ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
かなり遅れてしまいましたが、今回は threeA DLX SCALE BUMBLEBEE DLXスケール・バンブルビー レビューです。
(全体像)
映画「バンブルビー」に登場するオートボット所属のトランスフォーマーであるバンブルビーが、DLX SCALE BUMBLEBEE [DLXスケール・バンブルビー] がthreeAより発売されました(日本ではグッドスマイルカンパニーが販売担当)。今回は再販版(二次出荷版)になります。
大きさは約20センチで、プロポーションも劇中に近く、各部の造形も良く劇中のイメージに近いフォルムを再現できていました。車のボディ部分のイエローカラーの上にはほぼすべてにウェザリング塗装が施されており、そのほかの身体の部分は暗めのゴールド、シルバーカラーで質感を再現した塗装が施されていました。 上半身にはプラスチックパーツが多く使われている一方、脚にはダイキャストパーツが多く使用されているためスタンドなしで安定した自立も可能でした。
(各部)
頭部周りも細かく造形されており、額のオートボットマークや顔や耳?部分のスリットやモールドも詳細に再現されていました。
耳部分は上に立ち上げることができ、立ち上げた下部分もメカニカルな造形を再現していました。
胸部の車のライト部分はクリアーパーツが使用されており、 イエローの装甲はほぼすべてウェザリング塗装が施されていました。それ以外の部分はメカニカルな構造が細かく造形され、金属の質感を再現した塗装が施されていました。
背中にはタイヤが二つ取り付けられており、中央部分には背骨のような構造が再現されていました。背中のドアは着脱でき、背中にはドアのジョイントをセットする二つの穴が設けられていました。
腕部分の造形も問題なく、塗装もボディと同様に見事なウェザリング塗装が施されていました。
腰部分の中央部分では、ベルトやモーター?などの機械構造が細かく造形されていました。脚上部にはクリアーパーツでランプが再現されていました。
脚部分は上半身に比べてダイキャストパーツが多く使用されており質感及び重量感も十分で、同様にウエザリング塗装が施されていました。 かかと部分にもオレンジのランプがクリアーパーツで再現されていました。
足の裏の造形も問題なく、ウェザリング塗装も薄円ですが施されていました。
(オプション)
ハンドは本体付属の握ったものに加えて、リラックスしたポーズの手、大きく開いたポーズの手が付属します。
バンブルビーの武器であるスティンガーブラスターは、ウェザリング塗装もしっかりと施されており質感も十分に再現されていました。
バンブルビー本体の右前腕部を取り外して、スティンガーブラスターをセットできます。
(オプション)
ウイング(ドアパーツ?)は二種類用意されていました。大型のドアパーツはドアノブやハンドルも細かく造形されており、本体付属のドアウイングパーツに代わって換装が可能です。こちらのパーツは左右に接続部を軸に動かすことができます。ドアはどちらも接続分に金属パーツが使われており、背中にしっかりと差し込み固定することができます。
バトルマスク
バトルマスクヘッドも通常ヘッドと同様にウェザリングがしっかりと施されており、目の部分もクリアーパーツが使用しておりライトアップの際に目が見えるような仕様になっていました。
通常のマスクと同様に、バトルマスクも耳を上に立ち上げることができます。
(ギミック)
ライトアップギミック
ライトアップギミックは通常とバトルマスクヘッド両方とも共通で、それぞれ内部のバッテリーボックスを取り外すことができます。
バッテリーボックスにはAG13電池を2個(別売り)セットします。2個電池を入れるとギリギリなので、しっかりと押し込む必要があります。
ライトアップはバンブルビーの額のオートボットエンブレムを押すことでONOFFができます。両方とも目がブルーにライトアップされ、十分な光の量でした。マスクヘッドのほうはクリアーパーツで少し弱まるものの、目のライトアップは十分に見えました。
ライトアップの強さは私の購入分では30分ほど連続点灯していてもほとんど弱くならず、ホットトイズが多く使用するLR621ボタン電池のライトアップと比べて容量の多い電池を使っているだけのことはありました。この点やスイッチの位置などは、ホットトイズも見習ってほしいですね。
スタンド
今回のバンブルビーでは、専用のスタンドが付属します。パッと見ると、バンダイのメタルビルドやMETAL ROBOT魂のスタンドの形状に似ていますね。
前方の支柱上部のスイッチで、本支柱を前後に移動させることができます。
接続部分を取り外して、方向を上下に変えることができます。
ハンドルを下に引き下げると、アクションスタンドを伸縮することができます。
ヒップのパーツを取り外して、アクションスタンドにバンブルビーを取り付けることができます。スタンドを利用することで、ジャンプ攻撃などのポーズでのディスプレイが可能です。
(可動性)
腕は型の装甲を上に引き出すと、横には120度ほど上げることができます。
ヘッドライトのついている胸の装甲は上下左右に少し可動域があり、ヘッドや腕の動きに合わせて干渉しないように動かすことができます。
腕は真上にも動かすことができます。
ひじは上と下に一つずつ可動部位があり、約100度ほど曲げることができます。前腕部を回転することも可能ですが、前腕部上部の突起が引っ掛からないように注意が必要です。
胸部と腹部の間の関節は、横に40度ほど傾けることができます。
胸部は腹部を軸に横に90度近く回転することができます。
胸部は前方に40度ほどかがむことができます。
曲げた状態でも20度ほど左右に回転することも可能でした。
脚上部の装甲は、上に持ち上げることができます。
脚は両方とも少し外側に回転させた後、左右に約120度ほど開脚することができます。ただ、動かす際には脚と腰パーツとの部分がこすらないように気を付けて動かす必要がありました。
脚は上に写真くらいまでは動かすことができました。
ひざは約100度ほど曲げることができ、曲げた際にはひざの装甲が持ち上がってクランクなどが見えるようになります。
足はつま先を40度ほど上に、左右にも20度ほど移動が可能でした。つま先の上のパーツも上に跳ね上げることができました。すべてのポーズで接地性が高いわけではありませんでしたが、脚にダイキャストパーツが使用されて重いこともあり、自立はさせやすかったです。
全体的にそれぞれの関節はちょっと硬めでしたがその分腕や脚が自身の重さで動くこともなく、55ヶ所の可動ポイントがあるとのことで安定かつ幅広いポージングが可能でした。
(そのほか)
バトルマスク状態
以上、DLX SCALE BUMBLEBEE [DLXスケール・バンブルビー] レビューでした。
(総評)
よかったところ
大きさは約20センチだが、造形塗装ともにレベルの高い仕上がり
可動性はかなり高く、関節も硬めで安定して多くのアクションポーズに対応可能
バトルマスク、スティンガーブラスター、ハンド、ドアパーツ、ディスプレイスタンドなど付属品も充実
気になったところ
脚を動かす際には、付け根のパーツが擦れないように注意して動かす必要あり
今回のバンブルビーは全身のプロポーションや各部の細かい造形もイメージ通りに再現し、全身に施されたウエザリング塗装も丁寧で質感も高く仕上がっていました。可動性はかなり高く、各関節も硬めなのでスタンドも使用して幅広いポーズでディスプレイすることができます。ヘッドはマスクあり、なしの二タイプが付属し、どちらも高容量のボタン電池が使用できるので長くライトアップが楽しめました。そのほかにもドアパーツやブラスター、ハンドなど必要なパーツは揃っており、それらのパーツを使用してポーズの幅はさらに広げることもできます。
気になったのは、脚を動かす際に胴体のパーツにこすれないように慎重に動かす必要があった点です。フィギュアを傷つけたくない場合は、腕や脚を動かす際に他パーツと擦れるのを気をつけたほうがいいと思います。
さすがにトランスフォームはできませんが本体のプロポーションや塗装品質も良く、可動部位も広く多めでスタンドも相まって様々なポーズでディスプレイできます。ホットトイズなどのリアルな仕上がりのフィギュアが好きな人にもおすすめできる完成度だと思います。以前私はスリーエーではノイジーボーイを購入したことがありましたが、その時よりもかなり品質を上げてきたように見えます。特に外からONOFFができるライトアップ機構は、ホットトイズのアイアンマンにはない便利な機能でした。小型化した分値段も抑えられ扱いやすくなっており、今後のこのシリーズも余裕があれば購入してみたいですね。
それでは今回はこれにて。
DLX SCALE BUMBLEBEE (DLXスケール・バンブルビー) (あみあみ)