借りぐらしのアリエッティ 感想 - ヒーローフィギュアをレビュー!

借りぐらしのアリエッティ 感想

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映画「借りぐらしのアリエッティ」感想レビューです。

※ネタばれありなので、これから映画を見に行かれる方は注意!!!

(映画「借りぐらしのアリエッティ」感想レビュー)


「スタジオジブリ」の最新作「借りぐらしのアリエッティ」を見て来ました。
今回「宮崎駿氏」は、企画・脚本を担当し、監督は「米林宏昌氏」が担当しています。

Arrietty's Song / Cecile Corbel ( セシル・コルベル )


(あらすじ)
人間の家の床下に両親と共に暮らす小人の少女「アリエッティ(声:志田未来)」は、
ある日病気療養のためにその家にやってきた人間の少年
「翔(声:神木隆之介)」に姿を見られてしまう。
小人達は、「人間に見られてはいけない」という掟を守りながら、
生活に必要な物を人間の家から借りて暮らしてきた。
祖母の妹の「貞子(声:竹下景子)」から、
曾祖父が小人達にプレゼントするつもりで用意したドールハウスを見せられた翔は、
親切心から小人にドールハウスの台所を渡してしまう。
ところがそのせいで、お手伝いの「ハル(声:樹木希林)」に小人の家が見つかり、
アリエッティの母親の「ホミリー(声:大竹しのぶ)」が捕まってしまう。
アリエッティから事情を聞いた翔は一緒にホミリーを探し、無事救出する。

その日の晩、アリエッティの一家は、
ついせん父「ポッド(声:三浦友和)」と知り合った同族の
「スピラー(声:藤原竜也)」と共に新しい土地に引っ越す事となる。
その直前、飼い猫の知らせで駆けつけた翔に、
アリエッティは自分の髪止めを渡し、別れを告げる。
それまで生きる事に消極的だった翔は、
心臓の手術を受け生きる事を約束する。
アリエッティ一家とスピラーを乗せたやかんの船は、
川の流れに乗って旅立っていった。

002.jpg

(感想)
今回の作品はおおまかに言えば「人間に見られてはいけないという掟が破られたため、
小人の一家が引っ越す事になる物語」という内容になります。
主人公のアリエッティが人間の翔に姿を見られた事で、
それまでの人間と小人との関係が崩れ、
アリエッティの一家は住み慣れた家を手放さなくてはならなくなりました。
病弱な翔は、アリエッティに出会って、「彼女の助けになる事をしてあげたい」
と思うようになり、最初の「借り」でアリエッティが落とした「角砂糖」を届けようとしました。
ポッドの言いつけを破り、アリエッティはその角砂糖を翔に返しに行き、
自分たちにこれ以上関わらぬよう告げます。
しかし結果として翔の小人に対する関心は強くなり、小人の家の天井を剥がして、
無理矢理ドールハウスの台所と小人の台所を取り替えてしまいます。
上記のシーンでは、小人達の生活空間が破壊され、恐怖を感じました。
小人目線から見ると、怪獣が家屋を破壊しているかのようでした。
無論翔には全く悪意はなく、アリエッティ達の役に立ちたい一心でやったに過ぎません。
そしてそれが結果としてハルに小人の存在を知られ、
ホミリーに恐ろしい思いをさせてしまう事になりました。

話はそれますが、「人間と小人の物語」というテーマの作品では、マンガやアニメで
「とんがり帽子のメモル」、「小さな巨人 ミクロマン」、「ドラえもん のび太の宇宙小戦争」
等があります。それらは「人間と小人との間に友情が芽生える」
等という心温まるテーマの作品がほとんどでした。
しかし今回は「小人と親睦を深めようとする人間のエゴがもたらす悲劇」
が描かれていたと思います。

結局翔はアリエッティ以外の小人とは言葉を交わす事もなく、
小人達も翔に心を許す事はありませんでした。
だからこそ最後の別れのシーンで、
アリエッティが翔から角砂糖を受け取る姿が救いとなっていたと思います。


長々と批判的な事を書いてしまいましたが、個人的に本作の一番の見どころは
冒頭の「借り」の部分だと思いました。
人間の使う小物を工夫して、家の中を移動する姿はとても印象的でした。
ポッドが両面テープを両手両足に貼って、
台所をよじ登る姿等が見ていて楽しかったです。

劇中の時間としては一週間で、舞台は翔のいる「家」に限定され、
決して壮大な物語という感じではありませんでした。
しかし、「小人にとっては大きな転機となる一週間の出来事」
を描いた作品で、物語に引き込まれ、あっという間の94分でした。

次回のジブリ作品も楽しみです。

それではまた。


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最新ジブリ

はじめまして。
「借りぐらしアリエッティ」(以下アリエッティ)のご感想拝見しました。
私も初日に見に行きたかったのですが、迂闊にも夏カゼになってしまい・・・。

ジブリ作品には人間のエゴをテーマに置く作品が多く、その作品のほとんどが苦難の末「それでも生きていく」という締めくくりになると思います。
終わり方が「?」なアニメや漫画が増えている中、ジブリ作品を見るにつれテーマは大事であるとを痛感します。

最近札幌でも大きなシネコンができてアリエッティもそこでの上映、今時はネットで予約で便利です。
そこで気が付いたことが、緻密なCGと実写が合わさると酔ってしまうことです。
(トランスフォーマーはキツかった)
CM見る限り、アリエッティは映像表現では「千と千尋の神隠し」と同じくらいかなと思うのですが・・・。
何かアドバイスなどいただければ助かります。

herofigure様のブログの一層の発展をお祈りいたします。

2010-07-21 10:46 from herofigure

お返事します

 はじめまして、「借りぐらしのアリエッティ」の感想レビューに対するコメントをお送り頂き真にありがとうございました。
 映像表現が「千と千尋の神隠し」と同じくらいかどうかという点についてですが、CGを使ったとはっきり分かる場面は非常に限られていたと思います。
 それこそCMでおなじみの、アリエッティが井戸のつるべ落としみたいなエレベーターで床下から上がっていく場面くらいだったと思います。
 もしかしたら私が気づかなかっただけで、結構他にもCGを使った場面があったかもしれませんが、間違っていたらすみません。
 今回、「千と千尋」や「ハウルの動く城」、「崖の上のポニョ」のような壮大な風景や、スピード感のある場面はあまり描かれませんでした。
 舞台が翔のいる家の中と、アリエッティの一家が暮らす床下、庭に限定されているため、せいぜい屋根に上がったアリエッティが見た庭が広大な森に見えたのがせいぜいでした。
 物語冒頭のアリエッティが庭の草花を持って帰る場面や、上記のエレベーターの場面ではそれなりにスピード感があったような気がしますが…
 終わり方が「?」なアニメや漫画というのは確かに思い当たるものがありますよね。
 「DARKER THAN BLACK 」とか一体何がやりたかったのか分かりませんでした。
 そんな中で、ジブリの作品には程度の違いはあってもちゃんとテーマがあるから心に残りますよね。
 それでは今後も「ヒーローフィギュアをレビュー」をよろしくお願いします。
 ありがとうございました。
 

2010-07-23 22:25 from herofigure

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