映画「LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘」感想レビュー - ヒーローフィギュアをレビュー!

映画「LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘」感想レビュー

fujiko0001
今回は映画「LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘」感想レビューの感想レビューです。
※完全なネタばれなので、これからご覧になる方はご注意下さい。






2012年にテレビ放送された「峰不二子という女」から始まり、
劇場公開された「次元大介の墓標」「血煙の石川五ェ門」に続く
「LUPIN THE ⅢRD」シリーズの第4弾
「峰不二子の嘘」を劇場で鑑賞して来ました。
以下が「あらすじ」と「感想」です。
※完全なネタばれなので、これからご覧になる方はご注意下さい。
また、うろ覚えのため実際の作品の内容と異なる記載がありますがご容赦願います。


(入場者プレゼント用ポストカード)
fujiko0002

(あらすじ)

(前篇)

ここはカリサリア東部。
「峰不二子(声:沢城みゆきさん)」は家政婦として、
雇い主「ランディ」の息子「ジーン(声:半場友恵さん)」と共に、
自宅近くの崖の岩肌に咲いた花「デビルズトランペット」を観察していた。

美しい外見とは裏腹に、
猛毒を持った花であると「不二子」は「ジーン」に説明する。

心臓に重病を抱えた「ジーン」の体調を気遣い、家に戻ろうとした「不二子」は、
見慣れぬ車が迫っているのを目撃する。

同じ頃車の接近に気付いた「ランディ」は燃料を自宅に撒き始める。

戻ってきた「ジーン」は状況が理解できず困惑するばかりであった。

すると「ランディ」は、「不二子」に「ジーン」を託そうとする。

泣きじゃくる「ジーン」を必死でなだめながら「ランディ」は、
「ジーンはたった一人の家族だ!」
と語り、「不二子」に一通のメモを手渡す。

お互い無事であれば1時間後にメモに書かれた場所で落ち合う事を約束し、
「不二子」は「ジーン」と共に車に乗りその場を離れる。

「ランディ」を狙う車には、謎の男女の姿があった。

すると女は車の荷台に載せられた殺し屋
「ビンカム(声:宮野真守さん)」の拘束を解除し始める。

拘束を解かれた「ビンカム」は腰に下げた木の実を食べ始める。

女の指示に従い、家に突入した「ビンカム」は「ランディ」と相対し、
「我が呪いにかかれ!」
と叫ぶ。

すると周囲に粉塵が舞い、
「ビンカム」は勢い良く粉塵を「ランディ」に吹き付ける。

しかし「ランディ」は必死に粉塵の毒に抗い、
奥の部屋に逃げ込み起爆ボタンを押す。

疾走する車の中から、自宅が爆炎に包まれる光景を目の当たりにした「ジーン」は動揺する。

同じ頃「ルパン三世(声:栗田貫一さん)」と「次元大介(声:小林清志さん)」は、
大企業「コドフリー・マイニング」の莫大な金を狙い行動中であった。

世界的な大企業として名を馳せる「コドフリー・マイニング」であったが、
その裏では金の力で強豪企業を次々に潰し、
警察をも買収し都合の悪い真実を闇へと葬っている事を「ルパン」は既に突きとめていた。

「ルパン」はウェイターに変装し、
レストランで食事中の「コドフリー・マイニング」の社長に接近し、
椅子に盗聴器を取り付ける。

別の場所で待機していた「次元」と合流し、
「ルパン」は「コドフリー」の会話の盗聴を始める。

折しも「ランディ」の自宅を襲撃した部下から、
彼が横領した5億ドルの回収に失敗したとの報告を受けていた。

その会話の中に「不二子」の名前が出て来た途端、「ルパン」は反応を示す。

「コドフリー・マイニング」の会計士であった「ランディ」は、
「ジーン」の病気の治療とその後の逃亡のために5億ドルを横領したのであった。

その頃、
「不二子」は「ランディ」が待ち合わせ場所に2時間経過しても現れないと
「ジーン」に告げていた。

するとそこにバイクに乗った「ビンカム」が現れ、
「不二子」を払い除け「ジーン」に呪術をかける。

催眠状態の「ジーン」は、5億ドルの隠し場所が銀行の貸金庫である事を明かしてしまう。

「ビンカム」はそのまま金庫の暗証番号を聞き出そうとするが、
「不二子」によって阻止される。

そこに「ルパン」と「次元」が現れ、
そのまま「不二子」と「ジーン」を誘導し、
隠れ家のアパートへ匿う。

「不二子」から5億ドル横領の経緯を知らされた「ルパン」は、
その金目当てで「ランディ」親子に近づいたに違わないと「不二子」に迫るが
煙に巻かれてしまう。

やがて「ジーン」は「ルパン」と「次元」に、
5億ドルを報酬とし、父の仇である「ビンカム」の抹殺を依頼する。

「ルパン」達はわざと「ジーン」の情報を流して、
「ビンカム」をおびき寄せようとする。

「ルパン」と「次元」の監視の元、
「不二子」と「ジーン」は喫茶店で「ビンカム」が現れるのを待つ。

その合間に「不二子」は「ジーン」に、
過去に縛られず自分の今後のために5億ドルを使うよう諭し、暗証番号を聞き出そうとする。

「これからはあたしがあなたのママになってあげる」
と優しく「不二子」に語り掛けられ一瞬流されそうになる「ジーン」であったが、
父の事を思い出し拒否する。

その様子を窺っていた「ルパン」は、
「流石の不二子もお手上げだな。子供相手じゃ得意の色仕掛けも話術も通用しない」
とあざ笑う。

するとそこに「ビンカム」が現れる。

それと同時に「ルパン」と「次元」が待機していた車が、
「コドフリー」の部下の男女の車によってビルの外壁に押さえつけられる。

呪術をかけようとする「ビンカム」の右肩に「不二子」は発砲し命中させるが、
全く効き目が無い。

「不二子」は体当たりで窓を破り、
先に店外に逃がしておいた「ジーン」と共に車でその場から離れる。

「ビンカム」はバイクに乗って「不二子」等を追跡する。

一味の車も「ビンカム」の後を追う。

「不二子」は列車が迫っている踏切の遮断機をそのまま突破し、
「ビンカム」を振り切る。

「ルパン」は一味の車の屋根にへばりついた状態で女の鞭を受ける。

やがて踏切前で急停車したため、「ルパン」は車から振り落とされる。

すると「ビンカム」は「不二子」の事を「ルパン」に尋ね始める。

それに対し「ルパン」は
「あいつをものにする気か?俺が狙ってるんじゃ相手が悪いぜ!」
とワルサーの銃口を「ビンカム」に向ける。

しかしそのまま「ビンカム」の呪術により、
言われるがまま銃を手放してしまう。

そのまま意識を失った「ルパン」を放置し、一味はその場から立ち去る。

遅れて駆けつけた「次元」が呼び掛けると「ルパン」は意識を取り戻す。

「ルパン」は思う事があり、そのまま「ランディ」の自宅の焼け跡へと向かう。

一方「不二子」は休息のためモーテルを利用する事になる。

色仕掛けでオーナーを誘惑し、体で宿泊代を払う形で了承させてしまう。

部屋に入った「不二子」は、逃走の際に擦り剥けた「ジーン」の両膝の手当を施す。

それから「不二子」は再度5億ドルを今後の生活費等に充てる様「ジーン」に薦め、
暗証番号を聞き出そうとする。

それでも「ジーン」は仇討ちに固執し聞き入れようとしない。

「不二子」は今後は自分が母親代わりになると改めて申し出るが、さらに機嫌を損ねてしまう。

泣きじゃくる「ジーン」の体をベッドに押さえつけて必死に説得を試みる「不二子」であったが、もはやお手上げ状態であった。

騒ぎを聞きつけやってきたオーナーに、「不二子」は単なる親子げんかと伝えるが、
「ジーン」は
「親子なんかじゃない!僕は誘拐されたんだ!警察呼んで!」
と訴える。

咄嗟に「不二子」はオーナーに色仕掛けをして何とか追い払う。

気まずい空気が流れる中、「不二子」が窓の外を覗くと、
オーナーが警官と会話する姿を目にする。

危険を感じた「不二子」は、急ぎ逃げる支度をする様「ジーン」に促すが、
「ジーン」はベッドに座ったまま動こうとしない。

やがて警官がオーナーと共に部屋に突入すると、そこには「ジーン」の姿しかなかった。

そのまま「ジーン」は保護されパトカーに乗せられる。

その様子を「不二子」は愛車の運転席から見守っていた。

「不二子」はそのままパトカーの追跡を始める。

やがてパトカーは「コドフリー・マイニング」本社ビルの地下駐車場へと入る。

するとそこには「コドフリー」の部下の男が待ち構えていた。

盗聴によりその事態を把握していた「ルパン」と「次元」は、複雑な表情を浮かべていた。


(後篇)

「ジーン」を連れて来た警官は、
「コドフリー」の部下から報酬を受け取りその場を立ち去る。

「ジーン」は事態を悟り硬直する。

その様子を物陰から覗いていた「不二子」も、
背後から迫っていた「コドフリー」の手先により拘束されてしまう。

捕えられた「ジーン」は手荷物の検査を受けるが、
暗証番号に関する手掛かりは何もなかった。

「コドフリー」は会社の一日分の収益にあたる札束の山を見せつけ、
「ジーン」に暗証番号を明かす様に迫る。

尚も5億ドルを仇討に充てると主張する「ジーン」に対し、
「コドフリー」は折檻を始める。

その傍で拘束状態にされていた「不二子」は、
「コドフリー」を非難するが為す術がない。

すると「コドフリー」は女性部下に命令し、
「ビンカム」の呪術で暗証番号を聞き出そうとする。

同じ頃、
清掃業者に変装した「ルパン」と「次元」を乗せた車が、ビルの地下駐車場へと入って行った。

「不二子」と「ジーン」が囚われた部屋には、
強化ガラスで隔てられた「ビンカム」の独房が設けられていた。

女性部下は「ビンカム」の拘束を解き、
補充用の木の実を渡す。

木の実を貪った「ビンカム」は、独房に入れられた「ジーン」に呪術をかける。

催眠状態に陥った「ジーン」は、「ビンカム」に言われるがまま、
暗証番号を口にしそうになる。

すると「不二子」は女性部下を突き飛ばし、
強化ガラス越しに「ジーン」に呼び掛ける。

「パパの仇を取るんでしょ!だったら暗証番号を教えてはだめ!」
という「不二子」の言葉により、「ジーン」は正気を取り戻す。

怒った「コドフリー」は「不二子」を叩き伏せて、
「コドフリー・マイニング」が殺し屋を使っているという事実が公にならぬ様
口封じするため捕えた旨を「不二子」に告げる。

粉塵で満たされた独房の中で「不二子」は「ビンカム」と対峙する。

床に押さえつけられた「不二子」は「ビンカム」の首に手を回し、
「人の心を意のままに操れるなんて素敵じゃない。
そんな素晴らしい能力をあんな親父のために使うなんて勿体ないじゃない。
その能力であたしの事をものにしてみたくない?」
と誘惑する。

「不二子」は「ビンカム」の手を取り自分の胸に触れさせうめき声を上げる。

その声を聞いた「ビンカム」は激しく動揺し硬直してしまう。

命令を受けつけなくなった「ビンカム」に対し「コドフリー」は、
「お前に幾ら投資したと思っているんだ!」
と怒鳴りつける。

するとその時部屋に銃声が響く。

通気口から独房に潜入していた「ルパン」と「次元」が姿を現し、
「不二子」と「ジーン」に加勢する。

「ルパン」は強化ガラスを破壊し、
「次元」は用意していた大型扇風機で独房内の粉塵を「コドフリー」等のいる部屋に吹き飛ばす

「ジーン」は散乱していた自分の荷物の中から「ランディ」と一緒に写した写真を回収する。

どさくさに紛れ「不二子」は「ジーン」のリュックに札束を幾つか詰め込み、
「ルパン」等と共にビルから脱出する。

騒動が一段落した後、
独房内には無気力状態で座り込む「ビンカム」の姿があった。

脱出直後、
「不二子」は「ルパン」等にまともに感謝もせぬまま、
先程盗んだ金で「ジーン」と共に高級ホテルに宿泊してしまう。

「あんな女助けるんじゃなかった!」
とぼやく「次元」をよそに、
「ルパン」は先程の「コドフリー」の
「幾ら投資したと思っているんだ!」
という言葉から、「ビンカム」がただの殺し屋ではないと確信しとある場所へと向かう。

「ルパン」と「次元」は、謎の孤島が目視できるとある場所に辿り着く。

その島は、
「コドフリー・マイニング」が利益を横流ししているとされる投資会社が存在する場所であった。

「ルパン」が双眼鏡で島の内部を覗き見ると、
そこにはかつて「石川五ェ門」と対決した「ホーク」の姿があった。

その頃
「不二子」はホテルの浴室で「ジーン」の体を洗っていた。

「ジーン」は、
自分に必死で呼び掛け「ビンカム」の呪術から解放してくれた「不二子」に感謝する。

同時に金目当てで自分達親子に接近したと疑った事を詫びる。

そのまま「不二子」と一緒に湯船に浸る事になった「ジーン」は、
母親が自分を産んで間もなく亡くなった事を明かす。

改めて自分が母親になると言う「不二子」の言葉を、
「ジーン」は信用した様子で彼女に抱きつく。

「不二子」はそんな「ジーン」を優しく包み込む。

入浴後、
「ジーン」は暗証番号をメモに書き出し「不二子」に手渡す。

すると着飾った「不二子」はメモを受け取り、
そのままどこかへと出掛けようとする。

「1人にしないでっ!」と泣きじゃくる「ジーン」に対し「不二子」は、
「だから子供は嫌いよ…何も知らないくせにわがままで、一人じゃ何もできない。
泣けば誰かが助けてくれると思ってる。」
と突き放す。

さらに
「悔しかったら強くなりなさい…1人で留守番できるでしょ?」
と言い放つ。

すると「ジーン」は涙を拭い、頷く。

必ず戻ると約束し、「不二子」は部屋を出る。

しばらく後、
1人バーのカウンターで複雑な表情を浮かべる「不二子」の隣に「ルパン」が座る。

「ルパン」は、
既に「不二子」が5億ドルを入手した事を指摘するが、軽く流されてしまう。

目的を果たせば最早用済みのはずの「ジーン」の身を未だ案じている様子の「不二子」に、
「ルパン」はいつもの彼女らしくないと告げる。

すると「不二子」は
「あの子は男じゃないわ…母親の事も知らないただの子供よ…」
と応える。

会社が殺し屋を雇っている事を知った以上、
「ジーン」は「コドフリー」に命を狙われ続けると「ルパン」はさり気なく伝えるが、
「不二子」の反応は素っ気ない。

「ルパン」は謎の島の様子を撮影した写真を「不二子」に見せ、
島が殺し屋の製造工場だと説明する。

「ビンカム」が「不二子」に関心を持ち、
再び狙って来る可能性があると「ルパン」に告げられた「不二子」は、
「あたしとビンカム、どちらが先に落とされるか賭けてみる?」
と悪態をついて去っていく。

1人残された「ルパン」は、
「乗り気がしねえな…結果の分かり切った賭けなんて…」
と呟く。

車で待機していた「次元」の元に戻った「ルパン」は、
今回の報酬代わりの煙草を差し出す。

既に5億ドルは「不二子」の手の内にあるが、
「コドフリー」一味の元に向かおうとする「ルパン」に、
「次元」は同行を申し出る。

最早金にはならないと言う「ルパン」に、
「ヤエル奥崎」や「ホーク」を自分達に差し向けた依頼主を突き止めたいと「次元」は応える。

後日、
「不二子」は5億ドルの札束の山と共に写った写真を「コドフリー」に送りつけ、
既に金は別の場所へ移したため、回収したければランディ家の南の荒野まで来る様要求する。

「コドフリー」は「ビンカム」を指定の場所へ向かわせる事にする。

女性部下がいつもの様に「ビンカム」の拘束を解き指示を与えようとすると、
突然「ビンカム」は女性を締め上げそのまま殺してしまう。

「お前はもういらない…」
と不気味に漏らす「ビンカム」は、
「不二子」の待つ荒野へと向かう。

指定場所にライダースーツ姿で待ち構えていた「不二子」は、
「ビンカム」に対決を申し出る。

「不二子」に挑発された「ビンカム」は、鋭い爪を武器に彼女に襲いかかる。

「不二子」は銃で応戦しようとするが、すぐに破壊されてしまう。

「不二子」はナイフに持ち替え応戦するが、苦戦を強いられる。

やがて「不二子」は得意の甘い口調で「ビンカム」を挑発し始める。

興奮状態の「ビンカム」は、
「あなたの呪いであたしをものにしてみなさい!」と「不二子」に言い放たれ、
呪術を使おうとする。

すると「不二子」は予め水脈に仕掛けておいた爆薬の起爆スイッチを押す。

次の瞬間地面から勢いよく噴き出した水により、辺り一面は潤されてしまう。

呪術を無効化され濡れ鼠状態の「ビンカム」に、「不二子」は彼の呪術の種明かしを始める。

「ビンカム」は「デビルズトランペット」の毒を体内に取り込み、
それを汗腺から粉塵状にして噴出していた。

「デビルズトランペット」の毒には人間の精神を操作する特性があった。

しかしその毒は乾燥していないと使えないため、
「不二子」は水脈を利用して毒を無効化させたのであった。

呪術を封じられ混乱する「ビンカム」に「不二子」は体を密着させ、
先日の独房の中で、既にある毒を彼に仕込んでおいた事を告げる。

動揺する「ビンカム」に対し、さらに「不二子」は、
その毒が人間にしか効果がない事を付け加える。

殺しのためだけに造られた改造人間であるはずの「ビンカム」が、
実は1人の人間であったと「不二子」は囁く。

「不二子」は
「さあ、お前が欲しいと言ってみなさい!」
と「ビンカム」を誘惑する。

「ビンカム」は「不二子」を今にも抱きしめようとする素振りをしつつ、
搾り出す様な声で
「お前が…」
と発する。

すると「不二子」は隠し持っていたサーベルで「ビンカム」の胸元を貫通する。

「不二子」はサーベルを引き抜き、
「ビンカム」に
「もう、ゆっくり休みなさい…」
と語り掛ける。

跪き吐血しながら「ビンカム」は去ろうとする「不二子」に、先程の毒について尋ねる。

すると「不二子」は
「毒なんて仕込んじゃいないわ…敢えて名付けるなら…愛と言う名の媚薬…」
と答える。

すると「ビンカム」は笑みを浮かべ
「愛…なんだ?…それは…」
と言い残し絶命する。

「ビンカム」からの報告がなく苛立った様子の「コドフリー」は、
部下の2人と共に社長室へ入る。

するとそこには社長席に座る「ルパン」の姿があった。

部下はすぐさま銃を発砲しようとするが「次元」のマグナムで撃ち落とされてしまう。

「ルパン」は「コドフリー」に対し殺し屋製造工場の事実を突きつけ、
「ヤエル奥崎」「ホーク」等を自分達に差し向けた張本人について尋ねる。

最初ははぐらかそうとする「コドフリー」であったが、
「ルパン」達にすごまれ、「あのお方」の指示に従っただけだと明かす。

「ルパン」がさらに追及しようとすると、
傍のビルから「ヤエル奥崎」が放った弾が「コドフリー」の顔面を崩壊させる。

部下の1人も射殺し、
「ヤエル」は現場から立ち去ってしまう。

「ルパン」は「ヤエル」の姿を確認するも、為す術がなかった。

その日の夜、
「ルパン」は戦場で座り込む「不二子」の元にやって来る。

「ルパン」は今回の一件が、
全て「不二子」の思い描いた筋書きに沿って進んでいたと告げる。

「ルパン」は淡々と憶測を「不二子」に語り続ける。

そもそも、
「コドフリー」一味に自分が死亡したと思わせるため、
自宅を爆破するという作戦も、「不二子」が「ランディ」に提案したものであった。

そして
「ランディ」から「ジーン」を託された際、
「ランディ」に指定された待ち合わせ場所には行かず、
「ジーン」に父親を死んだと思わせ、暗証番号を聞き出そうと考えていた。

しかし誤算は「ジーン」が「ランディ」の仇討を申し出たという事であった。

結果的に5億ドルを手に入れたが、
「コドフリー」一味に命を狙われ続ける「ジーン」を気遣い「ビンカム」と対決する事になった。

「不二子」は、「ルパン」の語る憶測についてはぐらかすばかりであった。

同じ頃、
ホテルに1人取り残されていた「ジーン」の前に「ランディ」が現れる。

親子は抱き合って再会を喜ぶ。

「ジーン」の手術代を含め5億ドル全て懐に入れた事に対し「ルパン」は
「相変わらずひでえ女だ…」
と皮肉る。

すると「不二子」は、
今回の一件で
「ランディ」も「ジーン」を危険な目に遭わせてまで金を手にした事を
後悔したはずだと反論する。

「ルパン」は
「俺達男は全員踊らされったって訳か…峰不二子という舞台の上で…」
と漏らす。

疲弊しきった様子の「不二子」は、「ルパン」の肩にもたれかかりそのまま寝入ってしまう。

翌朝「ルパン」が目覚めると、
そこには既に「不二子」の姿はなかった。

「ルパン」が
「確かに忘れられそうにねえな…お前という女の事を…」
と呟いている頃、「不二子」は愛車で荒野を疾走していた。



(感想)

まず、
本作で良かったと感じた点は以下の通りです。

今回はとにかく、
「峰不二子」がタイトル通り主人公として物語の中心となり大活躍している点を、
高く評価したいと思います。

本シリーズ第一弾である「峰不二子という女」では、
序盤では申し分なかったものの、
次第に他のキャラが物語の主軸となる展開が増え、
特に最終章付近の「不二子」は翻弄されている印象を受けました。

続く「次元大介の墓標」では、
主役にしては「次元」の出番が少なく、
クライマックスの「ヤエル奥崎」との対決は圧巻だったものの、
少し物足りない気がしました。

そして直近の「血煙の石川五ェ門」の「五ェ門」については、
とにかく黙して語らないため、
こちらも「ホーク」との対決は見所だった反面、
主役として見るといまいちだと感じました。

今回の作品について個人的には、
上記の様な紆余曲折を経て洗練されていると感じました。

物語を構成する各要素のバランスが丁度良く、
各場面が間延びする事無く、
程良いタイミングで切り替わり飽きませんでした。

また、
前作までは短いと感じた約1時間の上映時間については、
今回は見所が凝縮されていて気になりませんでした。

そして今回は、
「峰不二子」が完全に主役として大活躍していた事が強く印象に残りました。

本作を鑑賞された他の方々も言われている様に、
「不二子」の真意がどこにあるのか終始分からない展開も魅力でした。

暗証番号を聞き出すなり態度を一変させ「ジーン」を突き放す様な台詞を放つ一方、
保護者として彼を鍛えようとしているのではとも受け取れる言葉を続ける「不二子」の姿が、
「沢城さん」の演技と相俟って強く記憶に残りました。

結局「不二子」の真意が明かされる事無く締め括られても、
特に不満はありませんでした。

そして今回、
子供相手に苦戦する「不二子」の姿が新鮮でした。

「峰不二子という女」でも「不二子」が子供と絡むエピソードはありましたが、
今回はより深く交流し、「不二子」が新境地を開いた様な感じでした。

得意の色仕掛けも話術も通じない子供を口説くため、
試行錯誤を繰り返す様子は滑稽にも見えました。

そして、
クライマックスでの「ビンカム」との対決では、多彩な武器を駆使し、
派手なアクションを披露していました。

「不二子」がここまで激闘を繰り広げる場面が描かれるのは大変珍しいと感じ、
こちらも強く印象に残りました。

そして今回、
「ルパン」と「次元」は完全に脇役の扱いでしたが、
やはり画面に登場すると安心させられました。

「ビンカム」の呪術により無力化されたり、
5億ドルを逃したりで踏んだり蹴ったりでしたが、
「ルパン」が前作までの伏線を回収していく展開が描かれ見逃せませんでした。

無報酬であると知りながら、
「次元」が「ルパン」と行動を共にする事を告げる場面は、
いつもの2人らしくほのぼのとしていました。

そして、
ここぞという時の「ルパン」のかっこいい台詞にも引き込まれました。

それから今回登場した敵キャラ「ビンカム」についてですが、
最初は無感情で不気味なキャラとして登場し、
最期は人間味ある表情を見せて息絶える姿が忘れられません。

「ビンカム」役の「宮野真守さん」は、
「機動戦士ガンダムOO」の「刹那・F・セイエイ」の様に、
口数の少ないキャラを演じた事がありますが、
今回は無口な悪役という点で個人的には新鮮に見えました。

繰り返し登場する
「我が呪いにかかれ!」
という決め台詞を放つ時のイントネーションが、
不気味なだけではなくかっこ良く聞こえました。

感情が芽生え混乱している状態の息遣いも雰囲気たっぷりでした。

そして「不二子」に止めを刺され絶命する直前に初めて笑顔を見せながら漏らした
「愛…なんだ?…それは…」
という台詞に強く感情が込められ、圧巻でした。


続いて、
本作で残念に感じた点については以下の通りです。

前作にもありましたが、
映画館のスクリーンで見ると、
粗が目立つ場面がありました。

よりにもよってクライマックスの「不二子」と「ビンカム」が対決する場面だったため、
少し興ざめしました。

激突する両者がアップで映し出される場面から、
少し離れた位置からの描写に切り替わった途端、
両者の顔がのっぺらぼう状態になり、
肩透かしを食らいました。

そこさえなければ、
全体的に十分鑑賞に堪えるクオリティーだと思いました。

続いて、
今回は「五ェ門」と「銭形警部」が全く登場しなかった事がやはり残念でした。

ただ、全体の流れを振り返ってみると、
今回の登場人物のドラマを濃密に描くためには仕方なかったかもしれないとも感じました。

せめて、
ラストに顔出しだけでもあれば嬉しかったのですが。

それと、
謎の島で姿が確認された「ホーク」についてですが、
前作で「五ェ門」に切り落とされたはずの右腕が元通りになっている点について
特に説明がなかった点が気になりました。

ラストに登場した「ヤエル奥崎」の利き腕の様に義手だったのでしょうか。

すこしもやもやさせられました。


少し残念な点があったものの、
十分に楽しむ事ができたので、
次回作にも期待を持つ事ができました。

「峰不二子という女」「次元大介の墓標」「血煙の石川五ェ門」で、
「不二子」「次元」「五ェ門」が主役を務めたので、
第4弾は「銭形警部」が主役の作品になるものと考えていました。

それが、
「不二子」が再び主役となるとの情報が公開された時、
大番狂わせだと痛感させられました。

少し納得ができなかったものの、
2018年のTVシリーズ「ルパン三世 PART5」を毎週楽しみに視聴していた事もあり、
やはり「ルパン三世」の新作は見逃せませんでした。

今回、
タイトル通り「峰不二子の嘘」がテーマの作品で、
上映開始から終了まで物語に引き込まれ、
楽しい時間を過ごす事ができました。

「峰不二子という女」では当初の視聴者の予想を裏切り、
結局「不二子」の素性は一切謎のまま締め括られました。

そして今回は、
「不二子」の真意が明かされる事無く締め括られました。

以前原作者の「モンキー・パンチ先生」へのインタビューで、
「原作の不二子は女盗賊だったり、女性秘密捜査官だったり、国際犯罪組織の一員だったりで、
主要人物の中で唯一素性が一切不明のキャラとして描かれている」
とインタビュアーが指摘していました。

今回は、
その様な素性も真意も分からない「峰不二子」が、
大変魅力的に描かれていたと感じました。

今回、
「ヤエル奥崎」「ホーク」達が再登場し、
これまでの物語が繋がっている事が示唆されました。

彼等を「ルパン」達に差し向けた黒幕については、
おそらく「銭形警部」が主役を務める次回作で明らかになるかもしれませんね。

やはり黒幕は「次元大介の墓標」のラストに登場した「マモー」なのでしょうか?

今から次回作が楽しみです。

ぜひ、
今回の勢いを維持してほしいと思います。


さて、
本作の本編終了後
「モンキー・パンチ先生ありがとう ルパン三世よ永遠に」
というメッセージが表示されました。

「ルパン三世」の原作者「モンキー・パンチ先生」は、
2019年4月11日にお亡くなりになられました。

心より哀悼の意を表します。

「ドラえもん」「アンパンマン」「クレヨンしんちゃん」同様、
世代を超えて愛される国民的人気キャラの生みの親がまた1人この世を去り、
誠に寂しく感じております。

「ルパン三世」は原作者の手を離れ、
様々なクリエーターの方々によってアニメ化されてきました。

その中には個人的にお気に入りの作品が多数存在します。

それでも、
「モンキー・パンチ先生」の原作劇画があればこそ、
「ルパン三世」は今日まで日本はもちろん、
海外でもファンを持つ人気キャラになれたのだと思います。

「モンキー・パンチ先生」は生前文庫版の「ルパン三世」の後書きで、
「『モンキー・パンチ』=『ルパン三世』というイメージが固定した事について
喜んでいいのか否か…」
というニュアンスのコメントをされていました。

「ルパン三世」以外で、
「モンキー・パンチ先生」が携われた作品について、
個人的には1987年放送のTVアニメ「アニメ三銃士」がまず思い浮かびます。

「モンキー・パンチ先生」が翻案として本作に関わっていた事を大分後に知りました。

個人的には、
原作から設定を大幅に変更した盗賊「鉄仮面」のキャラが強く記憶に残っています。

1991年には、
「モンキー・パンチ先生」原作のアニメ
「緊急発進セイバーキッズ」が放送されました。

本作については断片的にしか視聴していませんが、
劇中に登場するレスキューマシンのギミックが魅力的でした。

2013年には、
「モンキー・パンチ先生」原作のTVアニメ
「幕末義人伝 浪漫」が放送されました。

幕末が舞台ですが、
SFチックでクライマックスの展開がハチャメチャでした。

今後も
「ルパン三世」のアニメやコミックの新作が生み出されて行く事と思いますが、
最早原作者の太鼓判をもらう事はできなくなりました。

それでも、
「ルパン三世」の作品とキャラクターの魅力を理解しているクリエーターの方々によって、
次の世代の新たなファンが開拓され続ける事に期待しております。

今後も「ルパン三世」のシリーズを応援し続けたいと思います。


大変長文となりましたが、
今回はこれまで

関連記事
スポンサーサイト



このエントリーをはてなブックマークに追加

タグキーワード
  • No Tag
Genre:映画|Thread:映画レビューコメント(-)トラックバック(0)Edit
トラックバック
Copyright © ヒーローフィギュアをレビュー! All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます