ホットトイズやバンダイなどのヒーローフィギュアのレビューをしています。
今回はかなり発売から経っていますが、ホットトイズ ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』 ニュート・スキャマンダー トイサピエンス限定版 レビューになります。
(全体像)
ホットトイズより、映画「ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生」より、主人公のニュート・スキャマンダーです。
ニューは一作目はフィギュア化されていませんでしたが、今回の二作目バージョンでのリリースとなりました。
衣装は一作目とは違いライトのライトグレーのコートとジャケット、オレンジのベスト、ライトグレーのパンツといった劇中でメインで着ていた容姿を再現していました。シルエットは重ね着と衣装の生地の厚さがあるので肩たりは少し膨れて見えますが、それ以外の部分では違和感もなく良く調整されていました。
(各部)
ヘッドはサンプル画像から改修されており、右目が髪の毛で少し隠れる形状になっていました。顔の造形はサンプルよりも角ばって細く痩せた感じを再現しており、サンプル画像よりも演じるエディ・レッドメイン氏に近くなっていました。
一番外側にまとっているグレーのコートは今回の衣装の中では最も厚手になっており、表の形状やポケット、背中のタブなども綺麗に仕上がっており、各部のボタンもしっかりと縫い付けてあり取れにくくなっていました。裏地はグリーンカラーの生地が使われており、縫製もしっかりとしており衣装着脱の際にも問題ありませんでした。 裾にはグリンデルバルドと同様にワイヤが仕込まれており、ある程度形状を整えることが可能でした。
脚の履いているパンツは若干細く見えますが見栄えは問題なく、生地が柔らかくきつめではないのでグリンデルバルトのように脚の動きに干渉しませんでした。
靴はパンツに隠れていますがかなり長く、下部分だけでなく隠れた部分も手抜かりなく金具やひもなど細かい形状や革の光沢を塗装でよく再現できていました。
コートの下のスーツはシルエットもほぼ問題なく見え、ボタンや各部のポケットもちゃんと再現されていました。
スーツの下にはオレンジのベストを着用していました。ボタンは貼り付けてありポケットの縫製は小さいせいかコートやスーツよりは雑になっているものの、そこまで気になるものではありませんでした。正面と背面とでは別の生地を使用しており、背中のタブもきちんと再現されていました。
ベストの下には水玉柄のシャツ、チェックのボウタイ、サスペンダーを身に着けた容姿を再現できています。さすがにシルエットはかなり細身に見えてしまいますが、サスペンダーはベストで全く外から見えないのにちゃんと再現されているのはこだわりを感じますね。
(オプション)
ハンドは本体付属の開きに加えて、大きく開いた左手、トランクの持ち手左右、魔法の杖が固定された右手が付属します。
杖、ニコラス・フラメルのカード、本
今回のフィギュアには、ダンブルドアに託されたニコラス・フラメルのカード、本と魔法の杖が付属しています。杖は長年使いこんだような汚れや破損も再現されており、本やカードの表面や裏面も綺麗にプリントされていました。
ニュートの書いた本「幻の動物とその生息地」
本は四種類の魔法動物の解説ページがあり、その4つの繰り返しにはなりますが中もすべてのページが印刷されていました。
魔法のトランク
ニュートの代表的なアイテムであるニュートの部屋への入り口となる魔法のトランクももちろん付属しており、色は劇中のほうが暗く見えさすがに劇中ほど細かくはないですが形状は劇中のイメージを損なわず再現されていました。
トランクは各部の細かい部分もしっかりと作られており、カギ穴まで細かく再現してありました。留め金は劇中のように上には動きませんがトランクを閉める際に鍵穴横の溝にはまるようになっているので、しっかりと閉めることができました。
持ち手も同様に金具を使って細かく再現されていました。
トランクは開閉が可能で、内側の裏地も模様等が細かく再現されていました。開いた際のストッパー?も左右に備えられており、下に動かして支えるようなポジションに移動させることもできました。
トランクの中は角度によって見える像が違い、一作目でアメリカ入国審査の際に見せたマグル(非魔法使い)用中身である畳んだ衣装がそのまま再現されています。
角度を変えてみると、ニュートの部屋の入り口を見ることができます。
トランク中身デザイン再現のためのシール
付属のシールをトランク内に貼ることで、第二作劇中でのトランクの中身を再現することができます。ただティナは劇中では動いていたのでもっと生き生きとした表情の写真でもよかったかも。
(トイサピエンス限定アイテム)
魔法動物ニフラー
一作目でも金属等輝くものに興味があって集めるため騒動を巻き起こした魔法生物ニフラーのフィギュアが付属します。サンプル画像のものより腕の分割線が目立ち塗装も簡略化されていますが、手に持ったコインはサンプルよりも形状は細かくカラーも質感も良く塗装されていました。 ボーナスアクセサリということもあり1作目2作目ともに活躍した魔法動物なので、もう少しつくりこんで製品化してほしかったですね。
ボウトラックル
一作目では大活躍したボウトラックルのフィギュアも付属し、こちらは形状や塗装もサンプル画像から目立った劣化なく製品化されていました。
さすがに大きめなので劇中のようにニュートのポケット等に入れることはできませんが、こちらは専用のスタンドが付属し単体でも安定して自立させることもできます。
ベビーニフラー
地面に這いつくばった感じのポーズのベビーニフラーはサンプル画像よりも目の塗装や体の毛並みの塗装が簡略化ぎみですが、それ以外は違和感なく製品化されていました。
こちらのベビーニフラーは頭部上部や目の塗装がサンプルよりも簡略化されていますが、持っているコインはボーナスアクセサリと同じくサンプルよりも質感も良く再現されていました。
こちらのベビーニフラーは、さほど目立った簡略化はなく再現されていました。
こちらのベビーニフラーも目の塗装や毛並みの塗装の再現は簡略化されて見えますが、それ以外はさほど問題なく見えました。
4体のベビーニフラーはサンプル画像のように重ねてのディスプレイもできますが、そのままだと安定しないので何かで支えたほうがよさそうでした。
スタンド
スタンドは通常の支柱が使われており、台座には着脱可能のネームプレートと劇中の地面が見栄えも良く再現されていました。
(可動性)
ヘッドはグリンデルバルドと同様に首と一体化しているので、前後には約40度ほどの可動性で左右には30度ほどでした。衣装を着こむほど衣装が干渉するので可動域は狭くなりますが、それは仕方ないようですね。
衣装をすべて着た状態では肩部分の干渉が大きく、腕はひじ以外は前後左右ともにかなり制限されていました。ただコートを脱がせるとほぼ問題なく動かせました。
上半身は前方には45度、後方には約30度の可動域がありました。左右にも回転は可能でしたがサスペンダーなども付けているので、左右20度くらいまでにしていたほうが良いかもしれません。
脚はパンツの干渉は低いので、前には90度、後ろには約20度、ひじはクリック式で150度の可動域がありました。左右には約90度ほど開脚が可能で、足のブーツはグリンデルバルドのように分割はされてはいないので、接地性は高くありませんでした。 まあ格闘戦のような激しい動きはすることはないと思うので、あればよりいですがこれくらいでもよいかもしれませんね。
以上、ホットトイズ ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』 ニュート・スキャマンダー トイサピエンス限定版 レビューでした。
(総評)
よかったところ
衣装はコート、ジャケット、ベストをまとった劇中のスタイルを再現し、それぞれ着脱可能
ヘッドはサンプルより改良されより劇中のニュートに近づいた
魔法のカバンは開閉はもちろんのこと、角度によって劇中の2タイプの中身を再現
ボーナスアクセサリのニフラーだけでなく、通常版でもベビーニフラーなど多数の魔法動物のフィギュアが付属
気になったところ
すべての衣装を着た状態では、肩付近の可動性は低め
今回のニュートのフィギュアは衣装はコート、ジャケット、ベスト、シャツ、蝶ネクタイなど劇中通りのスタイルを再現しており、それぞれ着脱も可能で劇中場面をイメージしたディスプレイも可能でした。ヘッドはサンプル画像では少し丸く見えた顔は修正されており、演じたエディ・レッドメイン氏の少しやせた顔をよく再現できていました。 アイテムは魔法の杖や魔法のスーツケースなど充実しており、スーツケースは角度によって劇中の2種類の中身の情景を再現できるのも良かったです。付属の魔法動物のフィギュアは複数付属しており、ニュートとのディスプレイにもよく合います。
一方気になったのは衣装の重ね着や生地の厚さもあり、すべての衣装をまとった状態では肩の可動性が低くなったことです。 あとボーナスアクセアリのニフラーは肩あたりの分割線が目立ち顔の塗装もサンプルより簡略化しており、ボーナスアクセサリとうこともありもう少し作りこんでしてほしかったですね。
肩の可動性は仕方ないですが衣装も着脱可能で作りもしっかりしており、ヘッドや本体の再現度も高くアイテムや魔法動物などオプションも充実しているので、1/6スケールのニュートが欲しい人には購入を検討しても良いフィギュアだと思います。 ボーナスのニフラーがいらないならば、通常版でも問題ないと思います。
この映画からのフィギュア発売予定は2人だけでしたが、今後このシリーズはあと3作作られるそうなので、それまでにニュートやグリンデルバルドの次回作版やダンブルドアなどの主要キャラクターのフィギュア化もあるかもしれませんね。ハリーポッター本編のフィギュアは以前別メーカーが出していましたが、今回ファンタスティックビーストのフィギュアを製作したこともあり今後ホットトイズでも出る機会があるかもしれませんね。
それでは今回はこれにて。
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