」を取り外す事ができます。

「コズモアロー」からグリップを引き出します。
(「ダブルシャフト」装備)


2本の「コズモアロー」を接続させて、
必殺剣「ダブルシャフト」が完成します。
(「コズモアロー(ディテールアップ)」装備)







「コズモアロー(ディテールアップ)」も、
同様に接続させる事ができます。
(「ダンガードA(ディテールアップ)」全体図)






「交換用ガードランチャー」
「交換用ウイング」
「握り手首」に
交換する事で、
より劇中のイメージに近い
「ダンガードA」を再現する事ができます。
(スカイアロー)
(全体図)







「ジャスダム」に搭載された戦闘機
「スカイアロー」が付属します。
(「スカイアロー」の分離・変形)




前方のコクピットを取り外し、
後方のコクピットを移動させる事で、
「単座状態のスカイアロー」を再現できます。
(「スカイアロー(単座)」全体図)






(「変形用ガードランチャー」の変形)



「変形用ガードランチャー」のコクピット部と、
「前半分」を可動させ、
「サテライザー」への合体準備状態に変形させる事ができます。
(「交換用ガードランチャー」の変形)


「交換用ガードランチャー」は
コクピット部のみ可動します。
(「ガードランチャーノズルパーツ」との合体)


「交換用ガードランチャー」と
「ガードランチャーノズルパーツ」を合体させる事で、
単体の小型飛行メカとしての「ガードランチャー」を再現できます。
(「ライディングギア」展開)


「ガードランチャーノズルパーツのライディングギア」を
展開させ、
着陸状態を再現する事ができます。
(全体図)









(「変形用ガードランチャー」全体図)









「変形用ガードランチャー」にも
「ガードランチャーノズルパーツ」を
取り付ける事ができます。
(「サテライザー」変形準備状態)

「ダンガードA」を、
「ガードランチャー」・「胸部」・「脚部」の
3つのパーツに分離し、
3機のメカ(?)に変形させます。
(「補助パーツ」アップ)

「脚部」に「補助パーツ」を取り付け、
状態を安定させます。
(「メインノズル」アップ)

「メインノズル操作棒」を使い、
「脚部内側のメインノズル」を押し出します。
「サテライザー」から「ダンガードA」に戻す際は、
反対に「脚部内部」に押し込みます。
(「胸部」・「脚部」合体)

「胸部の固定ジョイント」を広げ、
「脚部」を挟み込む様にして合体させます。
(「脚部先端」アップ)




「脚部先端の下蓋」を開き、
「変形用ガードランチャー」をセットし、
蓋を閉じて変形完了です。
(補助支柱)


「補助支柱」の「A」「B」を合体させ、
「サテライザー」を支えます。
(脚部ライディングギア)

「脚部」の側面を開き
「ライディングギア」展開させます。
「胸部のライディングギア」も展開させておきます。
(サテライザー)
(全体図)















(「腕部パーツ」「胸部パーツ」取り外し)

(「交換用ライディングギアパーツ」取り付け)

「胸部パーツ」を外した上で、
「交換用ライディングギアパーツ」を取り付けます。
(胴体カバー)

「腕部パーツ」を取り外してできるスペースに
「胴体カバー」を被せます。
(「サテライザー(ディテールアップ)」全体図)
















上記のパーツ交換を行う事で、
劇中の「サテライザー」のイメージに
近づける事ができます。
(以下適当に何枚か)
(サテライザー)





♪サ~テライザーは~まぁあし~ぐら~♪
(「サテライザー」&「スカイアロー」)

(ダンガードA)






(「パルサーカノン」発射)













(「ハードパンチ」発射のつもり)






(「コズモアロー」二刀流戦法)


(「ダブルシャフト」装備)






(平和のシンボルとして「プロメテ」の大地に立ち続ける「ダンガードA」)


※コミカライズ版のラストシーンをイメージして撮影しました。(総評)
(長所)
今回何よりも、
ずっと熱望していた
「ダンガードA」が、
本シリーズで商品化された事が感無量でした。
パーツを交換し、
ディテールアップする事で、
「ダンガードA」と
「サテライザー」の両方で、
しっかりと劇中のイメージが
再現できる点が
本当にうれしく感じました。
上記のアイテムの付属が、
かゆい所に手が届いていると感じました。
また、
「ダンガードA」から
「サテライザー」への変形が、
パーツの交換も少なく、
変形機構もそれ程複雑ではないため、
気軽に行えて
遊びやすいと感じました。
「コズモアロー」が、
「本体用」と
「ディテールアップ用」の2種付属し、
選択できる点もうれしく感じました。
「ランディングギア」が、
「内蔵用」と「交換用」の2種付属し、
過去の超合金のイメージと
映像作品中のイメージの
両方を再現できる点も、
どちらのファンにも配慮された
仕様だと感じました。
「ガードランチャーノズルパーツ」を
「交換用ガードランチャー」・「変形用ガードランチャー」の
両方に取り付けて、
単体の戦闘機としての
「ガードランチャー」を再現できる点も良かったと思います。
さらに、
ミニサイズながら、
ちゃんと「ランディングギア」を展開でき、
芸が細かいと感じました。
「スカイアロー」も
ミニサイズながら、
「単座」と「複座」の状態を
再現できる仕様で、
願ったり叶ったりでした。
最近本シリーズの商品では
「ダルタニアス」「ゴッドシグマ」「ダイオージャ」等
ビッグサイズの物が続いていましたが、
今回比較的丁度良いサイズにアレンジされ、
置き場所にも困らず、
遊びやすい印象を受けました。
設定上は全高200mなので、
上記3点に匹敵するサイズになると考えていましたが、
意外でした。
「胸部パーツ」を交換する事で、
「パルサーカノン」の発射ポーズが
かっこよく再現できました。
(短所)
比較的小振りな商品であるにも関わらず、
価格が高すぎると感じた点が残念でした。
ここはサイズに合わせて
プライスダウンするべきではないでしょうか?
肩の関節が引き出し式で、
膝もかなり曲げる事ができるものの、
それ程大胆なポーズを付けられない点が、
残念でした。
特に、
上腕が胴体に対して
垂直の状態にできない点がもったいなかったです。
また、
「ロック解除ボタン」を押していないにも関わらず、
上半身と下半身を接続するロックが
すぐに外れてしまい、
多少ストレスを感じました。
本当に残念な点はありましたが、
本シリーズで商品化された際は
絶対買うと決めていました。
実際に、
買って良かったと思える出来でした。
個人的に、
「超合金魂」のシリーズで、
「ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU」の「ガイキング・ザ・グレート」、
「獣装機攻ダンクーガノヴァ」の「ダンクーガノヴァ マックスゴッド」
「超重神グラヴィオン」の「アルティメットグラヴィオン」を
商品化してほしいと思います。
さて、
「超合金魂」と同じ「超合金ブランド」である
「スーパーロボット超合金」で、
「勇者シリーズ」のキャラクターは
ジェネシックガイガイガーでどうやら
リリース終了となるようです。
不評な事が理由だそうですが、
私も実際に「ガオガイガー」を購入してみて、
劇中の合体・変形のギミックが省略され、
肝心の部分が欠けていると言う印象を受けました。
「スーパーロボット超合金」の前に、
「タカラトミーさん」の「マスターピース」で、
「キングエクスカイザー」と「ドラゴンカイザー」を購入しました。
劇中通り、
合体・変形はもちろんの事、
放送当時に発売された商品にはなかった
デザインやギミックが忠実に再現され
及第点の完成度でした。
同シリーズで、
その他の「勇者ロボ」が
商品化される事を期待しましたが、
結局上記2点と、
それらのセットが出ただけで終了となりました。
「タカラトミーさん」は、
「勇者シリーズ」を含め
「魔神英雄伝ワタル」等の
「サンライズ作品」関連の商品の版権を
手放してしまったため、
もう「マスターピース」で
「勇者ロボ」の新商品が出る事はないでしょうね。
そう言う訳で、
「バンダイさん」が、
かつて「タカラトミーさん」が版権を持っていたキャラを
「ROBOT魂」等で商品化する様になりました。
そして、
「スーパーロボット超合金」で
「勇者ロボ」のリリースが始まりました。
しかし、
そもそも「スーパーロボット超合金」では、
「ライディーン」等一部を除き、
合体・変形のギミックは基本的に再現されません。
今回「ダンガードA」で遊んでみて、
合体・変形の設定のあるキャラは、
ちゃんとその設定を再現した上で
可動フィギュアで商品化してなんぼだと実感しました。
肝心の売りの部分を省略しておきながら、
価格ばかり割高に設定し、
本末転倒ではないでしょうか?
もし、
「勇者ロボ」の可動フィギュアの仕切り直しがあるなら、
「超合金魂」で商品化し、
今度はちゃんと
合体・変形を再現できる様にしてほしいと思います。
それと、
これまた「超合金ブランド」である
「魂SPEC」で
「レイズナーMk-Ⅱ」の商品化の企画が進行中だそうですが、
こちらは楽しみにしています。
それでは、今回はこれまで!
- 関連記事
-