ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回は、バンダイ DX超合金 マクロスプラス YF-19 フルセットパックのレビューになります。
(YF-19)
(ファイター)
ファイター状態はVF-19とほぼ同じ造形でしたが、全体のクローム色のカラーはVF19よりも少し白いカラーに変更されていました。各部のマーキングはVF19よりもかなり多くなっており、質感は上昇しています。ただ私の購入では右側の尾翼がやたらに外れやすく、VF19では問題なかったのに残念でした。
コックピットには二人搭乗させることができ、写真ではイサム(ヘルメットあり、なし版)とヤンのフィギュアを搭乗させることができます。
VF19と同じく、ランディングギアは前方と後方3個が展開できます。中央にはガンポットをセットでき、ガンポッドはVF19と同じく中央近くで少し曲がって機体に添わせることができます。
こちらもVF19同様に脚部分側面からミサイル発射口の展開が可能で、ミサイルも分離することができます。
同様にエアインテークのカバーも外すことができました。
(ガウォーク)
ガウォーク状態もVF19とほぼ同じ造形で見た目はさほど問題なく見えました。
脚部分は同様に前方パーツを展開することで左右の可動域が向上できます。ただバルキリー状態では脚パーツの干渉でほとんど動かせず、無理に回すと脚のパーツが欠けたりするので注意が必要です。
バトロイド
バトロイド形態は形状はVF19と同じで、マーキングの種類と数が変更されています。個人的にはVF19の体型でもそこまで不満はないのですが、やはり人気のYF19ということもありVF-31やYF29と差別化して劇中により近く体型を調整してほしかったですね。
頭部部分は展開が可能で、内部構造などが再現されていました。
VF-19ADANCE比較
左がYF-19、右がVF-19ADVANCEです。ボディはほぼ同じですが、YF-19のほうがわずかにカラーが白っぽくなりマーキングの数が多くなっていました。可動性はほぼ同じなのですが、VF19に比べてYF19は脚と股関節の可動部位が非常に硬く、変形がやりにくくなった点が残念でした。
構造の違いは、ひざの可動部位の追加とかかと部分のパーツが変更されていました。あとは対装兵装パックなどを接続する部位に穴が追加されていました。
オプションパーツ
ファストパックはVF19とほぼ同じでしたが、新規としてミサイル各種、フォールドシステム、追加武装が付属します。
ハンドは計8個付属し、本体内蔵の可動式のものだけでなく非可動ですがより形状が良くなった各種ハンドパーツに交換することができます。
ミサイル接続用のミサイルラック、パイロンA、Bが複数付属します。
コックピットの二体以外に、ヘルメットを外したイサムのフィギュアも付属します。
フォールドブースターとアタッチメント
フォールドブースターはアタッチメントを取り付ける穴はパーツでふさがれており、セットする際に取り外しできます。
(ファストパック)
ファストパックパーツはVF19にあった両翼のブースターを除いたものになります。カラーはこちらのほうが青みがかっており、形状はほぼ同じでマーキング等の違いがありました。
スタンドはファイター、ガウォーク、バトロイドに対応したパーツを組み合わせてディスプレイできます。ただこのスタンドはDX超合金マクロスでは定番で角度等変えられないので、そろそろ角度を変えられるメタルビルドの支柱もしくはホットトイズのフレキシブルピラー支柱などの新型も開発してほしいですね。
(ファストパック装備)
(ファイター)
ファストパック装着ファイターは、両翼のブースターがない以外はVF19とほぼ同じフォルムになっていました。
通常状態も同様ですが、翼の形状を変化させて高速形態にすることもできます。
今回のフルセットパックにはミサイルが多数付属し、ミサイルラック、パイロンA、Bを組み合わせて各種ミサイルを両翼に装備できます。
対装甲兵装パックはファイター下部に接続することができ、ガンポットをセットすることができます。車輪でのランディング時にもガンポットを横に接続することで対応できます。
フォールドブースター
フォールドブースターは本体に接続アタッチメントを使用することにより、ファイター状態に接続できます。造形もクリアーパーツや内部構造など凝って作られていました。
(ガウォーク)
ガウォークのファストパック装備状態です。ほぼVF19と同じですが、右腕に対装甲兵装パックを装備することができます。
(バトロイド)
バトロイド形態のファストパック装備状態です。造形は両翼のブースターパーツがない以外はVF-19のパーツ装備状態と同じですが、カラーの濃さやマーキングに違いがみられました。
対装甲兵装パックは、バトロイド、ガウォーク形態では腕に装着できます。三か所が展開状態でき、劇中の攻撃シーンを再現できます。
変形や可動性はVF19とほぼ同じなので省略しますが、変形機構はVF19でやりにくかったところなどは特に改善されておらず、それらや腰の可動域などもう少し見直してほしかったですね。
スパロボなどでは、ガウォーク状態でも横にパンチやピンポイントバリアパンチをしていたシーンもあったような。
ピンポイントバリアパンチエフェクトはほぼVF19と同じものが付属します。ただ肩関節の保持力が弱く、エフェクトパーツをつけていると腕がすぐに下がってしまうのが残念でした。
VF-19のエフェクト使用してダブルピンポイントバリアパンチ
ピンポイントバリアパンチエフェクトパーツは右腕は対装甲兵装の上からもなんとか接続できますが、左はシールドを取り外す必要がありました。
以前のスパロボやゲームでの両手でピンポイントバリアパンチを使用するシーンが好きだったので、YF19には二つ付属させてほしかったですね。
最後にVFとYFで。以上、DX超合金 YF-19 フルセットパックレビューでした。
(総評)
よかったところ
VF-19からカラーが若干変更され各部マーキングが多数追加
新規オプションパーツが豊富で、フォールドブースター、対装甲兵装パック、ミサイル各種などにより各モードのプレイバリューが上昇
可動性はほぼ変わらないが、膝に回転の可動部位が追加
気になったところ
品質がVF19よりも落ちており、脚ジョイントの硬さや尾翼がとれやすいなどが気になった
実質のところDX超合金VF-19ADVANCEの再販を兼ねた商品で、本体は一部を除きVF-19と同じでしたがパーツセットのための穴の増加やカラー、各部のマーキング増加などが変更されていました。オプションパーツもVF19の両翼のブースターはありませんでしたが、5種類のミサイルをいろいろな組み合わせて翼にセットでき、フォールドブースターや対装甲兵装パックなどがあるためプレイバリューは向上していました。膝の追加された可動部位はバルキリーではあまり恩恵はなさそうでしたが、ガウォーク形態の場合は脚をより劇中に近いポーズをつけられるようになりました。
気になったのは、VF19では問題なかった脚と腰の接続部が非常に硬くなっており、変形やポージングする際に非常にやりにくかったです。その一方で腕の関節は緩く、ピンポイントバリアエフェクトをつけると腕が保持できないのも気になりました。ほかにも尾翼の片方が外れやすかった点もありました。そして本体は膝の回転可動部位との追加とかかとのパーツだけ新規造形されていたのですが、これらだけでなく変形機構の改良や劇中にフォルムが近くなるように体型を全体的に見直してほしかったですね。
本体のマーカーの大幅追加、新規パーツの充実によるプレイバリューはVF19よりも向上しており、もともと高めの可動性もありバトロイドでは射撃やピンポイントバリアパンチなどのポージングにも対応できました。ただ本体の品質がVF19よりも落ちており、さらに本体各部に完成度を高める改良があまりなかったのが残念でした。せめて可動部位の追加やパーツ変更がなくても、本体の品質はVF19並みで維持してほしかったです。豊富なオプションパーツを使用したいろいろなポーズでディスプレイしたい人はVF19よりもこちらがいいと思いますが、購入の際は本体に不具合がないか開封時にチェックすることをおすすめします。
今後はアナウンスはないもののYF21ガルド機の発売は期待されますが、品質に問題がなくリニューアルの必要がない完成度の高いガルド機をリリースしてほしいですね。
それでは今回はこれにて。
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