ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回は、ホットトイズ ムービー・マスターピース アントマン のレビューです。
(全体像)
フィギュア全体のプロポーションや造形は胸の部分が劇中のスーツより若干広めに見えますが、そのほかはサンプルからほぼ劣化なく製品化されていると思います。
(各部)
ヘルメットは劇中やサンプルよりもウェザリング塗装が少し軽めでしたが、造形や金属様の質感など劇中サンプルから劣化なく仕上がっていました。
背中から延びるチューブは左右の耳部分に接続されており、大きく動かすと外れてしまうので注意が必要です。
マスクの下には劇中と同じようにスコットの目が見えます。ライトアップ機能はアイアンマンのような光量とはいきませんでしたが、劇中のように目がマスクの下から見えるようになっているのも再現している点はさすがですね。
スコット・ラング
ヘルメットはマスク上部を外して額部分にマグネットで固定して下部を引き下げると、スコット・ラングのヘッドをオープンにできます。ヘッドは無表情ではなく若干口角の上がった表情をしているポール・ラッド氏の顔をよく再現しています。どの方向から見ても破綻なくポール氏の顔に見え、出来は見事だと思います。
ライトアップ機能
ライトアップは頭部のカバーを外してスイッチをONOFFできます。今回のフィギュアでは光源はスコットの額あたりに仕込まれていました。
ライトアップ機能を使用すると目と耳のクリアーパーツ部分が発光します。しかし耳部分はそこそこ光って見えますが目は正面からでは肉眼で見ても少し明るい程度で、もう少し光るように見えるようにしてほしかったですね。。
胸部部位の凹凸の造形や明暗を再現した塗装処理など、劇中と遜色なく高い質感を維持した仕上がりでした。
腕のスーツ部分も合皮製の素材できており動かす部分だけに長期保存での劣化は心配ですが、劇中の質感は十分に再現できています。
ベルト
ベルトの左右にはピム粒子の入ったケミカル・チューブを計4本セットできます。ベルト自体も着脱可能でした。
ハンドや腕のパーツも、胴体と同じく塗り損じなどもなく十分に質感を再現できています。
後方各部の再現度も高く、全体的にスーツの再現度はいままでのホットトイズでもかなり高い部位に入ると思います。
(オプション)
2.8センチのミニアントマンフィギュアが付属し、専用のスタンドに立たせることができます。塗装は残念ながらサンプルほど詳細に施されていませんでしたが、この小ささではこんなものかも。
物体を縮小させる赤のディスク、拡大させる青のディスクが一つずつ付属します。そして長方形の爆弾も2個付属します。
ハンドは握り手、開き手1、開き手2、持ち手とディスクの持ち手とスイッチを押す手が付属します。
スタンドはアベンジャーズエイジオブウルトロンのフィギュアと同型のものが付属し、台座にはアントマンのロゴとプレートにはアントマンとスコットラングの文字がプリントされていました。
可動性
ヘッドと首が別パーツのため、前後左右の可動性は問題なく良かったです。ただ背中から延びるチューブがあるため、大きく横を向いたりはしにくかったです。
説明書にもある通り、腕は前方には70度、左右には45度ほどになっています。それ以上は動かすのは難しそうでした。
ひじは説明書どおり120度までは曲げられます。
脚は説明書通りに前方には40度、左右には40度可動域がありました。ただ、ひざはスーツの干渉があって私の購入分は90度曲げるのが限界でした。そのほか腰は前後左右ともにわずかしか動かすことはできませんでした。可動性はもう少し上げてほしかったですね。
シビルウォー共闘するのでエイジオブウルトロン版ですがキャップと。
以上、ホットトイズ 「アントマン」 アントマン レビューでした。
(総評)
良かったところ
マスクやスーツの各部に至るまで、劇中の質感をかなり再現できている
オープンヘッドが可能で、ポールラッド氏のヘッドの完成度も高い
ヘッドのオープン機構やライトアップなどギミックやオプションなども充実
気になったところ
スーツの干渉が高いため可動性はかなり制限されている
ライトアップ機能は目の部分があまり明るくない
劇中のスーツの質感をかなり詳細に再現しており、外見は劇中にかなり近く商品化されていました。マスクの開閉ギミックや演じるポール・ラッド氏の顔の再現度も高く、オプションも最近のホットトイズではかなり充実したものになっていました。反面、全身の合皮製のスーツが素体の可動部位に干渉しており、可動性は全体的にかなり制限されていました。走っている場面が多いだけに、もう少し動かせるようにしてほしかったですね。また、ライトアップ機能はアイアンマンのように目自体を光らせることができないので仕方ない部分もありますが、目は暗くしてやっとわかるくらいにしかライトアップの効果がなかったのが残念でした。 贅沢をいうならばジャンプするシーンも多かったので、ダイナミックスタンドもほしかったところですね。
このように可動性は期待できないですが衣装の再現やマスクや素顔の出来はかなり良いので、可動性の制限を許容できるならば文句なしにおすすめのフィギュアだと思います。
すでにシビルウォーのアントマンの予約が始まっており、こちらはライトアップは問題なさそうですが今回のようにマスクオープンのギミックはない代わりにスコットラングのヘッドが別に付属します。そして可動性ももう少し今回よりは改善してほしいですね。そして敵であるイエロージャケットは出るのかわかりませんがアントマンの完成度の高さを維持できるならばこちらも出してほしいです。 アントマンは現在公開されているキャプテンアメリカ・シビルウォーでも活躍するので、シビルウォー版の仕上がりにも期待したいです。
それでは今回はこれにて。
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