ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回は、ホットトイズ アベンジャーズ/インフィニティウォー アイアンマンマーク50 レビューになります。今回は前後編に分けます。
アイアンマンマーク50は「アベンジャーズ/インフィニティウォー」に登場する、トニー・スターク(アイアンマン)が製作及び装着した50番目のスーツになります。アイアンマンスーツとしては初めてナノマシンがスーツを形成する機構になっており、各部を変形させてあらゆる状況に対応できます。高い攻撃力だけでなく破壊力の高い攻撃にもシールドを形成して耐えるなど強固な防御力を誇り、インフィニティストーンを奪おうとするサノスらと戦いました。先日より「アベンジャーズ/エンドゲーム」が公開開始しており最新型マーク85が登場していますが、長らく待たせたこのフィギュアの完成度にも期待が高まります。
それではレビューを始めます。
(全体像)
マーク50のフィギュアは最近のダイキャストアイアンマンと同じく、光沢ありのメタリックレッドとゴールド、シルバーの塗装、全体にわたるハゲチョロ塗装が施されており高い質感を再現していました。マーク50はマーク47までのスーツとは違いナノマシンがトニーの体の表面を覆って装着されている設定でした。そのためそれに合わせてフィギュアのフォルムは流線型となり、身体に沿って装着される設定から各部も以前のものよりスリムになっていました。 また、マーク46、47にもあった体各部の小型リアクターは、発光部分がより大型化していました。
比較
ダイキャストマーク4、マーク50、マーク46を並べてみました。身長はほぼ差はありませんが、マーク4と比較するとマーク46で少し丸みを帯びたフォルムがさらにマーク50では流線型になっていることがわかります。
(各部)
頭部のデザインはサンプル版よりも劇中に近くなるように各部改修されており、マーク46と同様に正面のゴールド部分は鏡面仕上げになっていました。 目の部分はブルーがかったクリアーパーツが使用されており、非発光状態でも薄いブルーに見えるようになっていました。
胸部も同様に、マーク46より丸みを帯びた形状が再現されています。特に肩から腕にかけては、パーツそれぞれとの継ぎ目が目立たないように造形されており、肩から腕にかけてのラインがより自然に見えるようになりました。
胸部全面では、胸部上部、胸部下部の小型リアクター、アークリアクターの計5つのライトアップ対応リアクターが備わっていました。 アークリアクターの中身も以前のアイアンマンと同様に再現されていました。
腕部分も、丸みを帯びた形状や塗装による質感も十分でした。また二の腕外側側面には小型リアクターが備わっていました。
腰部分前面にも小型リアクターが2個、そしてふともも上部にも2つ備わっていました。
太もも部分にはマーク46では膝側面だった小型リアクターが上部に移動し、側面はプラ製ですが内側にはダイキャストパーツが使用されていました。
膝から下部分はダイキャストが使用されており、足先との連結部分も分割面が目立たないようにパーツ同士の形状が考えられていました。
背面には肩、脇近く、腰それぞれに2個ずつ小型リアクターが備わっており、全面度同様に流線型のボディの形状も特に違和感もない仕上がりでした。
脚部分も同様に問題ない完成度で、膝より下にはダイキャストパーツが高い割合で使用されていました。
(オプション)
ハンドは本体付属の握り、リパルサー光線発射装置使用用、可動指のものが左右計6個付属します。
目と同様に、発光部分は薄いブルーががかったクリアーパーツが使用されていました。
ナノ・リパルサーカノン
アイアンマンマーク50が右手に装備する「ナノ・リパルサーカノン」が付属します。デザインはサンプル版から劇中デザインに各部が修正されていました。メタリックレッドとゴールドの塗装はもちろんのこと、側面や発射口部にはクリアーパーツが使用されていました。
発射口上下の造形や塗装も細かく施されていました。
ナノ・リパルサーカノンを取り付ける際には、右腕を取り外して接続します。
接続したリパルサーカノンは、腕部分のライトアップをONにするとライトアップされます。それに伴い、正面と側面のクリアーパーツ部分が発光します。
ハンドキャノン
左手に装備するハンドキャノンです。デザインはサンプル画像のものに近いですが、劇中デザインにあわせて各部の細かい部分の形状が変更されていました。大きさはナノ・リパルサーカノンに比べて小さいですが、表面の塗装、発射口の塗装も詳細に施されてありました。
左腕は前腕部のアーマーパーツを取り外してハンドキャノンを取り付けます。こちらはリパルサーキャノンとは違ってライトアップ非対応でした。
フライト・スラスターパック
今回のアイアンマンが空を飛ぶ際に展開したフライト・スラスターを再現するパーツが付属しました。 サンプル画像は一度変更されましたが、製品版はそれよりもさらに劇中に近いデザインに改良されていました。
パーツ全体の塗装や形状も問題なく良い出来でしたが、四本のスラスター先端部には噴射口の形状まで細かく造形されていました。
ウイング展開
計6か所のウィングを展開することができます。
フライトスラスターは背中のアーマーパーツを取り外してセットできます。本体と接続部は少し隙間があるところもありますが、あまり目立たないので取り付けた際に違和感なく装着できました。ただ少し外れやすかったので、取り付ける際はしっかりと押し込んだほうがよさそうでした。
トニースタークヘッド
トニースタークヘッドをボディに取り付ける際のネックアーマーパーツです。
ネックパーツの上にトニーヘッドを装着することができます。ヘッドの造形はマーク46や47と同様に見えますが、ただ塗装は肌や髪の毛の色など変更されていました。
ヘッド比較
マーク4ダイキャスト、マーク46、マーク50のトニーヘッドを並べてみました。マーク4は髪型など違うのでわかりやすいですが、マーク50とマーク46は塗装は変わっていますがヘッド自体は同じものと判断できます。ただマーク46のヘッドはダメージが塗装で再現されており、マーク47は目線が右に向いているので、ダメージ表現なしで目線が正面のトニーのヘッドが欲しいならばマーク50のヘッドが最適だと思います。
スタンド
スタンドはソーに付属したものと同じものが付属し、支柱はフレキシブルピラー仕様になっていました。
この支柱で試したところ、一応支柱の頂上付近にクリップをしっかりと取り付ければ少し浮いた状態で固定することは可能なようです。ただ大きくポーズをとらせたり支柱を傾けると転倒の可能性があるので、そのような場合にはマーク46のような安定したスタンドを使用したほうが良いでしょう。
(ライトアップギミック)
頭部のライトアップギミックは、ヘッド上部パーツを取り外してスイッチを操作します。今回は正面のマスク部分と頭頂部パーツが一体となっており、着脱は容易でした。
目のライトアップはホワイトに発光し、目の隅々まで光がいきわたって見え光の強さも十分でした。
胸部、腹部、背中のライトアップは背中アーマーパーツ内のスイッチ操作できます。
背中のスイッチをONにすることにより、計13か所のリアクター部分がホワイトにライトアップされます。しばらくつけていましたがあまり暗くならず、光の強さも十分でした。
両腕のライトアップは、左右それぞれの腕の縁側の付け根部分を取り外して操作します。
腕のスイッチをONにすると、二の腕部分と手のリパルサー光線発射装置がライトアップされます。手のライトアップも強く今回はすぐに暗くなることはありませんでした。
脚のライトアップスイッチは太もも側面パーツを取り外すと中にあり、ONにすると太もも全面の2つの小型リアクターがライトアップされます。
残念ながら時間の関係で、前編はここまでとなります。
後編はギミック残りと、可動性などに続きます。
それでは一旦はこれにて。
(追記)後編できました。