映画「劇場版 CITY HUNTER 新宿PRIVATE EYES」感想レビュー - ヒーローフィギュアをレビュー!

映画「劇場版 CITY HUNTER 新宿PRIVATE EYES」感想レビュー

chs0001今回は映画「劇場版 CITY HUNTER 新宿PRIVATE EYES」の感想レビューです。
※完全なネタばれなので、これからご覧になる方はご注意下さい。





「北条 司先生」が1985年に「週刊少年ジャンプ」に連載を開始し、
1987年からTVアニメ化されたコミック「シティーハンター」の映画
「劇場版 CITY HUNTER 新宿PRIVATE EYES」を映画館で鑑賞して来ました。
アニメ版としては、1999年に放送されたTVスペシャル以来20年振りの新作になります。
以下が「あらすじ」と「感想」です。
※完全なネタばれなので、これからご覧になる方はご注意下さい。
また、うろ覚えのため実際の作品の内容と異なる記載がありますがご容赦願います。
また、
「シティーハンター」については、原作・
TVアニメ等を断片的にかじった程度のため、
作品上の設定について理解不足ですが、その点に関しましても御了承願います。

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来場者特典 原作 北条司描き下ろしイラストカード「槇村 香」chs0003

(あらすじ)

ここは新宿。
「槇村 香(声:伊倉一恵さん)」の運転する車が
テロリストの運転する車2台からの攻撃をかわしつつ、必死に逃走していた。
激しいカーチェイスの末、
「香」はテロリスト達を歌舞伎町に誘導する。
そこで待機していた「冴羽 獠(声:神谷明さん)」の発砲した弾を受け、
テロリスト等の車は横転する。
満身創痍の状態のテロリスト達は車から脱出し、その場に倒れ込む。
騒ぐ野次馬をよそに、
目的を果たした「獠」と「香」はその場から颯爽と姿を消す。

場面は変わってとある高速道路にて、
後続車に追跡され、必死に車で逃げる男性の姿があった。
男性は運転席に取り付けたスマホに
自分の娘に宛てたメッセージを記録している。
するとその直後、
前方のタンクローリーに進路を妨害された男性はハンドル操作を誤り、
そのまま車は壁に激突し横転してしまう。
後続車に乗っていた男は、大破した車から落ちたスマホを回収し、
そのまま事故現場から走り去る。

「獠」と「香」の活躍の翌日、
警察署に相談に訪れていたモデル「進藤 亜衣(声:飯豊まりえさん)」の姿があった。
最近身の危険を感じる事態が発生している事を必死に訴える「亜衣」であったが、
警官は事件としてまともに取り合おうとしない。
業を煮やした「亜衣」は部屋を飛び出す。
その様子を「野上冴子(声:一龍斎春水さん)」が見かける。

警察署を後にした「亜衣」は、そこから新宿駅へと向かった。
やがてとある場所に立ち止まり、スマホをかざして伝言板アプリを起動させる。
「亜衣」は、画面上に表示された伝言板に「XYZ」と記入し送信する。
暫くその場に留まった「亜衣」であったが、何も変化がないため
「都市伝説なんか信じるんじゃなかった!」
と怒り帰ろうとする。
すると怪しげな男達が2人「亜衣」の後を追って行く。
やがて新宿駅東口の脇道に「亜衣」が入るや否や、
男達はスタンガンを取り出し迫って来る。
するとそこに颯爽と現れた「冴羽 獠」が、
男達をなぎ払い「亜衣」の危機を救う。
男達が逃げ去った後、
「獠」は
「XYZ、確かにあとがなさそうだ。俺を呼んだのは、君だろ?冴羽 獠だ!」
と「亜衣」に自己紹介する。
すると「亜衣」も掛けていたサングラスを外し自己紹介する。
「亜衣」の素顔を見た「獠」は、いつもの調子で
「もっこり!」
と言いながら「亜衣」に迫ろうとする。
するとそこへ駆けつけた「香」が、
「時代の空気読まんかーいっ!!」
と叫び「獠」を愛用のハンマーで地面に叩きつける。
「亜衣」は2人のやり取りを見て唖然としてしまう。

「獠」と「香」が「亜衣」を連れて「喫茶キャッツアイ」を訪れると、
そこには見慣れない1体のロボットがいた。
「獠」は子供の様な外見のロボットを「海小坊主」と名付ける。
その様子を間近で見ていたマスター「海坊主(声:玄田哲章さん)」は、顔をしかめる。
すると店内のテレビに
IT総合企業「ドミナテック」のCEO「御国 真司(声:山寺宏一さん)」の姿が映し出される。
すると「美樹(声:小山茉美さん)」が、
「ドミナテック」は様々な分野で躍進しており、
「海小坊主」もそこで開発された物である事を「獠」達に説明する。
「御国」と比較して「獠」を過小評価する「亜衣」に「香」は
「獠はスイーパーとしての腕『だけは』確かなの…」
とフォローを入れる。
「獠」達は席に座り、
「亜衣」から聞き取りを始める。
「亜衣」は、長年音信不通であった父親が数日前に事故死して以降、
不審な人物等に狙われる様になったと説明する。
自分が狙われる理由については全く心当たりがないと「亜衣」が話していると、
そこに「冴子」が入店して来る。
「冴子」は前日のテロリストとの一件を引き合いに出して、「獠」に悪態をつく。
立腹した「獠」は、「
冴子」にこれまでに貯まった100回分の「もっこり」の貸しの伝票を突きつける。
「獠」が貸しを返す様迫ると、「冴子」はスカート下のナイフを取り出し、
99回分の伝票を切り取ってしまう。
伝票を掴み取った「冴子」は、
それで前日の騒動について不問に付すと告げ去っていく。
「獠」は手元に残された「もっこり」の貸しの伝票を見ながら、
「コツコツ貯めた99回分のツケがー!!」
と絶叫する。
その様子を見ていた「亜衣」は、再び唖然とする。

その日より、
「亜衣」は「獠」と「香」が生活する「冴羽商事」に保護される事となる。
「獠」は手洗いに行くフリをして、「亜衣」が使用中のシャワールームを覗こうとする。
しかし「香」によって阻止され、布団に巻かれた状態で1人寝室に押し込まれてしまう。
するとその日の深夜、先日「亜衣」を狙って来た2人組が、
新たに仲間を引き連れて「冴羽商事」に侵入して来る。
男達は「獠」の寝室に忍び込み、ベッドの上に置かれた太巻き状の布団に一斉に発砲する。
銃声を聞いた別室の「香」と「亜衣」は飛び起きる。
侵入者達が勝ち誇った直後、
「布団、弁償してもらうぜ!」
と囁きながら「獠」が姿を現す。
「獠」は侵入者達と格闘しながら、寝室から廊下へと移動する。
すると、
「亜衣」を「獠」から守るため「香」が仕掛けていたタラップが起動する。
「俺を殺す気か―!」
と叫びながら、「獠」はトラップを回避し続ける。
「獠」が「香」と「亜衣」の寝室前まで辿り着くと、侵入者達も追いついて来る。
「獠」は襲い来る侵入者達を、あざやかに打ち負かして行く。
侵入者達はやむなく退散して行く。
「獠」の活躍ぶりを目の当たりにした「亜衣」は、彼を称賛する。
「亜衣」の言葉にかっこ良く答えた直後、
「獠」の頭に天井から落下して来た金ダライが直撃する。
立ちくらみを起こした「獠」は、
そのまま「亜衣」の胸に倒れ込んでしまう。
「こんな所にクッションが~」
と喜んだのも束の間、
「獠」は「香」にベランダから放り出され一晩中宙吊りにされてしまう。

翌日、
昨晩の騒動で壊れた設備を弁償すると語る「亜衣」に連れられ、
「獠」と「香」は雑誌の写真撮影のスタジオを訪れる。
「亜衣」がモデルであった事に驚く「香」をよそに、
「獠」はドローンを使ってモデルの更衣室を盗撮しようとする。
駆けつけた「香」によってお仕置きされた「獠」は、撮影スタジオに連れ戻される。
するとそこに「御国 真司」が現れる。
今回の写真撮影は、「御国」が主催する雑誌のキャンペーンのためのもので、
「亜衣」は「御国」に本キャンペーンガールとして抜擢されたのであった。
「亜衣」は「御国」に挨拶し、キャンペーンガールに選んでくれた事を感謝する。
すると「御国」は
「何かあった時は、私を頼って下さい…」
と不可解な言葉を口にする。
その時「獠」は、
「御国」の傍に立つ秘書の「氷枝 計(声:山崎たくみさん)」の手に
ガンタコがある事に気付く。
スタジオ内に待機する大勢の美人モデルに興奮状態の「獠」は
「まさにもっこりパラダ~イス!」
と叫び、「香」にハンマーで叩き伏せられる。
すると「御国」は「香」が幼馴染である事に気付き、
「香」も当時の事を思い出す。
するとそこに、ファッションデザイナーの「コニータ(声:徳井義実さん)」が現れ、
自身がデザインしたウェディングドレスを着るモデルが来れなくなったと告げる。
その場に居合わせたモデル達が代役を申し出る中、
「コニータ」は「香」に代役を依頼する。
困惑する「香」に、「御国」も代理を依頼する。
依頼を引き受け、ウェディングドレス姿となった「香」は、
周囲から絶賛される。
無事に撮影を終えた「香」は、そのまま「獠」に駆け寄り感想を尋ねる。
しかし「獠」は、
「いつもと同じじゃねえか。」
と素っ気なく答え、「香」を怒らせてしまう。
周囲の面々も「獠」を軽蔑し、「亜衣」も
「あんたって最低!」
と言い放つ。
それでも「獠」はあっけらかんとした様子であった。
「獠」の反応に怒りの収まらない「香」を、「御国」は高級レストランのディナーに招待する。
その場に置き去りにされた「獠」と「亜衣」は、
こっそり2人の跡を付ける。

レストランの席で向かい合い、「香」と「御国」は幼少の頃の出来事を思い起こす。
公園のベンチで1人専門書を読んでいた幼い「御国」は、いじめっ子達に絡まれる。
いじめっ子達は「御国」の本を取り上げるが、
「御国」は動じる事無く返却を求める。
いじめっ子が本を引き裂こうとした瞬間、
幼い「香」が駆けつけハンマーを振りかざしいじめっ子達を追い払う。
「香」はいじめっ子達を前に動じなかった「御国」を称賛する。
すると「御国」は不気味な笑みを浮かべる。
若くして成功した「御国」の経歴を知り、「香」は驚くばかりであった。
しかし、
「君が強い者が正しいという事を教えてくれた…」
という「御国」の言葉に、「香」の表情は一瞬曇る。
離れた席から2人の様子を見ていた「亜衣」は、良い雰囲気だと興味津津なのに対し、
「獠」は特に気に留める様子はなかった。

食事を終え、
「御国」は車で「香」を途中まで送り届ける。
「御国」は別れ際に、後日また会いたいと「香」に告げ、
「香」も承諾する。

「香」と別れた直後、
「御国」は車を運転する「氷枝」に、
「香」と共にいた「獠」の身元を調べる様指示する。

先に「冴羽商事」に戻りリビングで「亜衣」と共にくつろいでいた「獠」に「香」は、
「御国」から別れ際に言われた内容を伝える。
すると「獠」は、
「良かったじゃないか。」
と素っ気なく応え、再び「香」を怒らせてしまう。

翌朝、
「獠」は「亜衣」と共に、
靖国通り近くの街路をランニングしていた。
何者かに狙われている中不用心だと漏らす「獠」に対し、
モデルは体形維持と体力作りを怠ってはならないと「亜衣」は反論する。
神社に立ち寄りストレッチを始める「亜衣」に、
「獠」はいやらしい目つきをしながら手伝いを申し出るが拒絶される。
すると「獠」は、境内にいる女性に次々とナンパを仕掛けるがことごとく拒絶される。
そんな中、
先日「冴羽商事」に潜入した2人組を見つけ、
「獠」はさり気なく脅しを掛ける。
2人組は一目散にその場から逃走する。

その日のモデルの仕事を終え、
新宿三丁目を歩いていた「獠」と「亜衣」は、
裏通りに座り込んで泣いている1人の少女と出会う。
「亜衣」は少女に駆け寄り優しくなだめ始める。
そこから近くの公園に移動し、
「亜衣」は少女の擦り剥いた両膝の怪我の手当てを行う。
その様子を傍で見ていた「獠」は、
「亜衣」が医大生であり、現在休学中であるという情報も調査済みである事を告げる。
元気を取り戻した少女は「亜衣」に感謝しつつ帰って行く。
すると「獠」は「亜衣」をイルミネーションに招待すると申し出る。
しかし、
それがいかがわしい店のネオンの事である事を知るや、
「亜衣」は傍のゴミ箱で「獠」に殴りつける。
「獠」は改めて、今度はディナーに招待すると言い出す。

仕方なく「獠」の申し出を受け入れた「亜衣」であったが、
招待されたスナックで「獠」の裸踊りを見せられ呆れかえる。
店を出ようとする「亜衣」であったが、
見物人の女性等の声援を受け得意気な様子の「獠」を見て思い止まる。
「獠」に影響されテンションが上がった「亜衣」は、
大量に飲酒し酔い潰れてしまう。

次に「亜衣」が目を覚ますと、
そこは「冴羽商事」の寝室であった。
眠っている間に「獠」に何かされたのではないかと「亜衣」は混乱状態に陥る。
するとそこに「香」が現れ、
昨晩「獠」から連絡を受け、
泥酔状態の「亜衣」を回収し連れ帰った経緯を説明する。
「獠」はそのまま2件目に行ってまだ戻っていないと告げる「香」に、
「香さんありがと~!」
と「亜衣」は抱きつく。
やがてひどい二日酔い状態で帰宅した「獠」は、
酔い覚ましに向かったシャワールームで「亜衣」と鉢合わせになってしまう。
「獠」は
「3件目行ってこーい!!」
と「香」にハンマーで殴り倒される。

「香」は「御国」のクルーザー上でデートし、
そこでプロポーズを受けていた。

しかし「香」は、
亡き兄から引き継いだ仕事と、今の相棒の事が気掛かりである事を告げ、
申し出を断ってしまった。
その場では納得した様子の「御国」であったが、
自社に戻り「香」の写真を見つめながら不気味な笑みを浮かべる。

同じ頃、
「ウォーフェア・メーカー」と呼ばれる武器商人
「ヴィンス・イングラード(声:大塚芳忠さん)」が来日する。

「喫茶キャッツアイ」の「海坊主」は、
情報屋から大勢の傭兵達が新宿に集結しているとの情報を得る。

「御国」は「ヴィンス」と合流し、
新宿を舞台としたかねてからの計画を実行に移す旨を告げる。
計画開始の最後の鍵である「亜衣」の身柄を確保するため、
「御国」は「氷枝」に「獠」の抹殺指令を下す。

その日の仕事を終え、
帰路の途中の「亜衣」と「獠」の背後に、
「御国」の差し向けた民間軍事会社「PMC(Private Military Company)」の隊員達が迫る。
尾行に気づいた「獠」は「亜衣」を促し、
急ぎその場を離れようとする。
「PMC」の追跡を振り切り、
新宿の飲み屋街に辿り着いた「獠」は、
顔馴染みの「源さん(声:矢尾一樹さん)」の店に「亜衣」を置いて1人飛び出して行く。
サブマシンガンやアサルトライフルで武装した「PMC隊員」等の攻撃を巧みにかわし、
「獠」は1人奮闘する。
外の銃声を聞いて「獠」の身を案じた「亜衣」は、
「源さん」の制止を振り切り飛び出してしまう。
折しも、
「獠」が背後から敵に銃を向けられた場面に遭遇した「亜衣」は、
咄嗟に隊員が落としたサブマシンガンを拾い、援護射撃を試みる。
敵の発砲を阻止したものの、
銃の取り扱いが分からない「亜衣」は、
当たり構わず撃ち続けてしまう。
流れ弾に当たって、
飲み屋街のあちこちの店舗に被害が出てしまう。
弾切れとなり、
やっとその場は静かになる。
「PMC」は1人を残して逃走する。
錯乱状態の「亜衣」に「獠」は、
「やんちゃなお姫様だ…」
と優しく語り掛け落ち着かせる。
そこに「源さん」をはじめとする飲み屋街の店主達が現れる。
騒動を起こした事を謝罪する「獠」に対し「源さん」等は、
常日頃世話になっている故気にする事はないと陽気に応える。
捕えたPMC隊員の身柄を「源さん」等に任せ、
「獠」はドライブという名目で「亜衣」を一軒の高層ビルに連れて行く。
「獠」にビルの屋上に案内された「亜衣」は、
そこから見える新宿の夜景に感動する。
その光景を見ている内に「亜衣」は、
長年音信不通であった父親の事を思い起こす。
元々医者は「亜衣」の父親の夢であり、
その夢を代わりに引き継ごうと幼い頃「亜衣」は父と約束を交わした。
しかしある時を境に父は家族と距離を置く様になり、
そのまま音信不通となってしまった。
高校生となった「亜衣」は生活のために自分が働きに出る事を決心するが、
母親に諭され医大に進む事となる。
しかし結局医大を休学する事になり、
やがて母親も亡くなってしまった。
モデルの仕事は生活のため仕方ないと語る「亜衣」に「獠」は、
モデルの時の笑顔よりも、
少女の手当てをしていた時の笑顔の方がずっと素敵だったと語り掛ける。
「獠」の気遣いにより、「亜衣」は元気を取り戻す。

後日「獠」は、
「冴子」と待ち合わせたとある店を訪れる。
そこには「冴子」と共に、
公安部外事三課の「下山田 誠(声:桐本拓哉さん)」と名乗る男の姿があった。
「冴子」「下山田」等によると、
先日確保したPMC隊員を取り調べた結果、
「御国」と「ヴィンス」等により差し向けられた事が判明したとの事であった。
さらに「下山田」等の調査によると、
軍事関連の学術を研究していた「御国」は、
いつ戦争に巻き込まれるかもしれないという人々の恐怖が、
軍事兵器の需要を生み出すという自論を唱え、
それに共感した「ヴィンス」を後ろ盾として、
権力を手にしたという過去があった。
「御国」と「ヴィンス」等は、
その説を実証するための計画を実行に移そうとしていた。
「下山田」は「獠」に警戒する様告げ、店を去る。

さらに後日、
「獠」は「亜衣」「香」と共に、
「教授(声:茶風林さん)」の研究所を訪れる。
「亜衣」に対しセクハラ発言をした「教授」は、
アシスタントの「名取かずえ(声:山本百合子さん)」にお仕置きされる。
気を取り直して「教授」は、
脳科学の権威であった「亜衣」の父親が開発した
軍事兵器「メビウス」に関する説明を始める。
「メビウス」を用いれば、
誰でも脳波制御により世界中どこからでも大量の兵器を操作する事が可能となる。
何故「亜衣」が狙われるのか腑に落ちない「香」に「獠」は、
「亜衣」が「メビウス」の鍵であるが故だと話す。
しかし、
当の「亜衣」には全く心当たりがない。

その日の晩、
寝室で1人思い悩んでいた「亜衣」のスマホに、
「御国」からの連絡が入る。
父親の形見のスマホに「亜衣」宛ての遺言が記録されていると告げた「御国」は、
内容の全容を知りたければ自分の元に来るよう要求する。

翌日、
「獠」と「香」は、「冴子」・「下山田」等と共に、
屋外で「御国」等の企みについて相談していた。
「冴子」達は、
「御国」一味が各国の武器商人等を招待した上で、
新宿を舞台に計画を披露しようと企んでいるという推測を語る。
このままでは新宿が戦場になると告げる「冴子」の言葉に、「香」は動揺する。

同じ頃、
「喫茶キャッツアイ」には、「亜衣」が1人で来店していた。
「獠」達から「亜衣」の警護を任されていた「海坊主」は、
気分転換に「美樹」の焼いたパイを「亜衣」に御馳走する事を提案する。
「海小坊主」から「ウミボウズヤサシイ」と言われ、
「海坊主」は照れ臭そうにする。
焼き上がったパイを「海坊主」が持って来た時、
店内に「亜衣」の姿はなかった。
「海坊主」が店外を見ると、
正に「亜衣」がPMC隊員等の乗るワゴン車に乗り込む瞬間であった。
「亜衣」の身柄を確保するや否や、
隊員は「喫茶キャッツアイ」に向けて発砲して来る。
サブマシンガンでは店の防弾ガラスには効果がないと判断した隊員は
バズーカ砲を構え発射する。
砲撃を受けた「喫茶キャッツアイ」は爆炎に包まれる。
「亜衣」を乗せた車はそのまま逃走する。

「亜衣」に危機が迫っている事を察した「獠」「香」は、
「喫茶キャッツアイ」に駆け付ける。
既に「喫茶キャッツアイ」の店内は瓦礫の山と化していた。
しかし、
瓦礫を押しのけ「海坊主」が姿を現す。
「美樹」も間一髪カウンターの床下に避難し無事であった。
「海坊主」は瓦礫をかき分け「海小坊主」を探す。
やっと見つけ出した「海小坊主」は、
「海坊主」の呼び掛けに応えた直後機能停止してしまう。
「海小坊主~!!」
と涙ながらに絶叫する「海坊主」の姿を見た「美樹」は、
「その名前公認だったのね…」
と呆れる。
店を破壊され憤慨する「海坊主」と「美樹」の背後から、
店のオーナーである
「来生 瞳(声:戸田恵子さん)」
「来生 泪(声:戸田恵子さん)」
「来生 愛(声:坂本千夏さん)」
が声を掛ける。
三姉妹の登場に「海坊主」と「美樹」は慌てふためき、
店を守れなかった事を必死に謝罪する。
そこに事情を知らない「獠」が現れ、
「来生三姉妹」に馴れ馴れしい態度を取る。
すると「香」が手を下す間もなく、
「獠」は「海坊主」に床に押さえつけられる。
「海坊主」から事情を聞かされた「獠」は拍子抜けしてしまう。
傍では「美樹」が「香」に、
実は三姉妹は怪盗でもある事を耳打ちする。
「瞳」は店を破壊した一味に仕返しする事を「獠」達の前で宣言する。

「御国」の元に連行された「亜衣」は、
「喫茶キャッツアイ」の人々の安否を尋ねるが、「御国」に無視される。
そのまま「御国」は、
かつて「メビウス」を開発させるために「亜衣」の父親を「ドミナテック」に引き込んだ事、
その際拒否すれば家族に危害が及ぶと脅迫した事実を告げる。
さらに「メビウス」を完成させるもロックを掛け、
そのまま「ドミナテック」から逃走を図った父を事故に見せかけ殺害した事実を
映像と共に告げる。
「亜衣」は、
「御国」こそが自分の家族を崩壊させた張本人だと悟り、激昂する。
全く意に介していない様子の「御国」は、
父親の形見であるスマホを「亜衣」に差し出す。
「亜衣」は自分に宛てた父の遺言を再生する。
幼い頃にも聞かされた
「亜衣の瞳には希望に満ちた素晴らしい未来が輝いている」
という父の言葉に、「亜衣」は涙する。
するとその傍で「御国」は遠隔操作により、
「亜衣」の虹彩認証を行い、
「メビウス」のロックを解除してしまう。
全ては「御国」の目論見通りに進んでいた事を知り、
「亜衣」は憤慨する。

「亜衣」の行方を探していた「獠」達の元に、
「御国」からのメッセージが届く。
そこには、
指定された時刻に新宿駅に「亜衣」を迎えに来るよう要求する内容が書かれていた。

「冴羽商事」に戻った「獠」は、
地下室で「亜衣」救出のための準備を始める。
その様子傍で見ていた「香」は、
「御国」が今回の事件の黒幕であるという事実に動揺を隠せない状態であった。

その夜「ドミナテックタワー」の一室で、
「ヴィンス」と各国の武器商人達を前に、
「御国」が新宿を舞台とした「ウォーフェア」の開幕を宣言し、
「メビウス」を起動させる。
すると、
新宿内のとある場所で停車したトレーラーから、
大量の軍事用ドローンと歩行メカが解き放たれる。

「亜衣」は、
「御国」の手先等によって新宿駅前で車から放り出される。
するとそこに大量の軍事用ドローンが現れ、
「亜衣」に照準を定め発砲して来る。
するとそこに「獠」が駆けつけ、
「亜衣」と共に駅構内へと逃げ込む。
大量のドローンは発砲しながら2人を追跡して来る。
「獠」は「亜衣」を庇いながら、
ドローンをショットガンで攻撃する。
しかしドローンの装甲は頑丈で、
構わず追跡して来る。
「獠」はシャトルバスを乗っ取り、
「亜衣」に防弾仕様のコートを着せてバスを発車させる。
「獠」は運転しながら、
ショットガンでドローンに向けて発砲を続ける。
弱点であるローター部分に狙いを定める事により、
「獠」はドローンを次々に撃ち落としていく。

やがて「獠」は「新宿御苑」に逃げ込む。
そこでバスを乗り捨てた「獠」は、
車で駆けつけた「冴子」に「亜衣」を引き渡しその場を離れる。
「獠」を仕留める事で「メビウス」の性能を実証しようと企む「御国」は、
さらに大量のドローンを「獠」の元に差し向ける。
必死に応戦する「獠」であったが、
やがてドローンが学習し、
機体の角度を微調整したためローターへの攻撃が避けられてしまう。
形勢不利な状況で必死に苑内を駆けまわる「獠」であったが、
そこに大量の歩行メカまで現れてしまう。
すると武装した「海坊主」が現れ、
歩行メカの大群の相手を自分が引き受ける旨を伝え、「獠」を逃がす。
「海坊主」は、
予め苑内の各所に設けた武器の隠し場所に移動しながら、
歩行メカと交戦する。
しかし、
ひっくり返しても、水に落としても、
構わず向かって来る歩行メカの大群に苦戦を強いられる。

「獠」達が奮闘している頃「香」は、
怪盗装束の「来生三姉妹」等と共に、
ヘリコプターで「ドミナテックタワー」へと向かっていた。
やがてタワーに辿り着いた「香」は、
ヘリから飛び降りヘリポートへと着地する。
侵入に気付き発砲しようとするPMC隊員達を「瞳」「泪」達が華麗になぎ倒して行く。
「香」は「来生三姉妹」に感謝しつつ、タワー内へと潜入する。

その頃、
「冴子」「下山田」等は、御苑の周囲に非常線を張る。

「獠」はドローンの大群の追跡を受けながら、
武器をショットガンからコルトパイソンへと持ち替える。
やがて苑内の石庭に追い詰められた「獠」は、
ドローンの大群に取り囲まれてしまう。
「御国」は勝利を確信し得意がるが、
「獠」はドローンに向けて発砲を始める。
「獠」はドローンの自己防衛機能を逆手に取り、
弾丸を跳弾させ、発砲したドローンの傍のドローンのローターに着弾させる。
跳弾により、
ドローンの大群は次々に撃破されていく。
憤慨した「御国」は、
自ら「メビウス」を操作し、
虎の子である最新軍事用ドローン
「鋼の死神」を「獠」に差し向ける。

歩行メカに苦戦する「海坊主」は、
「獠」の元へと飛んで行く「鋼の死神」を目撃する。

「鋼の死神」と対峙した「獠」は、
ローター部分に発砲するが、
頑丈なシールドによって守られ着弾させる事ができない。
「反則だろこれ!」
とぼやきながら、「獠」は「鋼の死神」と交戦する。
「獠」は攻撃を避けつつ、
「鋼の死神」がミサイルを撃ち尽くし発射口を収納し弾を補充し再び攻撃するまで
7秒を要する事に気付く。

ドミナテックタワーに潜入した「香」は、
何とか「御国」等のいる会議室へ辿り着く。
「香」は「御国」に対し、
何故こんなひどい事をするのかと疑問をぶつける。
それに対し「御国」は、
「力は行使してこそ価値がある!」
と少しも悪びれる様子なく答える。
その言葉を聞いた「香」はショックを受けて立ち尽くす。

「海坊主」は武器を次々に取り替えながら応戦するものの、
歩行メカの攻撃の勢いは少しも衰えない。
やがて「海坊主」は、
苑内の開けた広場へと逃げ込む。
歩行メカの大群も「海坊主」を追って広場に入り込んで行く。
すると、
広場を一望できる高台に待機していた「美樹」が、
歩行メカに発砲し次々に破壊してしまう。
しかし、
撃ち逃した歩行メカの1台が「美樹」の背後から迫る。
間一髪攻撃を避けた「美樹」は歩行メカを破壊するが、
爆風で吹き飛ばされてしまう。
すると駆けつけた「海坊主」が「美樹」を受け止める。
「あんまり無茶するんじゃねえ!」
と諭す「海坊主」であったが、
「美樹」に抱きつかれ赤面する。

「獠」は「鋼の死神」の攻撃から必死に逃れ苑内を駆ける。
「御国」は、会議室のスクリーンに映し出された「鋼の死神」のカメラの映像を前に、
間もなく「獠」を仕留めると拘束状態の「香」に得意気に話す。

「獠」は苑内にあるトンネル内に駆け込む。
「御国」は「鋼の死神」をトンネル内に向かわせる。
しかしそこに「獠」の姿は見当たらない。
興奮状態の「御国」は、「獠」を挑発する。
すると「鋼の死神」の真正面に「獠」が姿を現す。
いよいよ最期だと「御国」は「鋼の死神」のミサイルの標準を「獠」に合わせる。
既に空になっていた発射口が収納され、
ミサイルの装填が始まる。
その時「獠」はカウントを始め、
パイソンを構える。
発射口から撃ち出された直後のミサイルに、
「獠」の放った弾丸が命中する。
爆発したミサイルが誘爆を起こし、
「鋼の死神」は爆炎に包まれる。

「鋼の死神」からの映像が途絶え、
「御国」は取り乱す。
すると「ヴィンス」は、
感情に流され「獠」1人に執着する余り計画を台無しにした「御国」を見限り、
「メビウス」を自分に引き渡す様要求する。
「御国」はアタッシュケース状態に収納した「メビウス」を抱え込み要求を拒否する。
すると「ヴィンス」は「香」に自らの銃口を向け、
引き渡しを要求する。
「御国」は「氷枝」に援護を求めるが無視される。
会議室内で孤立状態となった「御国」に対し、
勝ち誇った様子の「ヴィンス」は、
「香」に向けて銃の引き金を引こうとする。
次の瞬間、
「御国」の放った銃弾が、
「ヴィンス」の眉間を貫通する。
「御国」は、
現時点より自分が新たに「ウォーフェア・メーカー」になったと言い放ち、
居合わせた面々を屈服させてしまう。

「鋼の死神」を撃破した直後、
「獠」の元に「海坊主」と「美樹」を乗せた車が駆けつける。
「海坊主」は「獠」を乗せ、
「ドミナテックタワー」へと向かう。

その頃、
御苑の戦闘が飛び火し、外部に被害が広がっていた。
「下山田」は「冴子」に、
これ以上被害が拡大すれば官邸に隠匿しきれないと困惑する。
その傍で、
「亜衣」は巻き込まれ負傷した市民の手当てに当たっていた。

ドミナテックタワーに辿り着いた「獠」「海坊主」「美樹」等は、
警備役のPMC隊員達の攻撃を受ける。
「海坊主」に促され、
「獠」は急ぎ「御国」の元へと向かう。
あらかた敵を片づけた「海坊主」と「美樹」の前に、
「PMC隊長(声:及村健次さん)」が立ちはだかる。
相手から素手の対決を申し込まれ、
「海坊主」は了承する。
両者は激しい肉弾戦を展開する。
「海坊主」に片腕を折られた「隊長」は、
ナイフを取り出し襲いかかって来る。
「海坊主」は、
「俺を本気にさせるな…」
と言い放ち、隊長を抱え込みドリル・ア・ホール・パイルドライバーを決める。

会議室では「香」が「御国」の説得を試みるが、
興奮状態の相手は聞く耳を持たない。
そこに「獠」が突入し、
「御国」に降参を促す。
すると「御国」は「香」を人質にとり、
窓際に脱出用のヘリを呼び寄せる。
「御国」は「香」を突き飛ばし、
ヘリから降ろされた梯子に飛び移る。
すると「香」も「御国」を追って梯子に飛び移ってしまう。
タワーから離れて行くヘリに向かって「獠」は「香」の名を叫ぶ。
するとそこに現れた「海坊主」にロープで縛られた「獠」は、
そのまま窓の外に投げ出されてしまう。
「海坊主」にハンマー投げ状に振り回されながら、
「獠」は発砲し「御国」の手から「メビウス」を撃ち落とす。
「御国」はそのまま地上に飛び降り、
「香」もそれに続く。
支えきれなくなった「海坊主」が手を離したため、
「獠」はタワー傍の森に落下してしまう。

「御国」は「メビウス」を回収し、
追って来た「香」に銃口を向ける。
先程「ヴィンス」から守ってくれたにも関わらず、
何故今は銃を向けるのか尋ねた「香」に対し
「強い者が正しい事を教えてくれた礼だ!」
と「御国」は答える。
そんな「御国」に、
「本当に強いのは、自分の力を人のために使える人よ…」
と「香」は諭す。
「御国」は、
もはやこれまでと「香」に引き金を引こうとする。
「香」が悲しい表情を浮かべながら身をかわすと、
その背後に立っていた「獠」のパイソンが「御国」の銃を破壊する。
「御国」が「メビウス」を落とし跪いていると、
そこに「亜衣」が合流する。
「亜衣」に促された「獠」は、
パイソンを「メビウス」に向ける。
「御国」は
「俺の思い描いた未来がもうすぐで実現する所なんだ!」
となおも食い下がる。
それに対し「獠」は、
「あいにくお前の考えた未来なんて俺は興味ないんでね…
お前の最大の誤算は俺の依頼者を苦しめた事だ…」
と言い放つ。
このままでは父親の遺産が失われる事になると言う「御国」に対し、
「亜衣」は父との思い出は自分の胸の中にあると突き放す。
「獠」はパイソンを発砲し、
「メビウス」を完全破壊する。

騒動は終息し、
「御国」をはじめ、PMC隊員等当事者は全員警察に連行されて行く。

「キャッツアイ」の「来生三姉妹」は、
高所からその様子を眺めていた。

「冴子」は「下山田」を持ち上げ、
騒動の後始末を押し付けてしまう。

続いて「冴子」は、
今回の仕事が、
全て彼女によって仕組まれた物である事に気付いた「獠」から追及を受ける。

「冴子」は、武器商人等を一網打尽にするため、
それに伴う危険な任務を全て押しつけようと、
「亜衣」に「獠」の存在を教えたのであった。

「獠」に問い詰められても「冴子」ははぐらかすばかりであった。
怒りの収まらない「獠」は伝票を取り出し、
今回の事件により100回分の「もっこり」の貸しが復活したと宣言する。
そのやり取りを見ていた「亜衣」は、
再び呆れ返ってしまう。

後日、
「喫茶キャッツアイ」では、
店の修理代の金額に驚愕する「海坊主」の姿があった。
するとそこに、
一つの荷物が届く。
「海坊主」が開封すると、
中から「海小坊主」が現れ、
「海坊主」に話し掛けて来る。
「美樹」は、
「教授」に依頼して「海小坊主」を修理しておいてもらった事を「海坊主」に伝える。
「海坊主」は「海小坊主」との再会に感激する。

その頃「獠」と「香」は「亜衣」から、
医大に戻り立派な医者になると言う新たな目標を聞かされていた。
「亜衣」は一通の封筒を「香」に渡し、
いつか自分も「獠」と「香」の様な誰も間に割って入れない様なパートナーを見つけると
笑顔で話す。
そのまま「亜衣」は、
「お幸せに!」
という言葉を残して去って行く。

「香」が封筒を開けると、
中には先日撮影したウェディングドレス姿の「香」の写真が入っていた。
改めて感想を尋ねられた「獠」は、またしても
「いつもと同じじゃねえか。」
と答え、「香」を怒らせてしまう。
そんな「香」を尻目に、「獠」は心の中で
「変わんねえよ。美しいと思うものも、俺にとって一番大事なものも。」
と呟く。

「冴子」から先日の借りを返すとの連絡を受け、
「獠」と「香」は新宿駅内の待ち合わせ場所へと向かう。
期待に胸膨らませる「獠」であったが、
待ち合わせ場所には真新しい伝言板が設置されているのを目の当たりにする。
「獠」の脳裏に、
「これで借りは返したわよ!」
という「冴子」の言葉が響く。
「香」は「冴子」らしいと感心する。
その直後、
「こんな借りの返し方、俺は断じて認めねえぞ!!」
という「獠」の絶叫が駅構内に木霊する。

その後日、
新たな依頼者が、伝言板に「XYZ」の文字を書き込んでいた。


(感想)

まず、
本作で良かったと感じた点は以下の通りです。

多少シリアスな場面があったものの、
全体的に明るいノリで、
度々観客の笑いが起きました。

ヒーロー像としては一昔前の物と言う印象が否めない一方、
現代のツール等を盛り込み、
古さと新しさが両立していると感じました。

「冴羽 獠」のアクションシーンもかっこ良く、
特にシャトルバスを運転しながら、
映画「ターミネーター2」を彷彿とさせる、
ショットガンのリロードアクションを披露する場面に痺れました。

また、
ハイテク兵器相手に、
臨機応変に対応しながら、
次々に撃破して行く場面に惹きつけられました。

次に、
劇中でテレビアニメ版の歴代のOP・EDが流れ、
カタルシスを感じさせられました。
特にクライマックスで「獠」が「御国」に鉄槌を下す場面で、
初代OPが流れた時は鳥肌が立ちました。
無論、
止め絵状態から始まるお馴染みの初代EDにも感動させられました。

そして今回、
主演の「神谷明さん」をはじめ、
オリジナルキャストの皆さんが揃った事を、高く評価したいと思います。
さすがに年齢による衰えを感じる場面があったものの、
レギュラーキャラ同士の掛け合いは、
息がぴったりという印象を受けました。
また、
テレビシリーズでは名もないキャラクターの声を担当していた
「大塚芳忠さん」と「山寺宏一さん」が、
ボス級のキャラを演じられていた事も印象的でした。

してゲスト声優として、
「進藤 亜衣」の声を当てた「飯豊まりえさん」についてですが、
声の演技について公開前は少し不安を感じました。
予告映像を見た際
「比較的上手く演技できたのはここだけでは?」
と勘ぐってしまいました。
しかし、
実際に本編を確認した所、
最初から最後まで、ベテラン声優の皆さんに引けを取らない熱演だったと感じました。
特に印象に残ったのは、
「亜衣」が動揺し「あっ!」等の声を漏らす場面でした。
以前、
ベテラン声優の方がインタビューで、
長台詞よりも、驚いた場面等で漏れる声の方が難易度が高いとコメントされていました。
間の取り方やイントネーションに注意しながら、
たった一声でキャラの心情を表現せねばならず、
苦労される事が多いとの事でした。
それにも関わらず、
「亜衣」が声を漏らす場面は、
全然違和感がありませんでした。
それ以外にも、
父の死の真相を聞かされた「亜衣」が、「
御国」の前で叫ぶ台詞も、臨場感たっぷりでした。
「飯豊まりえさん」は、
既にドラマや映画で女優として活躍されていますが、
個人的には未だに特撮番組「獣電戦隊キョウリュウジャー」の
「弥生ウルシェード=2代目キョウリュウバイオレット」のイメージが強いです。
今後のさらなる活躍に期待したいと思いました。
せっかくなので、
またアニメ作品のゲスト声優として参加してほしいです。

同じくゲスト声優として、
「チュートリアル」の「徳井義実さん」が「コニータ」の声を当てていました。
出番としては本当にわずかでしたが、
コミカルなキャラクターを生き生きと演じられていたと感じました。

そして、
今回「シティーハンター」と同じ「北条司先生」原作の
「キャッツアイ」の主人公「来生 瞳」「来生 泪」「来生 愛」の三姉妹が登場した事が、
個人的には大きな見所でした。
飽くまでゲスト扱いのため、
そこまで深く物語に絡む事はなかったものの、
昔頻繁に再放送されていたアニメを視聴していた「キャッツアイ」が
「シティーハンター」と共演した事は画期的でした。
「戸田恵子さん」「坂本千夏さん」達オリジナルキャストが
「瞳」と「愛」の声を入れてくれた事も、もちろん嬉しい限りです。
特に、
近年では女優業がメインだった「戸田恵子さん」が、
再び「瞳」の声を当ててくれた事に注目していました。
奇しくも、
本作の翌日より公開された
映画「コードギアス復活のルルーシュ」でも、
「戸田さん」は声優として参加されています。
「戸田さん」がレギュラーで参加していたTVアニメを長年視聴して来た身としては、
これを機に、声優として「戸田さん」に新たなキャラクターを演じてほしいと思います。

続いて、
本作で残念に感じた点については以下の通りです。
まずは、
登場人物の描かれ方についてですが、
アップの場面はともかく、
群像の場面になると、
人間の描き込みがかなり粗い印象を受けました。
これは本作品に限った事ではありませんが、
テレビ画面ならまだしも、
映画館のスクリーンで見ると、
やはり気になってしまいます。
スクリーンで見ても見劣りしない程詳細に描き込んでほしいと思いますが、
製作工程の都合等により難しいのかもしれませんね。

次に、
「御国」が頑なまでに力にこだわる理由が、
明確に描かれていないのではと感じました。
「御国」は元々性格や考え方が歪んでいたのか?
それとも元はまともだったのが、
何か決定的な出来事があって歪んでしまったのか?
それらの疑問が解消されず、少しもやもやしました。
確かに「香」との回想場面では、
元々傲慢な性格であった事を示唆する様な描写がありました。
しかしそれだけでは、
追い詰められて尚も力にこだわる
クライマックスの「御国」の姿には繋がりにくいのではと感じました。

近年のアニメ等では、
悪役キャラがそこに至った経緯を悲劇的に描くエピソードや、
善玉キャラが抱える心の闇がクローズアップされるエピソード等が登場する事があります。
その事を考えると、
本作では単純に善悪が二極化して描かれているという印象を受けました。
まあ、
単に上映時間の都合により、
そこまで掘り下げる余裕がなかったためかもしれません。

次に、
見せ場である新宿を舞台とした後半の戦闘場面も、
予想よりも限定的だった点も少し残念に思えました。
そもそも、
予告映像にも登場した台詞等から察するに、
「ヴィンス」自身の目的は一般大衆に恐怖を与える事であったと思われます。
しかし実際の本編では、
「御国」が「獠」1人に固執した結果、
「ヴィンス」の目論見は外れてしまう結果となりました。
同じく予告映像で「新宿が戦場になる!」とあったため、
てっきり新宿全体を舞台とした戦闘シーンが描かれるものと予想していました。
作戦開始直後の新宿駅での場面では、
部外者が巻き込まれ多少騒動にはなりました。
しかしそれ以降は、
敵は「獠」1人を標的として、
戦闘の舞台も新宿御苑内と「ドミナテックタワー」内に限定されてしまいます。
戦闘の合間に、
苑内で発生した爆発を、花火と勘違いする一般人等の姿が挟まれ、
ほぼ誰も真相を知る事はなかったか事が示唆されていました。
確かに劇中の「冴子」や「下山田」達のやり取りにもある様に、
「メビウス」を用いた攻撃の矛先が、
新宿全体とそこにいる不特定多数の一般人等にまで向けられた場合、
「獠」やその仲間達の力だけでは収拾しきれない程の甚大な被害が出てしまったと思われます。
さらに、
事件解決後の処理も、非常に複雑で困難なものになるため、
「御国」の暴走により計画が台無しになるという形で落ち着いたのかもしれません。

そして、
悪者同士が仲間割れを起こし、
部下が上司に取って代わるという展開も、
何となくありきたりで、
もう一ひねり欲しいと感じました。
まあ、
昔「北条 司先生」が「週刊少年ジャンプ」で連載していた作品の中で、
それまで巨悪として振る舞っていた男が、
最後は呆気なく部下に裏切られ醜態を晒す展開が描かれていたので、
それと同じ感覚だったのかもしれません。

それと、
「氷枝」が、
「御国」と「香」が幼少の頃のあだ名で呼び合っている場面で
その都度反応しているのを見ていて、
「氷枝」はザコキャラに見せかけて実はキーキャラではないかと
後半の展開に注目していました。
しかし、
「ヴィンス」の勢いに押されあっさりと「御国」を裏切ったかと思えば、
「ヴィンス」が殺害されると、再び「御国」側に戻り、
単なる小物の扱いで拍子抜けしました。

そして本作に登場した「キャッツアイ」の「来生三姉妹」についてですが、
「来生 泪」の声を
オリジナルキャストの「藤田 淑子さん」が当てられなかった点が残念でなりませんでした。
「藤田さん」は、2018年12月28日にお亡くなりになりました。
「戸田恵子さん」のコメントによると、
生前「藤田さん」も本作の話を聞いていて、
「泪」役を演じる事に前向きだったそうです。
結果的に、
「戸田さん」が代役を務める事になりましたが、
やはりオリジナルキャストによる「来生三姉妹」の復活は実現してほしかったです。

それと本作における「キャッツアイ」の扱いについてですが、
活躍シーンで流れたBGMが、
初代OPのカヴァーであった事が少し引っ掛かりました。
「シティーハンター」の曲は、
テレビ版のままだったので、
「キャッツアイ」の方もそれに合わせてほしいと感じました。

また、
テレビアニメで印象的だった
「キャッツアイ」の名刺手裏剣(?)が描かれなかった点も勿体ないと感じました。

オリジナルキャストの再集結が見所の本作でしたが、
個人的には、
「獠」の元相棒「槇村秀幸」がサプライズで登場する事を期待していました。
「香」の幼少時代の回想場面で、
オリジナルキャストの「田中秀幸さん」演じる若き日の「槇村」が登場したら、
尚嬉しく思いました。

さすがに全て申し分ないとはいかなかったものの、
観賞中最初から最後までスクリーンに釘付け状態となり、
楽しい時間を過ごす事ができました。

96分という上映時間では物足りないのではと感じたものの、
内容が濃密だったため、
観賞後は丁度良かったと実感しました。

「ルパン三世」「COBRA」に並ぶ(?)二枚目と三枚目の魅力を併せ持つ
「アウトローなヒーロー」である「冴羽 獠」の活躍は、
やはり観ていて懐かしい気持ちになりました。

監督の「こだま兼嗣さん」も、
本来の「シティーハンター」の魅力を再現する事に重点を置かれたそうです。

但し、
本作の制作に携われた方々は、
若い世代のファンを開拓する事もきちんと念頭に置かれていたそうです。

主演の「神谷 明さん」も、
今回の復活を機に、
「ルパン三世」の様に新作が続けて制作される様になる事を期待されているそうです。

個人的にも興味深いですが、
今回は映画だからこそ、
ここまでぶっ飛んだ表現が出来たのだと考えておりますので、
少し後ろ向きな展開を予想してしまいます。

仮に、
テレビアニメ版の新作が制作されたとしても、
あらゆる規制にがんじがらめにされた末、
「冴羽 獠」は美女を前にしても表情を崩す事無く、
ただ真面目に依頼をこなすだけの二枚目として描かれる事になるかもしれません。

その様な変化が、
作品本来の魅力を薄めてしまうか否かは現時点では何とも言えませんが、
さすがに原点のままという訳にはいかないと思います。

世代を越えて末永く愛される作品にするために、
時代に合わせてアレンジを加える事ももちろん必要だと思います。

作品によっては、
原型を留めない程アレンジされたものもありますが、
「シティーハンター」の場合どうなるのでしょうか?

何はともあれ、
「シティーハンター」という作品は、
後の作品にも大きな影響を与えてきたと受け止めております。

Vシネマ「宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION」の坂本浩一監督は、
主人公「烏丸 舟=宇宙刑事シャイダー(2代目)」のキャラクターを
「冴羽 獠」のイメージで設定していたとの事でした。

それ以外にも、
「シティーハンター」を彷彿とさせる演出が登場する作品を、
度々目にする事がありました。

今回の映画が、
何か新たな流れを生む事になるのか注目したいと思います。

大変長文となりましたが、
今回はこれまで!

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