ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
アイアンマンマーク3はホットトイズからは1/6スケールで初版、バトルダメージ版、ダイキャスト版がリリースされています。今回は映画「アイアンマン」より、初代のメインスーツであるマーク3がクォータースケールで発売されました。クォータースケールではアイアンマンマーク42発売から3年近く経ってのアイアンマンフィギュアですが、現在のホットトイズの技術によってマーク3がどこまで作りこまれているか期待したいですね。
それではレビューを始めます。
(全体像)
大きさは約49センチと、以前発売したマーク43などとほぼ同じでした。最新型のマーク50や85のように身体に沿わせて装着するスーツとは違う重厚でマッシブな体型を見事に再現していました。全身を最近発売されたマーク50などに近いメタリックレッド&ゴールドで塗装されており、各部には軽微なダメージ塗装が施されていました。大きい分、各部の細かい部位の造形による再現も最大限なされていました。
比較
マーク3の前に発売されたマーク42と。大きさはわずかにマーク42のほうが大きく見えますが、大体は同じくらいの大きさで統一されているようでした。1/6スケールのダイキャストマーク2も他のダイキャストアイアンマンの身長と揃えてほしかったですね。
(各部)
ヘッドの造形は、どこから見てもマーク3に問題なく見える十分な完成度でした。ゴールド部の塗装も鏡面仕上げほどではないですがダイキャストマーク3に比べて高い光沢を再現できていました。通常状態のマスクでも軽微なダメージ塗装は施されており、細かいビスのスリット部分などまでしっかりと造形及び墨入れなどなされていました。
今回のマスクではアイアンマンの口?から側面にかけてのスリット(溝)にもパターンが再現されていました。今までのホットトイズアイアンマンフィギュアでは初めてですね。
胸部はメタリックレッドの塗装も問題なく、1/6スケールではできなかった細かいスリット部分の造形なども再現されていました。
背面の造形や塗装にも問題は見られず、ダイキャストマーク2と同様に電池ボックスのネジ穴もすべて隠れるように造形されていました。
腹部は複数のパーツで構成されており、隙間も目立たないように正確に造形されていました。腹部にも軽微なダメージ塗装も加わり、質感も十分でした。
背中部分の造形も問題はなく、パーツの継ぎ目も目立たないように正確に造形されていました。
太腿部分はゴールドの塗装と軽微なダメージ塗装が施されており、十分に金属の質感を再現できていました。
脚部分の造形も問題はなく、ダイキャストパーツは使用されていないもののそれに見劣りしない品質の塗装で見栄えは問題ありませんでした。脚後方にもフラップが備わっていますが、収納状態ではパーツの分割線も目立たたないようまとまっていました。
(オプション)
交換用ヘッド
交換用のヘッドにはバトルダメージ版マスクが付属していました。クォータースケールマーク42のダメージパーツなどのように傷を造形では再現されていませんでしたが、通常版マスクよりも多くダメージ塗装が施されていました。
今までのアイアンマンと同様に、マスクを上部に固定し展開でき、トニースタークの顔が見える展開状態を再現できます。
トニーヘッドは商品説明の通り以前のものに新たなペイントを施したもので塗装および造形は問題なく、マスク周縁部の造形も細かく再現されていました。
比較
トニースタークヘッドの比較です。左はマーク3、右はマーク42のヘッドになります。
マーク3のヘッドはキズの位置、ひげの濃さ、目線は違いますが、それ以外はほぼマーク42のヘッドと共通でした。
もともと商品説明にもあったので仕方ないですが、できるならばアイアンマン一作目のトニーはアイアンマン3よりも顔も少し若々しいので、劇中終盤でマスクを外していたこともありマスクなし新規造形のトニーヘッドがあればさらによかったですね。
今回のマーク3のマスクの裏の造形も、細かく再現されていました。
ハンド一式
ハンドは握り、リパルサー光線発射装置用、可動指の3種類付属します。
握りハンド以外のハンドには、ライトアップ機能対応になっていました。 リパルサー光線発射用のハンドの手の甲の部分の形状はマーク42よりも手のひらを前に向けられるように改良されていました。ちなみに手の大部分はマーク42などと造形はほぼ同じようでした。
バトルダメージパーツ
バトルダメージパーツは肩、胸部が用意されています。
(ギミック)
ダイキャストマーク2と同様に肩の多連装式銃は肩アーマーの内部に格納されており、アーマーを展開してから引き出して装備できます。
胸部アーマーを外した内部のメカニカルな構造の再現は、ダイキャストマーク2,3よりも大型なこともあってかよりシャープで緻密に作りこまれていました。 アークリアクターの中央部分のメッシュ部分やその周囲の造形は、過去のホットトイズのアイアンマンマーク3のなかでも最も細かく再現されていました。
バトルダメージパーツ装着
パーツのダメージ具合は最終戦でのアイアンモンガーとの終盤の状態を再現しているようでした。ただ劇中では削れて露出したチタン合金?のシルバーカラーの光沢は控えめだったので、マーク3バトルダメージ版のパーツのようにもう少し濃くしても良かったかもしれませんね。
腕部シールド展開ギミック
ダイキャストマーク3ではオミットされダイキャストマーク2では差し替えパーツで再現されたシールド展開ですが、今回は差し替えなしで再現することができるようになっていました。
展開操作は少し手間ですが、ダイキャストマーク2の差し替えパーツよりも劇中に近い造形になった上に何よりも内蔵ギミックを再現した点は大きな進化だと思います。この仕様は1/6スケールでも導入してほしいですが、これ以上小さくなると動かしにくいので難しいかもしれないですね。
ミサイル発射装置展開ギミック
さらに腕を展開した内部にはミサイル発射装置も格納されており、それを展開してミサイル発射状態を再現できます。
今回のギミックは左右腕のどちらにも備わっているので、ポーズに合わせて左右で展開する武器を選択することができます。ダイキャストマーク2やマーク3BDでも両腕に同時には装備されていなかったので、それが再現できるのも今回のクォータースケールフィギュアならではのメリットですね。
背中のフラップ展開ギミックももちろん搭載されており、1/6スケールにはなかったフラップ中央にフラップが追加されて展開することができるようになっていました。
腰部の前と左右のフラップはそれぞれ上方向に展開でき、脚を動かす際に干渉しにくくなるようになっていました。
腰後ろのパーツも上方向に動きますが、こちらはバネでつながれているようで手を離すともとの状態に戻るようになっていました。
劇中ではアイアンモンガーに対しても使用したフレアランチャーですが、これらもフィギュア本体に内蔵されており、引っ張り出すことで展開状態を再現できます。
胸部の左右下部分はアーマーが展開できるようになっており、内部のメカニカル構造が見えるようになっています。
脚のフラップはダイキャストマーク3やマーク2と同様に上方向に展開できます。内部のメカニカル構造はダイキャストマーク3、2とは違った形状になっていました。ただ上のフラップはダイキャストマーク2、3ほど上に大きく展開はできず、下のフラップもマーク3バトルダメージや劇中では展開できたフラップの中央部分は展開できないのが惜しかったですね。
上部のフラップは取り外すこともできます。 内部の構造はダイキャストマーク2、3と比べると造形が異なっており、少し上部分が短くなっているようでした。
足の足首前方部分のパーツは前後に移動でき、アイアンマンのポーズにあわせて調整することができます。
残念ながら時間の問題とギミックが多いこともあり、前編はここまでになります。
次はライトアップ機能とスタンド(通常&限定)に続きます。
それでは一旦はこれにて。
※後編はこちら
ホットトイズ クォータースケール アイアンマンマーク3 後編1
ホットトイズ クォータースケール アイアンマンマーク3 後編2