エンターベイといえば、ブルース・リーの精巧なフィギュアを製作してることですでに知られていますが、私はブルース・リーの人気のあった世代ではないこともあり、いままで
エンターベイのフィギュアは購入しておりませんでした。しかし、今回はPS2のゲームである「
鬼武者シリーズ」の顔ともいえる、明智左馬介ということで迷わず購入しました。
金城武氏は、現在はほとんど日本のテレビドラマや映画には出ていませんが、このゲームが制作された2000年から2003年当時は、「神様もう一度だけ」などのドラマで
金城武氏が人気が高かったこともあり、このゲームでのキャスティングも非常に注目を集めました。
が、しかし上の動画でもあるように、
鬼武者1の際の金城氏の声の演技はすさまじいものであり、「マクロスF」のテレビ開始前版の「ランカー・リー」の慣れていない中島愛さんの声の演技と比較してもひどいといわざるを得ない状況でした。(特に「信長、ついにやったか、ふ」というところが)この調子でゲーム本編もやっているので、もうすごいことになっていました・・・。
しかし,上の動画での3では、すでに声の演技にも慣れた金城氏は、ほとんど違和感なくなっていました。
今はレッドクリフなどハリウッドでも活躍されている金城氏ですが、
鬼武者の映画化も決定しているそうで、どんな作品になるか楽しみですし、今後も世界で活躍する俳優として有名になってほしいです。
ちなみに上の動画の
鬼武者3のOP映像で左馬介と戦っていた幻魔「ガルガンド」の声を演じていたのが、NHK朝の連続ドラマ「てっぱん」の主人公の父親役やその他でも広く活躍されている「遠藤憲一」さんが演じています。遠藤さんは、忍者戦隊カクレンジャーでもオカマ言葉でしゃべる敵の幹部「貴公子ジュニア」を演じていていましたね。ゴーカイジャーでも出てほしいですね(無理と思うけど)
駄文が長くなりましたが、それではレビューです。
全体像



プロポーションは問題ないと思います。布部分の模様などは細かいところまでよくできています。しかし、鎧の部分の質感がちょっと足りない気がします。
ヘッドパーツ

これは誰が見ても当時の金城さんということがわかるほど良い出来だと思います。見る方向による違和感もなく、さすがは
エンターベイだと思いました。髪の毛は軟質素材でできているので、首の可動性をそこまで妨げることはないです。
鬼の篭手
右腕の鬼の篭手はよくできています。写真は載せていませんが、腕から取り外すことも可能です。
鎧
はっきり言って、さすがにもうちょっと作りこんでほしいと思いました。ゲームのみの設定なので、実際の鎧の素材で作られたモデルがないのはわかりますが、値段が高いので、小さくても糸で編んだようなものを作ってほしかったです。後には、肩の鎧部分は両面テープで張り付けられており、すぐにとれてしまうのも問題でした。
可動性
可動性は衣装のこともあり、かなり高いと思います。足の接地もいいので足を大きく開いてもうまく保持できます。
武器天双刀

鬼武者3における標準武器ともいえる位置づけの武器。スキの少ない攻撃と手数で敵を圧倒する戦闘スタイルでした。属性は天で、必殺技は戦術殻・天。敵単体に対して強力な光を伴った斬撃をたたきこみます。
造形はちょっとゲームよりは大きめのような感じがします。同じように見えますが実際は2本とも形が異なっており、設定どうり作られています。
空牙刀


炎龍剣以上のリーチを誇る大剣。スキはややあるが、高めの攻撃力と攻撃範囲を持ち、属性は空、戦術殻は真空波を前方に放つ空。劇中通りの大剣をよく再現しています。長いですが、軽めなのでフィギュアもしっかりと保持して持たせることができます。
地轟斧


スキは大きいが高い攻撃力を誇る戦斧。属性は地、戦術殻は自分の周囲広範囲の地面に爆発を起こす戦術殻・地。
大きいが軽めなので片手でも十分に保持できます。
明智拵

左馬介の愛刀。
鬼武者1では序盤のみ使用することになる刀。名刀ではあるが、幻魔相手には完全に力不足。しかし、ゲーム中では「一閃」システムがあるので、自信がある人ならば戦えないこともない武器です。
この武器は、他のものとは違って、刃の部分が金属で作ってあります。この手のフィギュアでもなかなか金属で刀身を再現したものはないので、刀の質感をあげるために金属製で作ったことは、評価できると思います。
毘沙門剣


鬼武者のゲーム中最強を誇る武器(最終戦の究極鬼武者のときの武器は除く)。鬼武者1では最終ボス前に手に入り、3でも信長の決戦の前しか手に入らない武器です。ゲーム中の性能はすさまじく、これを入手しているとゲームが全然面白くないほど強かったです。造形は全体的なデザインはしっかりと作られている感じです。刃の部分の梵字(?)みたいなものもしっかりと再現されています。
武器一覧
そのほか









(2011/05/02)追加分

(総評)良いところ金城武のヘッドパーツのできは秀逸
可動性及びポーズの保持性ともに高く、ゲーム中のポーズを再現可能
刀の刃の部分が金属製
悪いところ肩の鎧の接着が甘く、すぐとれる
鎧部分の質感がイマイチ
値段に対してオプションパーツが不足
(雷斬刀、炎龍剣、疾風刀、火縄銃、弓矢、ハンドパーツを充実させてほしかった)
このフィギュアの最も良い点は、やはり
金城武さん劇似のヘッドパーツだと思います。
エンターベイのフィギュアの購入は初めてだったのですが、このヘッドのできは
さすがだと思いました。そして、衣装のせいもありますが可動性はこのサイズのフィギュアではかなり高いです。そのため、劇中の戦闘ポーズ等をよく再現できます。また、明智拵の刃が金属製というところも魅力を感じました。
私が気になったのは、肩の鎧パーツが両面テープみたいなもので止められており、すぐに外れてしまうところです。そして、鎧部分の質感が低いところです。布製の衣装の部分に関しては、気にならなかったのですが、ゲームではこういう風に見えるといえばそうですが、フィギュア化するならばそこはより詳細に作りこんでほしかったです。最後に、オプションパーツの充実をもっとしてほしかったです。やはり劇中でも使っていた雷斬刀なども付属してほしかったです。
このフィギュアは。ホットトイズと比較すると質感や作り込みが甘さを感じるので、素立ちで飾って見て楽しむにはものたりないかもしれません。しかし、金城さんのヘッドパーツがいいこともあり、武器を構えたときの全体のカッコよさは劇中の雰囲気を十分再現できていると思いますので、5種類の武器を構えたポーズで飾ると非常にカッコよいと思います。可動性の高さを生かして、いろいろな戦闘ポーズで飾ると楽しいと思います。
さて、
エンターベイでは今後、同じ
鬼武者3からジャンレノ氏が演じたジャックブランも登場予定です。しかし、世界での知名度もトップクラスのジャンレノ氏のフィギュアということで、さらに値段が高くなりそうなのと、今回の作り込みでは厳しいので、より作りこんで市場に出してほしいです。ただ、ジャンレノのヘッドパーツは多分よい出来になると思うので、そのヘッドパーツを使って、レオンを再現するのもいいかもしれませんね。
それでは今回はこれにて。
追記
2018年12月に、
PS4などで鬼武者第一作のリメイク版が発売されました。なかなか人気があるようですが「
幻魔鬼武者」の要素が入っていればさらによかったですね。リメイクでは金城さんが再度音声を収録されたそうで、一作目の声の演技と比べながらプレイするのも楽しいかもしれません。
これを機に今の技術で金城さんのフィギュアが出てほしい気もしますが、鬼武者以外だとレッドクリフの孔明くらいだと思いますが実現してほしいですね。
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